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2013.07.22-07.25

2013.07.21採集サンプルの観察

7/21採集分 Part I: 浄土平南の小湿原(1) Part II
以下の写真は採集の翌日(2013.07.22)に撮影した。 この日は諸々の用事があったため,光学顕微鏡でじっくり観察する時間的余裕がなかった。 この時点では実体顕微鏡による観察のみだが,多くのサンプルにたくさんの 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) がいた。一方,他の比較的大型の原生生物はほとんど観察できなかった。 これは非常に特異なことだが,Stentor pyriformisは時間がたつと急に死滅することがあるので, たしかに彼らがいたことを証拠として残すために,通常は光学顕微鏡観察が終ってから行うサンプルの写真撮影を 採集の翌日に行うことにした。 光学顕微鏡観察は2日目以降行う予定。

浄土平南の小湿原-01,北端近く(12:12)
このサンプルではStentor pyriformisは観察されなかった。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: Gymnodinium, トラケロモナス(Trachelomonas ovoides), 小型鞭毛虫数種, ウロレプタス(Uroleptus), 小型繊毛虫数種, オフィオキチウム(Ophiocytium capitatum, 珪藻各種, コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium idiosporum), ツヅミモ( Cosmarium laeve), ホシガタモ( Staurastrum echinatum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. exile), ネジモ(Spirotaenia condensata), ワムシ, センチュウ,

浄土平南の小湿原-02,北端近く(12:15)
このサンプルでもStentor pyriformisは観察されなかった。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。水垢の塊の上に見える黄緑色の三角形がStentor pyriformisだ。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), アスタシア(Astasia sp.), 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia bacillariarumD. pyriformis, ヘレオペラ(Heleopera), ディアフォロドン(Diaphoropodon), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma,共生藻あり), プロロドン(Prorodon sp.), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ツヅミモ( Cosmarium globosum), イボマタモ( Euastrum humerosum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ミジンコ, ケンミジンコ, イタチムシ,

浄土平南の小湿原-03(12:19)
Stentor pyriformisがやや目立ったが,他の有殻アメーバなどもかなり観察できた。 もっとも多いのは珪藻(オビケイソウ)だった。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。 水垢の塊の上に見える黄緑色の三角形がStentor pyriformisだ。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia acuminataD. claviformisD. elegans), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), トラケリウス(Trachelius subtilis), キロドントプシス(Chilodontopsis), ツリガネムシ(Vorticella), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ケンミジンコ,

浄土平南の小湿原-04(12:22)
Stentor pyriformisが多数いたが,他の原生生物は,珪藻(オビケイソウ)以外,ほとんど観察できなかった。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, 小型アメーバ, フセツボカムリ( Centropyxis constrictaC. ecornis), ディフルギア( D. bacillariarum), Lesquereusia, アミカムリ(Nebela penardiana or N. hippocrepis?), ヘレオペラ(Heleopera), 共生藻を持つ有殻アメーバ, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), ツリガネムシ(Vorticella convallaria), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ワムシ,

浄土平南の小湿原-05(12:24)
Stentor pyriformisが多数いたが,他の原生生物は,珪藻(オビケイソウ)以外,ほとんど観察できなかった。
2枚目の画像にたくさんある緑色をした小さな三角形がStentor pyriformisだ。以下同様。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。 水垢の塊の上に見える黄緑色の三角形がStentor pyriformisだ。一部はシャーレの縁に付着している。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella arenaria), フセツボカムリ( Centropyxis constrictaC. ecornis), ディフルギア( Difflugia acuminataD. oblongaLesquereusia, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), ウロレプタス(Uroleptus), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), センチュウ,

浄土平南の小湿原-06(12:26)
Stentor pyriformisが多数いた。他にミカヅキモがいた。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。 薄茶色の水垢の塊の上に見える黄緑色の三角形がStentor pyriformisだ。結構いる。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia bacilliferaD. bacillariarumD. oblonga), アミカムリ(Nebela penardiana or N. hippocrepis?)丸みがある, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), トリボネマ(Tribonema)?, 珪藻各種, ミカヅキモ( C. striolatumClosterium sp.), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ワムシ, ミジンコ,

浄土平南の小湿原-07(12:28)
Stentor pyriformisと珪藻(オビケイソウ)が多数いた。他にミカヅキモがいた。
3枚目:3日後(2013.07.24)の様子。 Stentor pyriformisがたくさんいるのがわかる。 4枚目:3日(07.23-07.25)かけた光学顕微鏡観察の結果。
観察された生物: ナベカムリ( Arcella arenaria, ディフルギア( Difflugia sp.), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma,共生藻あり), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis)多数, ツリガネムシ( Vorticella sp.), 小型繊毛虫数種, トリボネマ(Tribonema sp.), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), カメガシラモ( Tetmemorus granulatusT. laevis), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. intermediumC. striolatum, ハタヒモ(Netrium digitus), ワムシ, センチュウ, クマムシ,

Part II: 浄土平南の小湿原(2) ,仙水沼へ向う遊歩道近くの湿原