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2013.06.30, Part XVI

サイクリングロード沿いの湿地〜乗鞍橋〜

サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:05
1〜3枚目:パノラマ撮影。 ヤマドリゼンマイOsmundastrum cinnamomea var. fokiensis,ゼンマイ科 ゼンマイ属)?? を踏まないように注意しつつ中心部に移動して,周囲を見回してみた。 残念ながら水たまりはどこにも無かった。 この景色を見て, 3年前(2010.06.13) に訪れた 大曽根湿原 (福島県只見町)を思い出した。 よく似ている。大曽根湿原も一面,ヤマドリゼンマイで覆われていて,ここと同様,池塘などはまったく見当たらなかった。 ヤマドリゼンマイが繁茂していることは,それだけ乾燥しているということのようだ。

サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:06
1枚目:諦めてそろそろここを出ようと考えていた頃,突然,右後ろの茂みからガサガサという音がした。 熊か!と一瞬恐怖を感じたが,後ろを振り向いて茂みにカメラを向けたところ, ニホンカモシカCapricornis crispus) の立ち去る後姿が見えた。 2枚目:急いで望遠モードに切り替えてカメラを構え直すと,カモシカも振り返ってこちらを見ていた(注)。 即,シャッターを押した。雄だった。手を振って挨拶をした。 熊でなくて良かった・・・。

注:これはニホンカモシカによく見られる行動のようだ。 昨年(2012.08.11), 福島県南会津町にある 鴨沼 (または鴫沼)を訪れた際にも,おなじような場面に遭遇した。

2012年08月の様子(2012.08.11,10:00撮影)。

サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:07
iPad mini で現在地を確認。 地図では,この南東側に池(六兵池?)が描かれている。 この湿原を通って直接行けるかと探索してみたが,途中に深い薮があるので無理だった。 なお,ここでは「池塘あり」と書いてあるが,これは航空写真からあるように見えたということ。 これは間違いだった。湿原の中に点在する木の影を池塘と見誤ったようだ。

サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:08
わずかにこんな場所もあった。 コケの間に若干水があった。 がしかし,こういった場所では,いままで原生生物がたくさんいたことがないので,採集しなかった。

ふたたび丸太を並べた橋を渡る(松本市),15:10

サイクリングロード(実際は階段道)へ戻り左折(松本市),15:11

階段道を上がり終えたところ(松本市),15:11

車道に戻ろうする途中,ガードレール?の手前に斜面へ降りられそうな場所があった(松本市),15:14
前述の地図に描いてある池はこの辺にあるはずだ。 左脇(1枚目)へ入ってみる。

急傾斜を降りる(松本市),15:14-15:15
1枚目:急坂だが,踏跡は続いている。 2,3枚目:途中の平坦な場所に生えていた フキPetasites japonicus,キク科 フキ属)?

急傾斜を降りる(松本市),15:15
前方にも狭いが平坦な場所がある。さらに降りる。

急傾斜を降りる(松本市),15:16

iPad mini で現在地を確認(松本市),15:17
GPSだと,すでに地図にある池を過ぎていた。 しかし,途中どこにも池はない。

すぐ先にやや広々した場所があった(松本市),15:17
1〜4枚目:パノラマ撮影。 どうやらここが「池だった場所」のようだ。 地面はかなり固めで,とても湿地とは呼べない状態だ。

やや広々した場所(松本市),15:18
周囲を見ると,このような状態のものがあちこちにあった。 どうやらこれは ゼンマイOsmunda japonica,ゼンマイ科 ゼンマイ属) を切り取った跡に成長したもののようだ。 ここはゼンマイ採りの場所のようだ。 先日(2013.06.01), 訪れた山形県県民の森の近くにあった谷地を思い出した。 あそこもここと同じで,草地のあちこちにこのようなものがあった。 (とくにコメントも画像もないが)

斜面を上がる(松本市),15:19-15:20
サイクリングロードに戻る途中で咲いていた ヤマボウシBenthamidia japonica Syn.Cornus kousa,ミズキ科 ミズキ属 or ヤマボウシ属)。

サイクリングロードへ戻り上高地乗鞍林道へ(松本市),15:21

上高地乗鞍林道へ(松本市),15:22

上高地乗鞍林道へ出て右折(松本市),15:22

上高地乗鞍林道を北東へ(松本市),15:23

前方で乗鞍橋を渡る(松本市),15:24

竣工日,および,橋名の確認(松本市),15:24
1枚目:竣工は「昭和三十八年九月」。 2枚目:橋名は「のりくらはし」。

乗鞍橋を渡る(松本市),15:24

乗鞍観光センター前バス停へ(松本市),15:28
ここを通るのも7年ぶりだ。


2006年06月の様子(2006.06.08,15:17-15:18撮影)

乗鞍観光センター前バス停へ(松本市),15:30
1枚目:前方に乗鞍観光センターの建物が見えてきた。

乗鞍観光センター前にバスが停まった(松本市),15:31
望遠撮影。 あれは15:31発の新島々バスターミナル行きだ。 私が乗車する予定のバスは16:15発(注)。あせる必要はない。

注:アルピコ交通のバスの時刻表には,このバスにだけ●印が付いている。 その意味として「4月27日(予定)〜6月30日までの間運転(乗鞍岳春山バス運転期間に限り運転)」という説明がついていた。 今日が運転の最終日だ。これを事前に知ったのも今日ここを訪れた理由の一つ。 ただし,この時までは「乗鞍岳春山バス」の意味を十分に理解していなかった。 夏になると畳平(山頂近く)まで往復するバス(乗鞍岳線,7月〜10月)が運行されるのは知っていたが, この春山バスについてはよくわからなかった。 後で理解したが,これは春先,観光センターからスタートして車が通れる途中までを往復するバスで, 雪の壁を見学したり,山スキーを楽しむためのものらしい。 そのうち,この16:15発のバスのみ,観光センターから新島々まで降りるようだ。 この後,そのバスに乗車したが,春山バスなので観光センターでは大勢の山スキー客が降りた(後出)。

Part XVII: 観光センター前バス停〜新島々駅〜松本駅〜長野駅
2013.06.30, 15:32 - 18:57