犬山市
八曽湿地
Part II: 湿地の東縁を北へ(2)
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2014.03.16 ウオッちず で位置確認

犬山ふれあいの森,No.4からNo.23へ(犬山市八曽),10:51
遊歩道へ戻り,ふたたび八曽湿地を左下に見ながら北へ進む。

湿地へ向かう分岐が現れた(犬山市八曽),10:52-10:53
1,2枚目:パノラマ撮影。 2枚目:遊歩道は前方で二又に分かれていた。 左は斜面を降りていく。その先に小さな沢にかかる橋が見えた(1枚目)。 前方にも遊歩道は続いている。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。 「23」のピンは事前の調査で予想した分岐だが,実際はここよりずっと先にあった。 よってこのピンは無効。 左への分岐は,犬山ふれあいの森の案内図にはないルートだ。 とりあえず左へ降りてみることにした。

八曽湿地,橋の手前でパノラマ撮影(犬山市八曽),10:54
2枚目:橋の先には短い丸太を並べた通路のような場所がある。しかし,途中で途切れている。

丸太を並べた通路を途中まで進んでみた(犬山市八曽),10:54
1〜3枚目:パノラマ撮影。 1枚目:八曽湿地の南側。 2枚目:丸太は途中までだが,その先もやや盛り上がっている。その両脇には切り株がいくつかある。 どうやらそれなりに通路として整備された場所のようだ。 3枚目:右を見ると,前方に丸太が横に並んだ場所があった。 もしかしたら,あそこがかつてあった木道の名残りではと,この時は思った。 ということでいったん林の中の遊歩道へ戻り,あの木道跡のように見える場所まで近付いてみることにした。

八曽湿地,丸太道の近く(犬山市八曽),10:54-10:55
1,2枚目:戻る前に丸太道の近くで採集しておくことにした。 3枚目:枯れ草の間にある水たまりで 採集(八曽湿地-04)。 ここはやや多め。 そして,これまでの私の観察では,東海地方でしか観察できていない アワセオオギ(Micrasterias jenneri, 注,jenneriの画像はまだない) がここにもいた。このM. jenneri は東海地方を特徴づける種といえるかも知れない。 これまでに観察できたのは, 海上の森にある湿地愛知県 昭和の森, そしてここと, この後,訪れた大森湿地(後出)だけだ。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), アミカムリ( Nebela retorta 殻が細長く,首部分がカーブしている。全形はサイフォデリアに似ている,東海地方でよく見られる, Nebela sp.), スフェノデリア(Sphenoderia lenta), ディプロフリス(Diplophrys sp.), フロントニア(Frontonia acuminata), ヒカリモ(Chromulina), アワセオオギ(Micrasterias jenneri, ヒザオリ(Mougeotia), フタボシモ(Cylindrocystis gracilis), ワムシ, ミジンコ, ソコミジンコ, センチュウ,

八曽湿地,丸太道の先の様子(犬山市八曽),10:56
1〜3枚目:パノラマ撮影。 1枚目:道の両脇にある丸太は途切れているが,盛り上がった場所(盛り土をした?)が前方の林に向かって続いている。 2枚目:草地の先にわずかだが沢が流れているのが見える。 3枚目:沢の右に丸太?らしきものが横たわっている。 あれが何かを確かめたい。

遊歩道へ戻り,木道跡かも知れない場所近くで斜面を降りた(犬山市八曽),10:58
1〜3枚目:パノラマ撮影。 2枚目:木道跡ではないようだ。 丸太が数本,半円形に並べられている。いったいここは?

八曽湿地,斜面の縁に沿って北へ進んでみる(犬山市八曽),10:59
そのまま湿地の縁を北へ進むと,所々にわずかな水たまりがあった。

八曽湿地(犬山市八曽),11:00
ここで採集(八曽湿地-05)。 ここにも アワセオオギ(Micrasterias jenneri がいた。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.Lesquereusia, アミカムリ( Nebela barbata)?, ユーグリファ( Euglypha cristataEuglypha sp.), 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), アワセオオギ(Micrasterias jenneri, ハタヒモ(Netrium digitus v. lamellosum), フタボシモ(Cylindrocystis gracilis),

八曽湿地(犬山市八曽),11:00
さらに北へ進んでパノラマ撮影。

八曽湿地(犬山市八曽),11:00-11:01
湿地と斜面の境付近で ショウジョウバカマHeloniopsis orientalis,ユリ科 ショウジョウバカマ属) がたくさん咲いていた。

八曽湿地(犬山市八曽),11:01-11:02
1枚目:また水たまりがあった。 2枚目:ここで採集(八曽湿地-06)。 今回の採集では,ここがもっとも観察できた原生生物の種数が多かった。 湿原に多い 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium) もいた。 これは高地の湿原にはごく普通にいるが,標個の低い場所では,昨年訪れた 飛水峡にある赤池 で最初に観察できたばかり。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), ミドリムシ(Euglena mutabilis), ウチワヒゲムシ(Phacus smulkowskianus), 小型鞭毛虫数種, トゲフセツボカムリ( Centropyxis constricta), ディフルギア( Difflugia oblonga), アミカムリ( Nebela retorta 殻が細長く,首部分がカーブしている。全形はサイフォデリアに似ている,東海地方でよく見られる), ユーグリファ( Euglypha sp.), 小型スフェノデリア(Sphenoderia), ウロトリカ(Urotricha), プロロドン(Prorodon sp.), レンバディオン(Lembadion lucens), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 小型繊毛虫数種, シヌラ(Synura), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ホシミドロ(Zygnema), ハタヒモ(Netrium digitus), ワムシ, ケンミジンコ, センチュウ,

八曽湿地(犬山市八曽),11:04
どうから湿地の北端付近まで来たようだ。 ここでいったん,さきほどの橋が見えた場所まで戻ることにした。

Part III: 湿地北端
2014.03.16, 11:05 - 11:14

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