米原市
山室湿原
   
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採集日:2008.06.30 ウオッちず で位置確認

山室湿原(米原市),13:51
入口を入ったすぐのところで撮影。 湿原内に敷設された木道は,角材を3本横に並べたもの。「順路」の板があちこちに立っていた。

山室湿原(米原市),13:51-13:52
1枚目:ほどなく目の前にニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)?が現れた。 近付いて撮影しようとしたがすぐに逃げてしまった。 このすぐ後には,木道の上にヤマカガシらしき蛇の姿もあった。 木道の上でひなたぼっこをしていたのかも知れない(注)。私が近付いたので慌てて草の中へ入って見えなくなった。 2枚目:木道周辺はいたるところに水があった。 もとからそうなのか,あるいは,昨日来,雨が降り続いているので雨水で増水しているのかも。 それでも木道周辺の水流はさほどでもなく,水が滞留した状態。 池塘とはいえるほどではないが,水垢も結構あったので,それらを採集(山室湿原-1)
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), アクチノスフェリウム(Actinosphaerium), マヨレラ(Mayorella,共生藻あり), ナベカムリ(Arcella), トゲフセツボカムリ( Centropyxis constricta ?, Centropyxis sp.), ディフルギア( D. oblongaDifflugia sp.), Lesquereusia, アミカムリ(Nebela sp.), フロントニア(Frontonia), ディセマトストマ(Disematostoma minor), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. gracileC. kuetzingiiC. ralfsiiC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium australe?), ハタヒモ(Netrium digitus,大小2タイプ), アワセオオギ(Micrasterias), ダルマオトシ(Hyalotheca), ユレモ(Oscillatoria), Achromatium, ミジンコ,

注:昨日は結構雨が降ったので,通常なら乾いている草地が水浸しになり,そのため, 乾いた木道の上に避難していた可能性の方が高い。

山室湿原(米原市),13:52
新旧の木道がつながっている場所。

山室湿原(米原市),13:52-13:53
1枚目:草の名前が書かれたプレートがあちこちにあった。 「コイヌノハナヒゲ」,「シカクイ」,「ホタルイ」等々。 2枚目:反対側の水たまり。枯れ草にたくさんの水垢がついていた。 これらを採集(山室湿原-2)。 多少水流はあるものの,こういった水垢の中にたくさんの原生生物が流されずに留まっている可能性がある。 と期待したが,以下のようにそれほどでもなかった。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium kuetzingiiC. ralfsii), ダルマオトシ(Hyalotheca),

山室湿原(米原市),13:54
1枚目:順路にしたがい進む。このように,かなり水流の激しい場所もある。 水底の土というか岩?も見えている。こうなると固着性の原生生物(アオミドロ等)以外は流されてしまうので, 原生生物はほとんどいなくなる。なので,ここでは採集せず。 2〜4枚目:近くで育っていたシダの仲間。 これは??)。

山室湿原(米原市),13:54-13:55
1,2枚目:どうも入口にあった「湿原略図」と実際の木道の配置が違うように思うのだが, それはともかく少し進むと,右脇にやや大きな水たまりがあった。 ここは雨が降らないと,もしかすると干上がってしまう場所かもしれないが, 3枚目:とにかくここでも採集(山室湿原-3)。 予想通り,ここの原生生物相は貧弱だった。おそらく普段は乾燥した草地なのだろう。
観察された生物: 珪藻各種, ディセマトストマ(Disematostoma minor), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), ミカヅキモ( Closterium kuetzingii), ミジンコ,

山室湿原(米原市),13:56
1枚目:しばらく歩くと,左右への分岐があった。 左(南?)側は行き止まりで,かつ,木道の上に人(一名)がいた。 そのまま進むとはち合わせしてしまうので,ひとまず右(北?)へ。 2枚目:木道の下を水が結構な勢いで流れている。雨が多いせいだろう。

山室湿原(米原市),13:56
1,2枚目:パノラマ撮影。二股に分かれている場所があった。 ここはどうやら「湿原略図」にある「第2原」南東端の分岐のようだ。 左へ折れる。

山室湿原(米原市),13:56
1,2枚目:パノラマ撮影。するとふたたびこのような分岐が。 略図によれば「第2原」(以下では第2湿原とある)の南西端のはず。 略図通り左は行き止まり。ここは右へ。

山室湿原(米原市),13:57
1,2枚目:パノラマ撮影。「第2原」(第2湿原)の西縁沿いを北へ進む。 途中に湿原方向へ突き出た木道があった。その近くには「第2湿原」の案内板が。 略図では「第2原」としてあるが,比較的最近「第2湿原」と呼び方が変わったものと思われる。

山室湿原(米原市),13:58
1,2枚目:パノラマ撮影。ここも同様に,湿原に突き出した場所。 3枚目:木道付近は結構な水が流れていたが,水垢もあるのでとりあえず採集(山室湿原-4)・・・。 してみたが,ここには原生生物はほとんどいない。やはり水に流されているようだ。
観察された生物: 珪藻少々, ユレモ(Oscillatoria),

山室湿原(米原市),13:59-14:00
1,2枚目:近くに見なれない花が咲いていた。 これはカキランEpipactis thunbergii)。 3,4枚目:下を向いていて花の形がわからないので,失礼して首を上げてもらい撮影。

山室湿原(米原市),14:00
1,2枚目:パノラマ撮影。 再びこのような分岐が。右は行き止まり。 その隣に「第3湿原」の案内板があった。 略図と比較するとやや位置がずれているようにも思えるが,,,。

山室湿原(米原市),14:00
1,2枚目:パノラマ撮影。 その「第3湿原」の案内板の周囲にも水が滞留していた。 3枚目:水垢は少ないが,とりあえず採集(山室湿原-5)。ここにはまあまあの種数の原生生物がいた。 おそらくここは普段も水が滞留した場所のようだ。
観察された生物: ヘレオペラ(Heleopera), 珪藻各種, ミカヅキモ( Closterium dianae), C. kuetzingii), ツヅミモ( Cosmarium sp.), ハタヒモ(Netrium digitus), ネジモ(Spirotaenia condensata), フタボシモ(Cylindrocystis), アワセオオギ(Micrasterias denticulata), ダルマオトシ(Hyalotheca,2タイプ),

山室湿原(米原市),14:00-14:02
近くではトキソウPogonia japonica)が一輪だけ咲いていた。 この花は数は少ないものの所々で見かけた。 3枚ともピンぼけ。

Part III: 第4湿原〜入口近く 2006.06.30, 14:04 - 14:??

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