柏市
柏ビレジ水辺公園
&柏ビレジ第一調整池ビオトープ
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2008.02.11 ウオッちず で位置確認

向いに見えてきたのは柏ビレジ第五公園(柏市大室),14:53
前方にT字路が現れた。バス路線はここで左へ。T字路の先にも公園がある。

第五公園で左折(柏市大室),14:53
1〜3枚目:道路を横断し,公園の前でパノラマ撮影。 3枚目:公園名の確認。「柏ビレジ第五公園」 ここは柏ビレジ水辺公園に隣接する公園のようだ。 ここには池等はなさそうなので,道沿いに左(北西)へ進む。 近くの住宅にいる犬が吠え出した。かなりやかましい。

池(柏ビレジ第一調整池)が見えてきたところで右折,水辺公園へ(柏市大室),14:54
ほどなく右前方に池が見えてきた。ここが柏ビレジ水辺公園のようだ。 1枚目:前方の入口から中へ。

柏ビレジ水辺公園(柏市大室),14:54
入口を入ったところで前方をパノラマ撮影。

柏ビレジ水辺公園(柏市大室),14:54-14:55
少し進むと柵の間に階段があり,階段を降りた先に池があった。 階段を降りる前に再度,池方向をパノラマ撮影。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池(柏市大室),14:55
階段を降りると,そこは北西〜南東に細長い第一調整池の中央付近だった。 前方が池に突き出しているので池はここでくびれた形になっているようだ。 再度,前方をパノラマ撮影。 1枚目:池の北西側。この先にビオトープがあるはず(事前の調査による)。 2枚目:池の北側。 3枚目:池に突き出した部分。 4枚目:池の南東側。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池(柏市大室),14:56
私は池に近付いていないのだが,ヒトの気配を察知して カルガモAnas poecilorhyncha)達がガアガアと鳴きながら池端から離れていった。

柏ビレジ水辺公園,北西にあるビオトープへ(柏市大室),14:56
まずは池の北西端にあるというビオトープへ向ってみた。

柏ビレジ水辺公園,北西にあるビオトープへ(柏市大室),14:57

柏ビレジ水辺公園,北西にあるビオトープへ(柏市大室),14:57-14:58
1,2枚目:北西端が近付いたところでパノラマ撮影。 1枚目:前方にある階段がビオトープの入口らしい。階段の手前に看板が立っている。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ入口(柏市大室),14:58
1,2枚目:階段に近付いて再度撮影。 2枚目:「柏ビレジ第一調整池ビオトープ」というのが正式名称らしい。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),14:58
階段を上がったところでビオトープ〜池をパノラマ撮影。 ビオトープ側には木道が敷設されている(1枚目)。 ビオトープと池の間は一応仕切られているように見える(2,3枚目)。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),14:59
木道を進む。木道は水面から結構高い位置にある。池面を見ると水は比較的澄んでいる。 池底は灰色のヘドロが溜まっているだけで藻塊などは見られない。 周囲には葦原。こういった場所はあまり期待できないが・・・。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),15:01-15:02
一応,ここで採集(柏ビレジ水辺公園,第一調整池ビオトープ)。 結果はおおよそ予想通り。 それほど極端に種類が少ないという訳ではないが,観察できたのは腐食性の環境で見つかるものばかり。 緑藻類はまったくいない。 後出するように,むしろ池の方が圧倒的に原生生物相は多様だった。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ミドリムシ2〜3種(Euglena)初観察の1種?を含む, ウチワヒゲムシ(Phacus sp.P. torta をさらに捻った形,サイズは半分くらい,非常に小さい,初観察), トラケロモナス(Trachelomonas crispa), ユーグリファ(Euglypha), ディレプタス(Dileptus), 棘毛類繊毛虫, コレプス(Coleps), プールロネマ(Pleuronema marinum), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻少々, ワムシ,

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),15:03
1枚目:さらに奥へ進む。 2枚目:池の南端側にもあったが,こちらにも鉄塔が。やや興醒め。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),15:03
ほどなく前方に住宅が見えてきた。この辺がビオトープの端のようだ。ということで。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),15:03-15:04
上と同じ位置から振り返って南東側をパノラマ撮影。 これが一応,ビオトープの全景ということになる。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),15:04
木道の端はこのような状態。

柏ビレジ水辺公園,柏ビレジ第一調整池ビオトープ(柏市大室),15:05
右側から水が流れ落ちてビオトープへ注いでいる(2枚目)。 ここからビオトープを出るには飛び石づたいに水路を横切る必要がある(1枚目)。 出てしまおうかとも思ったが,まだ池では採集していないので,Uターンすることにした。

柏ビレジ水辺公園,元へ戻る(柏市大室),15:07
木道&階段を通ってさきほどの第一調整池側へ戻った。

柏ビレジ水辺公園,第一調整池(柏市大室),15:08
採集しようとして池端に近付くと,変わった形の木(の根?)があった。 1,2枚目:最初はただの枯木かと思ったが,そうではなさそうだ。 尖った先端部までしっかり樹皮で覆われている。 折れたり切り取られた木の株で,傷跡が樹皮で覆われたようにも見えるが,,。 3枚目:隣の木を見ると木自身にこのような性質があるようにも見える。 人為的な影響によるものか,それとも自然現象か,,。まったくわからない。

注:2011.2.12,たまたまマングローブについて調べていたところ,マングローブの膝根,ないし,屈曲膝根(呼吸根の一種)がまさにこの 変わった形の木(の根?)とそっくりであることに気づいた。 そして,同じ膝根を持つラクウショウ(落羽松,Taxodium distichum , Swamp Cypress,別名:ヌマスギ,スギ科ヌマスギ属)がこの膝根の正体であることが判明した。

柏ビレジ水辺公園,第一調整池(柏市大室),15:09-15:10
それはともかく,池底を見ると割石が敷き詰められていた(注1)。これはあきらかに人工的なもの。 ただし,表面はヘドロと若干の藻塊で厚く覆われていた。 これを見るとかなり長期間安定した水辺環境が保たれてきたことが窺える(注2)。 水面には黒々としたヘドロが浮かんでいた。表面だけ薄く緑色で覆われているタイプ。 そのヘドロをメインに採集(柏ビレジ水辺公園,第一調整池)。 この時点ではあまり期待していなかったが,翌日の観察の結果,ここには非常に沢山の原生生物がいることが判明。 ただし,原生生物相は高地の湿原とは異なり,腐食性の環境によく見られるタイプ。 大型の接合藻類は,平地で良く見つかるミカヅキモ(Closterium acerosum)以外はまったくいなかったが, 小型のクロレラ類(クンショウモ,イカダモ)や,様々な従属栄養性の原生生物が観察できた。 ここはこれからも何度か訪れて調査する価値がある場所だ。
観察された生物: ゴニオモナス(Goniomonas), ミドリムシ3〜4種( Euglena desesEuglena sp.)初観察の1種?を含む, ウチワヒゲムシ(Phacus pyrum), ペラネマ(Peranema), アニソネマ(Anisonema), スフェノモナス(Sphenomonas teres), カリキモナス(Calycimonas physaloides)ないしその近縁種, ミドリムシ類の鞭毛虫(後曵鞭毛が短い), 小型鞭毛虫数種, テカメーバ( Thecamoeba verrucosaThecamoeba sp.), マヨレラ(Mayorella), バネラ(Vannella), ナベカムリ(Arcella), ディフルギア( Difflugia), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), Paulinella, ウロトリカ(Urotricha), コレプス(Coleps hirtus), リトノタス(Litonotus), ホマロズーン(Homalozoon vermiculare), ティンティニディウム(Tintinnidium flaviatile), アスピディスカ(Aspidisca), プールロネマ(Pleuronema), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, カルテリア(Carteria) ファコタス(Phacotus lenticularis), ゴニウム(Gonium) フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex), ヒトヅノクンショウモ(Pediastrum simplex), ネジレクンショウモ(Pediastrum kawraiskyi初観察), イカダモ3種以上( S. quadricaudaS. opoliensis?, Scenedesmus sp.), Selenastrum, コエラストルム( Coelastrum morus), Ankistrodesmus falcatusMicractinium, ミカヅキモ( Closterium acerosum), アオコ(Microcystis), メリスモペディア(Merismopedia), ユレモ(Oscillatoria), Achromatium, クマムシ,

注1:割石が敷き詰められている点では,昨年末訪れた千葉市の 大百池とよく似ている。 しかし,大百池の原生生物相は非常に貧弱だった。この違いは何によるのだろう?
注2:ネットで調べると,ここは調整池なので大雨等の後はかなり増水することもあるようだが,,。

柏ビレジ水辺公園を出る(柏市大室),15:13
公園の北端部から外へ。坂道を上がる。

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