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Pseudociliata亜門


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1属(Stephanopogon)4種のみを含む。 形態的には繊毛虫(Ciliophora)によく似ているが、大核小核という 繊毛虫に普遍的にみられる核の機能分化(nuclear dualism)がない。
超微形態観察により、核の機能分化以外にも繊毛虫に普遍的( アルベオラータにも共通)に存在する アルベオラ(alveoli)や infraciliature構造がないことが判明したことから繊毛虫とはまったく別 の生物と考えられるようになった。
細胞表面も一見すると holotrich ciliatesに似ているが、cortical systemはむしろ キネトプラストユーグレナ(ミドリムシ)に近いことがわかった。 核は同型のものが2〜16個ある。
細胞分裂はシストの中で起こる。有性生殖は知られていない。100m 前後の海底に生息し、珪藻や 鞭毛虫、バクテリアなどを食べる。

Metakaryota上門
  ミドリムシ門 Euglenozoa
    Pseudociliata亜門 Pseudociliata Corliss & Lipscomp, 1982

(Hausmann & Hülsmann「Protozoology」2nd ed.)

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Subdivisions
Pseudociliata門 Stephanopogon  
 
 
 

References

  1. Hausmann & Hülsmann, 1996, Protozoology, Thieme Medical Pub.
  2. 岩波・生物学辞典・第4版, 1996, 岩波書店.
  3. Margulis, L., Corliss, J.O., Melkonian, M. and Chapman, D.J. (eds.) , 1990, Handbook of Protoctista. Jones and Bartlett, Boston.
  4. ハウスマン, 扇元訳, 1989, 原生動物学入門、弘学出版.
  5. Margulis & Schwartz, 1988, Five Kingdoms; An illustrated guide to the phyla of life on earth, Second edition, Freeman and Company.
  6. Lee, J.J., Hutner, S.H. & Bovee, E.C. (eds.), 1985, An Illustrated Guide to the Protozoa., Society of Protozoologists.
  7. 猪木正三監修, 1981, 原生動物図鑑, 講談社サイエンティフィク.
  8. Kudo, R.R., 1966, Protozoology 5th ed., Charles C Thomas Publisher.

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