籠岩を東南東へ,水たまりが迫る(塩谷町),11:00
1枚目:右前方に大きな水たまり,そして,その左手前には小さな水たまりがある。
1,2枚目:遠くには台形というか,周囲よりかなり高くなった岩がある。あれは目印になる。
籠岩,左手前の小さな水たまり(塩谷町),11:01-11:02
2枚目:まずはここで採集(鬼怒川 籠岩-01)。
ここには原生生物がほとんどいなかった。
籠岩は
長瀞の岩畳や
厳美渓
に比べて川と岩石段丘の高低差が少ない。
その分,川が増水した際は水没する可能性が高い。そうなると多くの微生物は洗い流されてしまう。
ただし,この辺は岩盤上に比較的大きな樹木も育っている。
ということは,洪水で水没するにしても木々が根こそぎ流されるような大洪水にはならないはずだ。
少なくともこれらの木々が育つまでの過去数十年間はなかったと推察できる。
もっとも,岩石段丘の高低差が少ないということは,比較的最近(数千年,数万年単位だが)までこの辺は河床だったはずで,
より高低差のある長瀞 岩畳や厳美渓のように段丘面ができてから長年月たっている訳ではない。
その分,原生生物も少ないのかも知れない。
観察された生物:
スピロストマム(Spirostomum intermedium),
ツヅミモ(Cosmarium punctulatum var. subpunctulatum),
ワムシ,
ミジンコ,
ミジンコ(Sida sp.),
籠岩,右前方の大きな水たまり(塩谷町),11:02
近付いて水底を見ると,茶色は岩の色で藻塊や水垢はほとんどなかった。
これでは原生生物は期待できない。
籠岩,右前方の大きな水たまり(塩谷町),11:05
水底の岩の表面をピペットでなぞるようにして
採集(鬼怒川 籠岩-02)。
観察された生物:
小型繊毛虫数種,
アカントキスチス(Acanthocystis penardi),
マルロモナス(Mallomonas sp.),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
サヤミドロ(Oedogonium),
ホシガタモ(
Staurastrum margaritaceum),
ワムシ,
籠岩,右前方の大きな水たまり(塩谷町),11:05
記念に。。
小さめの場所は,すっかり干上がってしまったものが多い(塩谷町),11:06
籠岩(塩谷町),11:06
手前とその先に横長の水たまりが続いている。
籠岩(塩谷町),11:06-11:07
1枚目:手前の水たまり。
2枚目:同じ位置から奥にある水たまりを撮影。大きさは手前より大きいのだが,遠いので小さく写っている。
深く落ち込んでいる。原生生物はあまり期待できない。
3枚目:枯草が多く期待できそうな手前だけで
採集(鬼怒川 籠岩-03)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
レンバディオン(Lembadion lucens),
ツリガネムシ(Vorticella),
珪藻少々,
ワムシ,
ケンミジンコ,
iPad mini で現在地を確認(塩谷町),11:08
まだ,しばらくこのような景色がまだまだ続くようだが,航空写真だと途中から樹木が増えるはず。
北へ寄って上流〜下流へカメラを振ってパノラマ撮影(塩谷町),11:09
1枚目:上流=東方向。手前にさきほど採集しなかった奥の水たまりが写っている。
その先には大きく盛り上がった岩がある。さきほどとは90°弱,北へずれた位置から撮影している。
2枚目:岩の隙間から育つ木々。
3枚目:さきほど2番目に採集した大きな水たまり(籠岩-02)。
籠岩,少し進むと左前右に大小の水たまりがあった(塩谷町),11:10
1枚目:茂みに近い側に縦長の水たまりがある。やや大きい。
2枚目:台形の大岩の手前には浅く小さな水たまりが2つ。横に並んでいる。
3枚目:右にも水たまりがある。その先に斜めになった流木(もしくは,自生していた木が枯れて倒れたもの?)が。
対岸にはなにやら建物が見える。民家ではないと思うのだが,,
籠岩(塩谷町),11:11
1枚目:手前の2つ並んだ小さな水たまりのうち,左側にはたくさんのボウフラらしき生物が。藻塊はまったくないし,水垢もわずか。
採集中止。
2枚目:右側にも若干ボウフラらしきものがいるが,水底には落ち葉がある。
こちらなら多少期待できそうだ。
3枚目:ということで右側で
採集(鬼怒川 籠岩-04)。
ここは結構いた。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
ディフルギア(
D. corona,
D. pyriformis,
Difflugia sp.),
スピロストマム(Spirostomum teres),
ウロトリカ(Urotricha),
キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum),
ツリガネムシ(Vorticella striata),
小型繊毛虫数種,
クンショウモ(
Pediastrum muticum,
P. tetras),
イカダモ(Scenedesmus),
ブルボケーテ(Bulbochaete),
サヤミドロ(Oedogonium),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium excelsum,
P. trabecula),
ミカヅキモ(
Closterium libellula),
ツヅミモ(
C. undulatum var. minutum ?),
ホシガタモ(
Staurastrum lunatum,
S. muticum,
Staurastrum sp.),
Sphaerozosma excavatum,
ワムシ,
ミジンコ,
ケンミジンコ,
籠岩(塩谷町),11:12
水際で育つ草。これは??
籠岩(塩谷町),11:12
少し上を見ると,スミレの仲間が咲いていた。
これは?スミレ()
他の植物の葉も混じってわかりにくいが,葉が通常のスミレより丸みがある。葉の付け根付近が一部突起状に伸びている。
これは??
籠岩,同じ位置から上流方向を撮影(塩谷町),11:13-11:14
1枚目:遠くに見える山々は?
2枚目:やや望遠にして撮影。
Part V: | 籠岩/鬼怒川左岸沿いを東へ(3) 2013.05.06, 11:14 - 11:27 |