一関市
厳美渓
Part III: 天工橋上流側(厳美公園)
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2012.07.28 ウオッちず で位置確認

厳美渓,厳美公園(一関市),09:48
前方の四阿にはいつも大勢の観光客がいる。


2012年06月の様子(2012.06.03,11:47撮影)。

2011年10月の様子(2011.10.20,09:51撮影)。

2011年08月の様子(2011.08.20,09:41-09:42撮影)。

厳美渓,天工橋側にある水たまりへ(一関市),09:49

2012年06月の様子(2012.06.03,11:48撮影)。

厳美渓,公園で一番大きな水たまり(一関市),09:49-09:50
ここは2ヶ月前と同様,かなり水が少ないまま。さきほどの天工橋の下流側は水位が回復していたが,ここは何故下がったままなのだろう? 不思議だ。


2012年06月の様子(2012.06.03,11:48撮影)。

厳美渓,やや高い位置にあった水たまり(一関市),09:50-09:51
大きな水たまりの左側(川側)がやや高台になっているが,そこに小さな水たまりがあった。 ここではこれまで採集していないはず。ひとまず 採集(厳美渓-07)。 乾いていることが多いためだろうが,原生生物の種数は少なめ。しかし,極端に少ないという訳ではない。
ここはもしかすると,これまでは水がなかったかも知れない。 その意味ではやはり梅雨明け直後で水が多いのだろう。 そうなると,右にある大きな水たまりの水位が回復していないのがますます不思議になる。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena spirogyra), ディフルギア( Difflugia sp.), ユーグリファ(Euglypha), トリネマ(Trinema sp.), スピロストマム( Spirostomum intermediumS. teres), 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), サヤミドロ(Oedogonium), アワセオオギ( Micrasterias ceylanicaMicrasterias sp.), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), ワムシ,

厳美渓,公園で一番大きな水たまり(一関市),09:52
1枚目:左の高台を通って大きな水たまりの一番奥で 採集(厳美渓-08)。 ここはさすがにたくさんいた。 とくにコウガイチリモの一種, Pleurotaenium kayeiが大量にいた。 2,3枚目:2ヶ月前開花中だったキショウブIris pseudacorus)は,すっかり実に変わっていた。 これは長瀞の岩畳と同じ。
観察された生物: キストディニウム(Cystodinium), ミドリムシ( Euglena ehrenbergiiE. hemichromata), ディフルギア( Difflugia claviformisD. elegans), Lesquereusia, スピロストマム(Spirostomum intermedium), ハルテリア(Halteria), コエラストルム(Coelastrum sp.), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), Quadrigula, コウガイチリモ( P. kayeiP. nodosum), ミカヅキモ( Closterium cynthiaC. intermedium), ツヅミモ( Cosmarium obsoletumC. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum coarctatum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. germanicum), カイミジンコ, ケンミジンコ, イタチムシ,


2012年06月の様子(2012.06.03,11:49-50撮影)。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:54
川際の高台へ上がり,大きな水たまりの脇からその前後をパノラマ撮影。 大きな水たまりの奥に2つの水たまりがある。 前回(2012.06.03)は一番奥が完全に干上がっていたが,今回は両方ともに水があった。 これも梅雨明け直後ということだろう。


2012年06月の様子(2012.06.03,11:51撮影)。

2011年10月の様子(2011.10.20,09:56撮影)。 今回と撮影方向がやや異なる。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:54
まずは大きな水たまりのすぐ裏にある水たまりで 採集(厳美渓-09)。 これまで同様,他ではほとんどみかけないイボマタモの一種, Euastrum turgidumが大量にいた。 前回はなかった広葉の植物が生えていた。 これはコナギMonochoria vaginalis,ミズアオイ科 ミズアオイ属)?
観察された生物: ウロレプタス(Uroleptus), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, コウガイチリモ( Pleurotaenium kayeiP. nodosum), ミカヅキモ( Closterium intermediumC. venus), ツヅミモ( Cosmarium pachydermum), イボマタモ( Euastrum ansatum var. pyxidatum多数, Euastrum turgidum多数), ミジンコ, カイミジンコ,


2012年06月の様子(2012.06.03,11:51-11:53撮影)。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:55
一番奥の水たまり。ここは前回干上がっていたので採集しなかったが,今回は水があるので採集してみた (厳美渓-10)。 前回干上がっていたわりには原生生物は豊富だった。 ここにも厳美渓-09と同様,イボマタモの一種, Euastrum turgidumが大量にいた。
観察された生物: ペラネマ(Peranema), 小型鞭毛虫数種, トリカメーバ(Trichamoeba), サッカメーバ(Saccamoeba), ナベカムリ(Arcella vulgaris, ゾウリムシ(Paramecium caudatum), ツリガネムシ(Vorticella monilata 共生藻あり), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 珪藻各種, パンドリナ(Pandorina), イカダモ( Scenedesmus sp.), サヤミドロ(Oedogonium), ヒビミドロ(Ulothrix), アオミドロ(Spirogyra), コウガイチリモ( Pleurotaenium kayei), ミカヅキモ( Closterium calosporum), ツヅミモ( Cosmarium obsoletum), イボマタモ( Euastrum turgidum多数), ネジモ(Spirotaenia diplohelica), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), 未同定の糸状藻, クロオコッカス(Chroococcus), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ,

この奥(天工橋側)にもいくつか水たまりがあるが,暑さでかなりバテてしまったので,今回はここでバス停へ戻ることにした。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:56-09:57
ロープのすぐ近くで咲いていたヤマユリLilium auratum)。

厳美渓,厳美公園(一関市),09:59
バス停に戻る前に近くにある公衆トイレへ。ここは変わったシステムになっていた。 ボタンを押してしばらくすると水が出る,という方式。小便器も同じだった。

厳美渓,バス停にて(一関市),10:19
GPSを確認。現在の高度は 95 m。この後,訪れる須川高原の標高は約1100mある。1000m余をバスで上がることになる。 標高が100m上がるごとに0.6℃気温が下がるので,約 6℃ここよりも涼しいはずだ(注)。 それを期待してバスを待った。

注:実際には日射しの下では須川高原もかなり暑かったが,結構風が吹いていたのでその分助かった。 日影に入るとかなり気持ちよい涼しさだった。

厳美渓,バス停にて(一関市),10:22, 10:27
時刻表によると,同じ時間(10:21)に厳美渓行きと須川高原行きのバスがやってくることになっている。
1枚目:最初にほぼ定刻通りに来たのは厳美渓行きのバスだった。 既述したように,このバスからは結構な数の人が降車した。15,6人はいたと思う。 2枚目:定刻より6分遅れて須川高原行きのバスが到着。これは従来と同じ(下段)。


1枚目:昨年10月は5分の遅れ(2011.10.20,10:26撮影)。 2枚目:昨年08月は3分の遅れ(2011.08.20,10:24撮影)。

 目 次 へ  2012.07.28, 09:23 - 10:27
目次 | 厳美渓バス停〜天工橋下流側天工橋下流側〜天工橋天工橋上流側(厳美公園)

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 岩手県の他の地域