雫石町 |
千沼ヶ原
西側の湿原 |
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採集日:2006.08.06 | ウオッちず | で位置確認 |
千沼ケ原に到着(雫石町),10:07
ほどなく前方に烏帽子岳(乳頭山,1.5 km, 画面左)と平ケ倉沼(3.5 km, 画面右)への分岐が現れた。
ここから先,平ケ倉山へ向かうルート沿いに千沼ケ原が広がっている。
やっと到着。スタート(駒ヶ岳八合目)からここまで3時間かかった(07:03-10:07)。
ほぼ予定通り。
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:07
烏帽子岳(乳頭山)・平ケ倉沼分岐から千沼ケ原をパノラマ撮影。
分岐付近はかなり踏み荒らされている。現在,湿原回復作業中。
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:08
分岐の脇にある千沼ケ原の案内板。「笊森山と三角山の溶岩の窪地にできたこの湿原」とある。
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:12-10:13
1枚目:分岐の近くにある池塘。たくさんの
ミヤマホタルイ(Scirpus hondoensis)?が育っていた。
2枚目:ここで採集道具を出し,
3,4枚目:カップ付き指示棒を使って採集(千沼ケ原-1)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
ラブドモナス(Rhabdomonas sp.)
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
小型鞭毛虫数種,
ナベカムリ(Arcella vulgaris,
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
Lesquereusia or other genus ?,
ラッパムシ(Stentor),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium oblongum),
イボマタモ(
Euastrum sinuosum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ミジンコ,
ワムシ,
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:13
1,2枚目:平ケ倉沼方面へ向かう木道上を東へ向かって進む。途中で前方をパノラマ撮影。
霧のため遠くは見通せないが,近くを見るだけでも,池塘がたくさんあるのがわかる。
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:14
木道脇に咲いていた
キンコウカ(Narthecium asiaticum)
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:14-10:15
次はここで採集(千沼ケ原-2)。
ここにはミツガシワが育っていた。
観察された生物:
アミカムリ(Nebela collaris),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor),
珪藻少々,
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium sp.),
ツヅミモ(
Cosmarium sp.),
ハタヒモ(Netrium digitus),
フタボシモ(Cylindrocystis crassa),
ケンミジンコ,
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:15-10:16
木道の間にできた水たまりに糸状藻類が繁茂していた。
ので,これを採集(千沼ケ原-3)。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
珪藻少々,
イカダモ(Scenedesmus),
ミクロスポラ(Microspora)多数,
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
Cosmarium depressum),
イボマタモ(
Euastrum sinuosum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
フタボシモ(Cylindrocystis crassa),
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:17
木道の右側にある小さな池塘で採集(千沼ケ原-4)。
ここにはミツガシワもホタルイ?も育っていない。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
珪藻少々,
Bulbochaete,
ミカヅキモ(
Closterium idiosporum),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
ハタヒモ(Netrium oblongum),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
カイミジンコ,
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:18-10:19
次は木道の左側,やや大きな池塘で採集(千沼ケ原-5)。
ここにはミツガシワがたくさん。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ディフルギア(
Difflugia elegans,
D. oblonga),
アミカムリ(Nebela collaris),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor),
小型繊毛虫数種,
ミカヅキモ(
Closterium abruptum,
C. idiosporum),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ツヅミモ(
Cosmarium oblongum ?),
ホシガタモ(
Staurastrum orbiculare,
S. simonyi),
ハタヒモ(Netrium digitus),
クロオコッカス(
Chroococcus turgidus,
Chroococcus sp.),
シネココッカス(Synechococcus),
ユレモ(Oscillatoria),
ケンミジンコ,
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:19
画面左に干上がってしまった池塘らしき場所がある。他にはこの辺には池塘がない。
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:19-10:21
ふたたび,木道の右側にある小さな池塘で採集(千沼ケ原-6)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
ディセマトストマ(Disematostoma minor),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
小珪藻少々,
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum,
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum,
C. idiosporum),
ツヅミモ(
Cosmarium oblongum,
C. parvulum?),
ホシガタモ(
Staurastrum wandae),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum,
E. crassum,
E. sinuosum),
ハタヒモ(
Netrium oblongum)多数,
ネジモ(Spirotaenia condensata),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
メリスモペディア(Merismopedia),
ユレモ(Oscillatoria),
ミジンコ,
ワムシ,
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:21-10:23
1枚目:またまた今度は左側に大きな池塘が現れた。
池の中からはミツガシワ(Menyanthes trifoliata)が,
池塘の周辺にはたくさんのモウセンゴケ(Drosera rotundifolia)が育っていた。
2,3枚目:やや遠いので,カップ付き指示棒を使って採集(千沼ケ原-7)。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia acuminata,
D. elegans),
アミカムリ(Nebela carinata),
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
小型珪藻各種,
サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ(Mougeotia),
ホシガタモ(
Staurastrum simonyi),
千沼ケ原/西側の湿原(雫石町),10:23
1〜4枚目:同じ位置からパノラマ撮影。
1枚目:元来た道。
4枚目:
ここが西側の湿原の東端。ここから先は樹林帯ないし潅木地帯となるが,
その先にも別の湿原が広がっているはず。そこも千沼ケ原の一部。
木道を辿って東側の湿原へ。
Part II: | 千沼ケ原(2):中間の湿原群 2007.08.06, 10:24 - 10:37 |