田代平(仙北市),10:59
1枚目:日射しが弱いので,あまりくっきり写らないが,
水底に見える小さな緑色の粒々が
共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis)
だ。
水中から顔を出ているのは
ミツガシワ(Menyanthes trifoliata,ミツガシワ科(リンドウ科 ミツガシワ属)
2枚目:ここで
採集(田代平-04a, -4b)。
念のため,位置をずらして2サンプルを採集した。2本目は,Stentor pyriformisの細胞密度を低めにして採集(注)。
これまで同様,ここには
共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis)
がたくさんいた。
同時に,その細胞質(体液?)を吸い込んで食べるワムシ(吸血ワムシ?)もいた。
これは以前,鬼怒沼湿原にもいたワムシだ。このワムシを一緒にしておくと,
またたくまにワムシに食い尽くされてしまう。
現在,このワムシを駆除する作業中。
観察された生物:
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
ナベカムリ(Arcella sp.),
ディフルギア(
Difflugia bacillifera),
ディアフォロドン(Diaphoropodon),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
ツリガネムシ(Vorticella),
ペロニエラ(Peroniella hyalothecae),
Chlorobotrys,
珪藻各種,
イカダモ(Scenedesmus quadricauda),
アステロコッカス(Asterococcus superbus),
ボツリオコッカス(Botryococcus braunii),
アステロコッカス(Asterococcus superbus),
ブルボケーテ(Bulbochaete sp.),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum,
C. idiosporum,
C. intermedium,
C. pronum,
ツヅミモ(
Cosmarium quadrifarium),
ホシガタモ(
Staurastrum asterias),
イボマタモ(
Euastrum ampullaceum,
Euastrum cuneatum,
E. gnathophorum,
E. humerosum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
メリスモペディア(Merismopedia),
ワムシ,
センチュウ,
注:1本目はStentor pyriformisの細胞密度がやや多かった。
以前(2010.07.18),
鬼怒沼湿原で採集した際,Stentor pyriformisの細胞密度が高すぎたため,おそらく酸欠が原因と思われるが,
翌日,大学で観察する頃にはすべて死滅してしまったことがあった。
そのため,以後,Stentor pyriformisの採集の際は細胞密度が高くなりすぎないように気をつけている。
初回同様,この先にも少し進んでみる(仙北市),11:02-11:03
1枚目:地図だと木道沿いに小さな湿原があるだけだが,
2枚目:航空写真(古いが)を見ると,湿原の中に池塘とも見える部分がある。
そこを確認してみることにした。
田代平を北北西へ(仙北市),11:03
この辺は木道が敷設される前に,大勢の人が通ったことで裸地化した場所だ。
この右手に,もしかすると小さな池塘があるも(仙北市),11:04
それらしい場所があった(仙北市),11:05-11:06
1枚目:奥に草の様子が周囲と違う場所があった。
どうやらあそこのようだ。しかし,ここから見る限り,水があるようには見えない。
かりにあったとしても,あれだけ草が生えていると,これまでの経験上,原生生物はほとんど期待できない。
2枚目:手前の草地には人が通ったような跡があった(人ではないかも?)。
しかし,これ以上,先に進んでも意味がないので止めた。
それらしい場所を望遠撮影(仙北市),11:06
右にやや傾斜している。リンドウらしい花が一輪だけ見えるが,水はやはり無さそうだ。
田代平を北北西へ(仙北市),11:06-11:07
木道の脇で
シラタマノキ(Gaultheria pyroloides var. miqueliana,ツツジ科 シラタマノキ属)
が白い実をつけていた。
この辺にも池塘らしき場所があるはずだが,,(仙北市),11:08
1〜3枚目:パノラマ撮影。
2枚目:前々回は,この木道の先まで歩いたが,
木道は前方のすぐ先で途切れていた。そこから先は急傾斜になっていた。
3枚目:池塘らしき場所は右にあるはずだが,木道からかなり離れている。
ここからはそれらしい場所は見えない。
2009年06月の様子(2009.06.28,10:35撮影)。
あの方向だ(仙北市),11:08
地図や航空写真によれば,どうやら前方の樹林の先にあるようだ。
ちょっと遠すぎる。諦めた。
田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),11:11
さきほどの一番大きな池塘まで戻った。
田代平を南南東へ(仙北市),11:13
道の両脇に池塘がある場所まで戻った。
2枚目&下段2枚目:往路でも撮影したが,ここからだと,かつての木道跡がハッキリわかる。
2009年06月の様子(2009.06.28,10:47撮影)。
ササやぶを抜けて一段上の小湿原に上がる(仙北市),11:15
田代平分岐まで戻った(仙北市田沢湖田沢),11:22
次はここを直進して田代平山荘前にある池塘へ。
田代平山荘へ(仙北市),11:22
田代平山荘へ(仙北市),11:24
途中にある小湿原。
2009年06月の様子(2009.06.28,10:59撮影)。
田代平山荘へ(仙北市),11:25
ここも木道の端が壊れかけている。
田代平山荘へ(仙北市),11:25
1〜3枚目:今度は右にやや広々した湿原がある。
1枚目:ここも木道が敷設される前に大勢の人が歩いたことで登山道は裸地化して深く抉れている。
前方で木道は右に折れているが,その周辺はまだ泥炭層が残っている。
2011年08月の様子(2011.08.27,11:20-11:21撮影)。
Part X: | 田代平(〜田代平山荘)〜孫六登山コースを降りる 2015.08.30, 11:25 - 12:10 |