黒谷地湿原,あたり一面が雪で覆われて木道が見えない(八幡平市),09:52
ここからは人が歩いた足跡を頼りに進むこととなる。
この時期は雪の下が解けて空洞になっている可能性が高い。
足跡のない場所に足を降ろすと,陥没して怪我をする恐れがあるので要注意だ(注)。
木道と地面との間には結構段差があるし,場所によっては雪の下を沢の水が流れているところもある。
油断はできない。
注:かつて(2007.05.04),
同じ岩手県の西和賀町にある
湯川沼へ向かった際,
途中から道を見失い斜面に積もった雪の上を歩いたのだが,
雪が陥没して下にあった岩にしたたかに右足首を打ち付けてしまったことがある。
かなりの痛みがあったが,幸い骨折はせずに自然治癒した。
その時を思い出しつつ雪の上を歩いた。
黒谷地湿原,足跡を頼りに進む(八幡平市),09:52
ここは結構人通りがあるので足跡は多数。迷う心配はない。
黒谷地湿原(八幡平市),09:52-09:53
1枚目:左側は雪が陥没して下にある空洞が見える。
2枚目:ここは木道の両脇が空洞になっているのがよくわかる。
足跡の上(=木道の上に積もった雪の上)しか歩けない。
黒谷地湿原,雪のない場所に来るとホッとする(八幡平市),09:53
黒谷地湿原,左に笹原が広がる,笹原の先は沢になっているはず(八幡平市),09:54
その沢の支流に架かる橋を渡る(八幡平市),09:54
2枚目:前回の様子(2010.10.02,11:38撮影)。
黒谷地湿原(八幡平市),09:55
2枚目:雪の下には沢が流れている。
雪で覆われている木道の位置を見間違うと,雪が陥没して沢に落ちてしまう。恐い恐い。
黒谷地湿原(八幡平市),09:55
黒谷地湿原,最初の採集ポイントが現れた(八幡平市),09:56
前回の様子(2010.10.02,11:39撮影)。
黒谷地湿原(八幡平市),10:00
これまでと同じ場所で採集(黒谷地湿原-1)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
アクチノフリス(Actinophrys sol),
小型太陽虫,
フセツボカムリ(
Centropyxis aculeata),
ディフルギア(
Difflugia bacillariarum,
D. globulosa,
D. oblonga,
D. pyriformis?,
Difflugia sp.),
クアドルレラ(Quadrulella symmetrica)
アミカムリ(
Nebela collaris,
N. tincta,
Nebela sp.),
ポロシア(Porosia bigibbosa),
ヘレオペラ(Heleopera),
Argynnia,
ユーグリファ(Euglypha),
トリネマ(Trinema sp.),
トラケロフィルム(Trachelophyllum),
アスピディスカ(Aspidisca),
オフリディウム(Ophrydium),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
棘毛類繊毛虫,
未同定の繊毛虫2種(1種は大きな縦溝があり,やや反り返る),
珪藻各種,
クレブソルミディウム(Klebsormidium),
イボマタモ(
Euastrum crassum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
フタボシモ(Cylindrocystis),
メソテニウム(Mesotaenium macrococcum),
ワムシ,
ケンミジンコ,
センチュウ,
クマムシ,
1枚目:前回の様子(2010.10.02,11:39撮影)。
2枚目:前々回の様子(2007.08.23,11:41撮影)。
黒谷地湿原,木道沿いには様々な植物の新芽が育ちつつあった(八幡平市),10:01-10:02
1,2枚目:??(),
3枚目:ショウジョウバカマ(Heloniopsis orientalis),
4枚目:おそらくコバイケイソウ(Veratrum stamineum)
黒谷地湿原,ふたたび池塘が現れた(八幡平市),10:03
2枚目:前回の様子(2010.10.02,11:43撮影)。
3枚目:前々回の様子(2007.08.23,11:46撮影)。
黒谷地湿原(八幡平市),10:03-10:04
池塘の手前に咲くミズバショウ(Lysichitum camtschatcense)。やや小振りだ。
黒谷地湿原(八幡平市),10:04
ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense)の脇で育つのは
コバイケイソウ(Veratrum stamineum)?
黒谷地湿原,池塘が迫る(八幡平市),10:05
1,2枚目:近付くと細長い池塘であるのがわかる。
前回は,ここでは採集せずに,隣にある2つの小さな池塘で採集した。
黒谷地湿原(八幡平市),10:05-10:06
今回はとりあえずここでも採集(黒谷地湿原-2)。
手を伸ばすと,岸辺ギリギリのところで採集できた。
観察された生物:
キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus),
フセツボカムリ(
Centropyxis aculeata),
ディフルギア(
Difflugia oblonga,
D. pyriformis?),
アミカムリ(
Nebela collaris),
ディプロフリス(Diplophrys sp.),
スティコトリカ(Stichotricha),
珪藻各種,
ミカヅキモ(
Closterium abruptum),
イボマタモ(
Euastrum affine,
E. cuneatum,
E. sinuosum),
カワモヅク(Batrachospermum),
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
ユレモ(Oscillatoria),
ミジンコ,
ケンミジンコ,
ソコミジンコ,
イタチムシ,
センチュウ,
その隣,前回はここで採集した(八幡平市),10:06-10:07
1枚目:水位が上がっているため,前回まで2つの池塘に見えた場所だが,現在は一つながりの池塘になっている。
2枚目:ここでも採集(黒谷地湿原-3)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
Argynnia,
共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis),
珪藻各種,
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
ホシガタモ(
Staurastrum wandae),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
ハタヒモ(
Netrium digitus,
N. oblongum),
タテブエモ(Penium polymorphum),
Bambusina brebissonii),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
ミジンコ,
ケンミジンコ,
前回の様子(2010.10.02,11:44撮影)。
黒谷地湿原,ロープが外されている(八幡平市),10:08
この時は,ロープに雪の重みが加わって支柱が傾かないための対処だと推察したのだが,,。
この後,八幡沼付近の木道が更新されていた。
もしかすると,近々,この辺の木道も新しくなるのかも知れない。その準備だったかも。
前回の様子(2010.10.02,11:47撮影)。
右に小さな池塘があるが,今回は,半分以上残雪で覆われていた(上の段の画像参照)。
Part V: | 黒谷地湿原(2) 2011.06.12, 10:08 - 10:23 |