みなかみ町(旧月夜野町) |
大峰沼 Part III: 北岸〜西岸〜南岸 |
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採集日:2009.04.19 | ウオッちず | で位置確認 |
大峰沼,東岸を北上する(みなかみ町),11:43-11:44
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大峰沼東岸,ここもいつもの採集ポイント(みなかみ町),11:44
1,2枚目:パノラマ撮影。
右前方に沼の北東岸にある堰が見える。
その手前がいつもの採集ポイント。
下段は半年前(2008.10.12)の様子。
2008.10.12, 12:40撮影。
大峰沼東岸,沼岸から西〜北をパノラマ撮影(みなかみ町),11:45
以下の4段は同じ場所で撮影した過去の画像と,その時の観察結果。
原生生物の多様性(種数)の変動を確認する目的で,最初は季節順に並べてみた。
が,季節ごとよりも年ごとの変動が大きいことに気づき,年順に変えた。
2006.05.25, 13:30撮影(この時は少なめ)。
2007.04.15, 10:53撮影(今回と同時期だが,この時は非常に原生生物の種数が多かった)。
2007.10.21, 13:31-13:32撮影(この時も結構多かった)。
すなわち,2007年は多かった。
2008.10.12, 12:41撮影(前年に比べて少ない。多雨の影響か?)。
大峰沼東岸(みなかみ町),11:46
ここの水垢は・・・どうだろう?
下段は半年前(2008.10.12)の様子。
この時は水垢がほとんどなく,原生生物の数も激減していた。
今回(上段)は前回に比べるとやや水垢も回復傾向にあるように見えたが・・・。
どうだろう?とりあえず採集(大峰沼-6)。
結果は以下の通り。まだ回復していない。
沼から水があふれ出ているくらいなので,多くの原生生物は水流によって流し出されているのだろう。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas),
渦鞭毛虫の一種,
小型太陽虫,
ラッパムシ(Stentor),
コレプス(Coleps),
ディセマトストマ(
Disematostoma bütschlii,
D. minor),
ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans),
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
珪藻各種,
クロロゴニウム(Chlorogonium sp.),
クンショウモ(Pediastrum boryanum),
コエラストルム(Coelastrum reticulatum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
メリスモペディア(Merismopedia),
ユレモ(Oscillatoria),
Achromatium oxaliferum,
ハナビワムシ(Collotheca),
他のワムシ,
イタチムシ,
2008.10.12, 12:41撮影。
大峰沼,堰から水が流れ出していた(みなかみ町),11:48
既述したように,大峰沼の手前にある水路に水が流れていたが,
その水はこの堰からあふれ出たもの。
今も滔々と堰に開けられた通路から水が外へ流れ出していた(注)。
注:
大峰沼には,流れ込む沢や水路はないので,
雪解け水や周囲の山に降った雨水が地中を通って沼に供給されていると思われる。
それが一定量を越えると,ここから外へ流れ出すことになる。
初夏や秋に訪れた際には,水が流れ出ているところを見たことがないが,
かといって,この通路より大幅に水位が下がったところを見たこともない。
初夏から秋にかけては水の供給と蒸散が程よくつり合って水位がほぼ一定に保たれているようだ。
ただし,昨年はいつもの年より降水量が多かった。そのため,沼からあふれる水も多かったようで,
それによって多くの原生生物も沼から押し流されてしまい,
昨年秋(2008.10.12)に訪れた際は,水垢も少なく,観察できた原生生物の数も激減していた。
大峰沼,堰を渡り終えたところで南〜西方向をパノラマ撮影(みなかみ町),11:49
大峰沼北岸(みなかみ町),11:50
堰の近くで採集(大峰沼-7)。
水底に堆積した枯草や枯葉の底には焦茶色の腐食質があった。
が,水垢はあまりない。これだと原生生物は期待できないかも・・・。
結果は予想通り。堰に近いのが災いしている?
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
小型鞭毛虫数種,
ミカヅキモ(Closterium dianae),
Achromatium oxaliferum,
大峰沼北岸を西へ(みなかみ町),11:52
1枚目:随分昔の道標?
2枚目:その近くにある石でできた何か。
大峰沼北岸(みなかみ町),11:53
その近くで採集(大峰沼-8)。
ここもさきほどの場所とほぼ同じだが,若干,水垢らしきものが入ってきた。
多少は期待できるかも。
結果は以下の通りで,前のポイントよりは多い。
とくにドゥセリエラは,これまで長野県でしか観察できていなかったが,
長野県以外で見つかったのは今のところここだけ。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
ディフルギア(
Difflugia elegans),
ユーグリファ(Euglypha acanthophora),
コレプス(Coleps),
シヌラ(Synura),
マルロモナス(Mallomonas),
ドゥセリエラ(Ducelliera tricuspidata),
ツヅミモ(Cosmarium sp.),
Achromatium oxaliferum,
大峰沼北岸(みなかみ町),11:53-11:56
2枚目:さらにその少し先でも採集(大峰沼-9)。
1枚目:水底には,枯れたオヒルムシロ(Potamogeton natans)が大量に沈んでいた。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
メノイディウム(Menoidium gracile),
渦鞭毛虫の一種,
ディフルギア(
Difflugia bacillariarum),
コレプス(Coleps),
シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus),
シヌラ(Synura),
ドゥセリエラ(Ducelliera tricuspidata),
イカダモ(Scenedesmus quadricauda),
ホシガタモ(
Staurastrum iotanum),
Achromatium oxaliferum,
ケンミジンコ,
ワムシ,
イタチムシ,
大峰沼北岸,分岐を示す道標(みなかみ町),11:58
1枚目:これも新しい?
2枚目:かと思ったら違った。3年前(2006.5.25,12:51)にも同じものがあった。
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