十日町市 |
小松原湿原 Part X: 上屋敷その2 |
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採集日:2010.7.4 | ウオッちず | で位置確認 |
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(現在地の確認,
十日町市),10:36
1,2枚目:パノラマ撮影。
湿原の中心ということだろうか,木道の向きが変わる場所に案内板が立っている。
ここで立ち止まる人が多いのだろう。ここは木道の両側で裸地化が起きている。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),湿原の中心?に立つ各種案内板(十日町市),10:36
1枚目:足下の様子。片方の木道はだいぶ朽ちている。
2枚目:「木道外への立入りを禁じます,十日町市」。
3枚目:「小松原自然環境保全地域」と題した案内板(注)。
注:「新潟県,六日町営林署?,飯山営林署?」とあり,六日町と飯山の上に何やら紙が貼られていたようだが,
上半分が剥がされている。
既述したが,おそらく「中越森林管理署」と書かれてあったはず。
ここにはかつて
飯山営林署(中部森林管理局北信森林管理署)と
六日町営林署(関東森林管理局中越森林管理署)の管理区域の境界があったのだろう。
それが「流域整序により」中越森林管理署の区域としてまとめられたと思われる。
左の池塘の中から一株のヒメシャクナゲが(十日町市),10:37
ヒメシャクナゲ(Andromeda polifolia)
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:38
ヒメシャクナゲの手前で採集(小松原湿原 上屋敷-3)。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia bacillifera),
スフェノデリア(Sphenoderia),
アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
珪藻各種,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ミクロスポラ(Microspora),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum),
ツヅミモ(
Cosmarium quadrifarium),
アワセオオギ(Micrasterias truncata),
ハタヒモ(
Netrium digitus 多数,
N. oblongum 多数),
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
ラブドデルマ(Rhabdoderma lineare),
メリスモペディア(Merismopedia),
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
羽付きワムシ,
ケンミジンコ,
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:38
池端に生えていたモウセンゴケ(Drosera rotundifolia)。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),木道をさらに先へ(十日町市),10:40
1枚目:案内板の先へ。ここも右側の裸地化が目立つ。
2枚目:かつては大勢の人がここに足を降ろしたのだろう。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:41
1,2枚目:パノラマ撮影。右の木道からやや離れた位置に池塘がある。
木道から離れ過ぎているので採集不可。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:42-10:43
その先で,木道の左側に小さな池塘があった。
ここで採集(小松原湿原 上屋敷-4)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
ナベカムリ(
Arcella artocrea),
ディフルギア(
Difflugia bacillifera,
D. oblonga,
Difflugia sp. 大きな球形),
アミカムリ(Nebela carinata),
アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
珪藻各種,
オーキスチス(Oocystis marsonii),
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ヒザオリ(Mougeotia),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum),
ツヅミモ(
Cosmarium oblongum 長い),
ハタヒモ(
Netrium digitus 多数,
N. oblongum 多数),
タテブエモ(Penium polymorphum),
フタボシモ(Cylindrocystis),
Bambusina brebissonii,
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
スティゴネマ(Stigonema),
ワムシ,
ミジンコ,
センチュウ,
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),その先にも池塘が点在していた(十日町市),10:44
1,2枚目:パノラマ撮影。
この先は通り過ぎる人が多かったのだろう。裸地化は目立たない。
しかし,左側の大きな池塘(1枚目)の周囲では踏み付けが起きている。
大きな池塘ほど人々が引き付けられ,近づいてしまうようだ。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),木道際で採集(十日町市),10:45
手前右の池塘で採集(小松原湿原 上屋敷-5)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ディフルギア(
Difflugia bacillifera,
Difflugia sp.1,
Difflugia sp.2 大きな球形),
ヘレオペラ(Heleopera),
アミカムリ(Nebela carinata),
アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma),
フロントニア(Frontonia),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
Chlorobotrys,
珪藻各種,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ(Mougeotia中太),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum),
ホシガタモ(
Staurastrum sp., S. aciculiferumに似る,
S. brachiatum),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
ハタヒモ(
Netrium digitus 多数,
N. oblongum 多数),
タテブエモ(Penium polymorphum),
フタボシモ(Cylindrocystis),
Bambusina brebissonii,
ミジンコ,
クマムシ,
センチュウ,
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),大きな池塘(十日町市),10:46
1,2枚目:パノラマ撮影。上述のように,木道のある側だけ,池端で草が育たなくなっている。
さきほどの場所ほどではないにしても,かつては,この池塘の前で足を止めた人がたくさんいたのだろう。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:47
採集しようか,やや迷ったが,とりあえず,
ここでも採集(小松原湿原 上屋敷-6)。
他では珍しいプラコキスタがいた。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
ディフルギア(
D. oblonga,
Difflugia sp. 大きな球形),
ヒアロスフェニア(Hyalosphenia nobilis),
アミカムリ(Nebela carinata),
プラコキスタ(Placocista spinosa),
アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma),
ウロレプタス(Uroleptus),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
共生藻を持つコスルニア(Cothurnia imberbis),
オフリディウム(Ophrydium),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
未同定の繊毛虫,
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
Chlorobotrys,
珪藻各種,
グロエオキスティス(Gloeocystis gigas)?,
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia中太),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum),
ハタヒモ(
Netrium digitus 多数,
N. oblongum 多数),
タテブエモ(Penium polymorphum),
Bambusina brebissonii,
Hapalosiphon,
スティゴネマ(Stigonema),
ワムシ,
羽付きワムシ,
イタチムシ,
大型イタチムシ,
センチュウ,
小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:47
まだまだ池塘は続くがこれ以上採集しても観察しきれないので今回はこの辺にする。
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),潅木地帯を右に迂回する(十日町市),10:48
小松原湿原 上屋敷(上ノ代),この辺に池塘はない(十日町市),10:49
ここで引き返すことにした(十日町市),10:50
木道はふたたび樹林帯,ないし,潅木地帯へ入る。
この先にも若干の湿原があるはずだが,その先は小松原小屋(避難小屋)で湿原はその手前で終わっている(はず)。
もう採集するつもりはないし,小屋まで行っても仕方がないので,この辺で戻ることにした。
登山口を入ったのが07:54なので,ここまで来るのに3時間かかったことになる。
当初の予定では90分(津南町のHPなど,ネット上の情報に基づく)でここまで来るつもりだったのだが,,。
結局,2倍かかった。
もっともガイドブック(日野著,信州花の湿原を歩く,2001)でも2時間かかるとなっていたので,
90分という設定じたいに無理があったのかも知れない。
Part XI: 小松原湿原〜登山口 2010.07.04, 10:52 - 12:53 | |