鶴岡市/庄内町
月山 弥陀ヶ原
Part III: 北側の木道〜東端の池塘へ向かう木道
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2006.08.03 ウオッちず で位置確認

北側の木道を東へ(庄内町,現在位置), 09:41
1枚目:窪地を過ぎて丘に上がる。ここにも池塘が。 2枚目:振り返って撮影。御田原参篭所(御田ヶ原参籠所,中ノ宮)が見える。

北側の木道を東へ(庄内町), 09:41

北側の木道を東へ(庄内町),09:42-09:44
ここで採集(弥陀ヶ原の池塘-3-1)。 ここもあまりいない。
観察された生物(8/4-8/6): ディフルギア( D. oblonga), 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina, クロオコッカス(Chroococcus), ミジンコ,
観察された生物(8/16): Diaphoropodon, 未同定の糸状藻類, コウガイチリモ( P. minutum), ウネリマクラ(Docidium undulatum), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ツヅミモ( C. globosumC. quadrifarium), ホシガタモ( S. connatum), イボマタモ( Euastrum cuneatum), シネココッカス(Synechococcus), ミジンコ(Sida sp.),

北側の木道を東へ(庄内町), 09:45
ここで採集(弥陀ヶ原の池塘-3-2)。 若干だが藻類が増えてきた。
観察された生物: ディフルギア( D. oblonga), ツリガネムシ(Vorticella) 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ( C. intermedium?), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ウネリマクラ(Docidium undulatum), クロオコッカス(Chroococcus), センチュウ,

北側の木道を東へ(庄内町),09:46

北側の木道を東へ(庄内町),09:46-09:48
木道脇の池塘で採集(弥陀ヶ原の池塘-4-1)。 ここは原生生物の種類が多い。 これまでの採集場所と比べると,周囲に池塘が多い。 このことから推察すると,この辺りは水が豊富で常に湿った状態にあり,原生生物が生息しやすいのかも知れない。 同時に,ここは弥陀ヶ原の中では一番高い位置にあるので,周囲から余分な水が流れ込まないので, 水流で流し出されることが少ないのも幸いしているのかも知れない。
観察された生物(8/4-8/6): クリプトモナス(Cryptomonas), カリキモナス(Calycimonas physaloides), リピドデンドロン(Rhipidodendron), トゲフセツボカムリ(Centropyxis)?, ディフルギア( D. elegansD. oblonga), Lesquereusia or other genus ?, スピロストマム(Spirostomum teres), サヤツナギ(Dinobryon), 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), サヤミドロ(Oedogonium), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ツヅミモ( C. quadrifariumCosmarium sp.), イボマタモ( Euastrum crassumE. dideltaE. cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus), ケズネモ(Gonatozygon), Sphaerozosma, メリスモペディア(Merismopedia), ミジンコ,
観察された生物(8/8): ディフルギア( D. corona), イタチムシ,

北側の木道を東へ(庄内町,現在位置),09:48-09:49
1枚目:途中,木道が石畳に変わる場所を通る。ここは周囲の植生も違っている。 この辺りは乾燥しているのだろう。ただし,すぐまた木道に変わる。

北側の木道を東へ(庄内町),09:49-09:50
イワイチョウFauria crista-galli

イワイチョウ イワイチョウ イワイチョウ

北側の木道を東へ(庄内町),09:50-09:51
ここで採集(弥陀ヶ原の池塘-5-1)。 池塘と言えるかどうかわからないくらいの場所だが結構いた。
観察された生物(8/4-8/6): クリプトモナス(Cryptomonas), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), カリキモナス(Calycimonas physaloides), ラッパムシ(Stentor igneus?), ホシガタモ( Staurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum cuneatum), Bambusina, クロオコッカス(Chroococcus), ワムシ, イタチムシ,
観察された生物(8/8): トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), フィラメーバ(Filamoeba), トゲフセツボカムリ(Centropyxis), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), Botryococcus, ミクロスポラ(Microspora), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ツヅミモ( C. globosum), ホシガタモ( S. hirsutumS. hystrix), Arthrodesmus incus, イボマタモ( E. humerosum), ハタヒモ(Netrium digitus), メリスモペディア(Merismopedia), ユレモ(Oscillatoria), Hapalosiphon, クマムシ,
観察された生物(8/10): ケンミジンコ, ワムシ, カテヌラ(Catenula lemnae),

北側の木道を東へ(庄内町),09:52
ここで採集(弥陀ヶ原の池塘-5-2)
観察された生物: Gymnodinium, リピドデンドロン(Rhipidodendron), ディフルギア( D. oblonga), プラチコラ(Platycola), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミカヅキモ( C. pronum), ホシガタモ( S. hystrix), イボマタモ( E. affine?, Euastrum cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ワムシ, ミジンコ,

東西方向の遊歩道が南北の遊歩道と交わるT字路(庄内町,現在位置),09:52-09:53

東端の池塘へ向かう木道(庄内町),09:54-09:55

東端の池塘へ向かう木道(庄内町),09:55
イワショウブTofieldia japonica)?

東端の池塘へ向かう木道(庄内町),09:57
池塘と言えるかどうかわからないが,水たまりがあったので採集(弥陀ヶ原の池塘-6-1)。 原生生物の種類は少ない。この辺りは全体に傾斜している。やはり水流が結構あるのだろう。
観察された生物: ヒザオリ(Mougeotia), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina, クロオコッカス(Chroococcus),

東端の池塘へ向かう木道(庄内町),09:57-09:58
1枚目:ここはあきらかな池塘と呼べる場所。よく見ると,どうやら カワモズク(Batrachospermum), らしい姿(注1)が見える。 ここで採集(弥陀ヶ原の池塘-6-2)。 原生生物の種類は少ないが,上記のカワモズクや,身体の中にクロレラ様の藻類を共生させている 多細胞生物の渦虫類がいた(注2)。 これは他ではあまり見ない。 最初に見たのは,米国で採集したサンプルで,その後,昨年は蔵王の「いろは沼」と御岳高原にある田ノ原天然公園で見かけた。 冷涼な環境にのみ生息する生物のようだ。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella), ツリガネムシ(VorticellaBulbochaete, カワモズク(Batrachospermum), ワムシ, 共生藻を持つ渦虫類,

注1:このカワモヅクは昨年も観察している。
注2:写真撮影をしたばかりなので細部についてはわからないが,この弥陀ヶ原では, 身体の中央に口があるタイプ(多岐腸類または三岐腸類?)の他に,先端近くに口のあるタイプ(棒腸類)がいた。

東端の池塘へ向かう木道(庄内町),09:59
オゼコウホネNuphar pumilum var. ozeense)のはず。

オゼコウホネ オゼコウホネ

東端の池塘へ向かう木道(ここが終点,庄内町,現在位置),09:59
どういう訳か,木道の末端にパラソルと折り畳み椅子がある。周囲に人の気配はない。。不思議不思議。 この近く(2枚目)にも池塘があるが,今回はパス。

Part IV: 東側の木道〜南側の木道 2006.08.03, 10:00 - 10:17
目次 | 八合目駐車場〜御田原参篭所御浜池へ向かう遊歩道〜北側の木道を東へ北側の木道〜東端の池塘へ向かう木道東側の木道〜南側の木道弥陀ヶ原〜月山登山道月山登山道月山登山道〜駐車場

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 山形県の他の地域