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2013.03.30, Part VIII

荻窪南公園北端〜荻窪公園(道の駅 赤城の恵・堂ノ池)

荻窪公園へ(前橋市),11:56
途中にあるT字路。右が荻窪南公園の北側を横断する道路だ。 角に「荻窪南公園 入口」と書かれた案内がある(2枚目)。

荻窪南公園北端の様子(前橋市),11:57
公園の北側を横断する道路へ入り北東南をパノラマ撮影。
1枚目:道路の北側。南にあった案内図によると,この辺も公園の一部のようだ。 画像ではハッキリしないが,前方に水路ないし小さな池があるようだ。 そう思ってみると,右奥にそれらしい場所があるようにも見える(注)。 2枚目:道路の左には民家がある。 3枚目:道路の南側。ここから南は「荻窪南公園」。 右前方に見えているのは野球場。 その南にはテニスコートがあり,さらにその先にさきほど訪れた遊具広場,木道が敷設された「釣り池」と続いているようだ。

注:この時は状況が十分に把握できていなかったので,奥へ入って水路(池)の存在を確かめることを思い付かなかった。 前後に民家があったので一瞬「もしかしたら公園ではないのではないか?」と思ってしまい,近付こうという気になれなかったのも確か。 公園であることを示す案内でもあれば気が変わったのだが・・・。道路際には何もない。

五差路へ出て左折,県道34号 渋川大胡線へ入る,北西へ(前橋市),11:58-11:59
2枚目:iPad mini で現在地を確認。 この地図だと,この先の交差点の左(南)が「荻窪最終処分場」となっている。 より詳しい地図だと「荻窪最終処分場 浸出水処理施設」と記してある。右にある人造池が「浸出水」を溜めておく場所かも知れない。
また,荻窪公園の東隣は,地図では荻窪清掃工場の敷地となっているが,航空写真を見ると広い公園のようになっている。 その写真には荻窪清掃工場の北側に広い人造の窪地が写っているが,後でその前を通ると「前橋市最終処分場」の名前があった。 かつては荻窪清掃工場の南側に最終処分場があったが満杯になったので表面を土で覆って公園化し, その北側に新しい最終処分場を造ったのだろう(注)。

注:後出するが荻窪清掃工場の北には前橋市最終処分場がある。前橋市最終処分場は平成15年(2003)に竣工したが, 日本環境工学設計事務所の業務実績には 「H16,前橋市,処分場,荻窪最終処分場埋立終了届書作成業務」と記されていた。

県道34号 渋川大胡線を北西へ(前橋市),12:00
上がって下る。

前方の交差点は直進(前橋市),12:01
既述したように,左手に「荻窪最終処分場 浸出水処理施設」があるはず。 浸出水の処理は処分場が閉鎖した後も(水の汚れが無くなるまで)続くらしい。

県道34号 渋川大胡線を北西へ(前橋市),12:01
この辺は右手前が荻窪清掃工場の敷地で,その先が荻窪公園になる。

「道の駅 赤城の恵(荻窪公園)」と書かれた案内が現れた(前橋市),12:02
道路の右には「天然温泉」(注),「あいのやまの湯」の文字も見える。

注:天然温泉とあるが,清掃工場に併設されているので余熱利用施設であることは確か (中にある温水プールは余熱で暖めているという)。 しかし,天然温泉とこだわっているのでおかしいと思って調べてみた。 すると,ここには以前「前橋荻窪温泉」 (前橋荻窪温泉 會ノ山,あるいは,前橋荻窪温泉 會之山の湯,荻窪會之山温泉,等々)という仮設の温泉があったらしい (1999年にできたかなり新しい温泉,湯元は地下1200m,源泉は49.5℃)。 それが2003年10月末にいったん閉鎖され,その後,新しく「あいのやまの湯」として生まれ変わった,そうだ。 たしかに「天然温泉」だ。
前橋市の電子広報,2003年11月1日号(NO.1255号)の16頁には, 「今年12月,荻窪町にオープンする予定の温水利用健康づくり施設の愛称を募集したところ,604件寄せられました。 ・・・愛称は「あいのやまの湯」に決まりました。 これは,施設の所在地である荻窪町の字名「會ノ山(あいのやま)」に由来するもの。・・・」と記してあった。
さらに調べると,オープン翌年の2004年には自噴量が半減し,2011年10月頃に温泉の自噴が止まったらしい。 そのため,以後はポンプを使って温泉水を汲み上げているという。

荻窪公園へ入る(前橋市),12:03

入口近くにあった案内図(前橋市),12:03
道の駅の中に温泉があるようだ。それが「あいのやまの湯」。 公園の北側に「堂ノ池」という溜池がある。これは地図にあるとおり。 「子供の遊び場」と書かれた場所に池があるようだ。これは地図には描かれていない。 まずはそこへ行ってみることにした。

荻窪公園,「あいのやまの湯」の手前を左へ(前橋市),12:05
「前橋荻窪温泉 あいのやまの湯」の館内マップを見ると,中は温泉保養施設が主だが,農畜産物直売所もあるらしい。

その先にあった「道の駅『赤城の恵』,荻窪公園,ふれあいゾーン」の案内図(前橋市),12:05

ふれあいゾーンの遠景,たしかに池がある(前橋市),12:05

荻窪公園,ふれあいゾーン(前橋市),12:06-12:07
1,2枚目:こちらが親水池, 3枚目:北側に休憩所とトイレがある。

荻窪公園,ふれあいゾーン,親水池(前橋市),12:07
池に注ぐ水路に架かる橋の両脇の水底には落ち葉が積もってドロリとしていた。 ここで採集することにした。

荻窪公園,ふれあいゾーン,親水池(前橋市),12:09
水底にピペットを近付けて吸い取ろうとすると,真っ黒なヘドロが入ってきた。 落ち葉の直下には大量のヘドロがたまっているようだ。 なるべくヘドロを吸い込まないよう,落ち葉の表面をすくうようにして 採集(荻窪公園,親水池)。 それでもかなりの量のヘドロが入ってしまった。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), キロモナス(Chilomonas paramecium), ミドリムシ( Euglena spirogyraEuglena sp.), 小型鞭毛虫数種, スピロストマム(Spirostomum intermedium), レマネラ(Remanella), メトプス(Metopus sp.)?, コレプス(Coleps hirtus), フロントニア(Frontonia leucas), ゾウリムシ(Paramecium caudatum), ブルサリア(Bursaria)のシスト, 小型繊毛虫数種,

荻窪公園,ふれあいゾーン(前橋市),12:11
池の北側に広がる「だんだん原っぱ」を通って「堂ノ池」へ向うことにした。 ここには舗装された遊歩道がある。 手前には「荻窪公園アジサイMAP」と題した案内図がある。 前出の案内図では「堂ノ池」の北側に「アジサイの丘」があったが,この「だんだん原っぱ」にもたくさんのアジサイが植えられているようだ。 「10種類約1000株のアジサイが植えられて」いるらしい。

荻窪公園,堂ノ池(前橋市),12:13
予想した通り,池は鉄柵で囲まれていた。採集不可。

荻窪公園,堂ノ池(前橋市),12:13
柵越しに池をパノラマ撮影。

荻窪公園,堂ノ池,望遠撮影(前橋市),12:14
わずかだが コガモAnas crecca,1枚目)と カルガモAnas poecilorhyncha,2枚目)の姿があった。

Part IX: 荻窪公園北口〜前橋市最終処分場沿い〜蛇の目橋〜薬師大橋
2013.03.30, 12:15 - 12:35