サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:05
1〜3枚目:パノラマ撮影。
ヤマドリゼンマイ(Osmundastrum cinnamomea var. fokiensis,ゼンマイ科 ゼンマイ属)??
を踏まないように注意しつつ中心部に移動して,周囲を見回してみた。
残念ながら水たまりはどこにも無かった。
この景色を見て,
3年前(2010.06.13)
に訪れた
大曽根湿原
(福島県只見町)を思い出した。
よく似ている。大曽根湿原も一面,ヤマドリゼンマイで覆われていて,ここと同様,池塘などはまったく見当たらなかった。
ヤマドリゼンマイが繁茂していることは,それだけ乾燥しているということのようだ。
サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:06
1枚目:諦めてそろそろここを出ようと考えていた頃,突然,右後ろの茂みからガサガサという音がした。
熊か!と一瞬恐怖を感じたが,後ろを振り向いて茂みにカメラを向けたところ,
ニホンカモシカ(Capricornis crispus)
の立ち去る後姿が見えた。
2枚目:急いで望遠モードに切り替えてカメラを構え直すと,カモシカも振り返ってこちらを見ていた(注)。
即,シャッターを押した。雄だった。手を振って挨拶をした。
熊でなくて良かった・・・。
注:これはニホンカモシカによく見られる行動のようだ。
昨年(2012.08.11),
福島県南会津町にある
鴨沼
(または鴫沼)を訪れた際にも,おなじような場面に遭遇した。
2012年08月の様子(2012.08.11,10:00撮影)。
サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:07
iPad mini で現在地を確認。
地図では,この南東側に池(六兵池?)が描かれている。
この湿原を通って直接行けるかと探索してみたが,途中に深い薮があるので無理だった。
なお,ここでは「池塘あり」と書いてあるが,これは航空写真からあるように見えたということ。
これは間違いだった。湿原の中に点在する木の影を池塘と見誤ったようだ。
サイクリングロード沿いの小湿原(松本市),15:08
わずかにこんな場所もあった。
コケの間に若干水があった。
がしかし,こういった場所では,いままで原生生物がたくさんいたことがないので,採集しなかった。
サイクリングロード(実際は階段道)へ戻り左折(松本市),15:11
車道に戻ろうする途中,ガードレール?の手前に斜面へ降りられそうな場所があった(松本市),15:14
前述の地図に描いてある池はこの辺にあるはずだ。
左脇(1枚目)へ入ってみる。
急傾斜を降りる(松本市),15:14-15:15
1枚目:急坂だが,踏跡は続いている。
2,3枚目:途中の平坦な場所に生えていた
フキ(Petasites japonicus,キク科 フキ属)?
急傾斜を降りる(松本市),15:15
前方にも狭いが平坦な場所がある。さらに降りる。
iPad mini で現在地を確認(松本市),15:17
GPSだと,すでに地図にある池を過ぎていた。
しかし,途中どこにも池はない。
すぐ先にやや広々した場所があった(松本市),15:17
1〜4枚目:パノラマ撮影。
どうやらここが「池だった場所」のようだ。
地面はかなり固めで,とても湿地とは呼べない状態だ。
やや広々した場所(松本市),15:18
周囲を見ると,このような状態のものがあちこちにあった。
どうやらこれは
ゼンマイ(Osmunda japonica,ゼンマイ科 ゼンマイ属)
を切り取った跡に成長したもののようだ。
ここはゼンマイ採りの場所のようだ。
先日(2013.06.01),
訪れた山形県県民の森の近くにあった谷地を思い出した。
あそこもここと同じで,草地のあちこちにこのようなものがあった。
(とくにコメントも画像もないが)
斜面を上がる(松本市),15:19-15:20
サイクリングロードに戻る途中で咲いていた
ヤマボウシ(Benthamidia japonica Syn.Cornus kousa,ミズキ科 ミズキ属 or ヤマボウシ属)。
サイクリングロードへ戻り上高地乗鞍林道へ(松本市),15:21
竣工日,および,橋名の確認(松本市),15:24
1枚目:竣工は「昭和三十八年九月」。
2枚目:橋名は「のりくらはし」。
乗鞍観光センター前バス停へ(松本市),15:28
ここを通るのも7年ぶりだ。
2006年06月の様子(2006.06.08,15:17-15:18撮影)
乗鞍観光センター前バス停へ(松本市),15:30
1枚目:前方に乗鞍観光センターの建物が見えてきた。
乗鞍観光センター前にバスが停まった(松本市),15:31
望遠撮影。
あれは15:31発の新島々バスターミナル行きだ。
私が乗車する予定のバスは16:15発(注)。あせる必要はない。
注:アルピコ交通のバスの時刻表には,このバスにだけ●印が付いている。
その意味として「4月27日(予定)〜6月30日までの間運転(乗鞍岳春山バス運転期間に限り運転)」という説明がついていた。
今日が運転の最終日だ。これを事前に知ったのも今日ここを訪れた理由の一つ。
ただし,この時までは「乗鞍岳春山バス」の意味を十分に理解していなかった。
夏になると畳平(山頂近く)まで往復するバス(乗鞍岳線,7月〜10月)が運行されるのは知っていたが,
この春山バスについてはよくわからなかった。
後で理解したが,これは春先,観光センターからスタートして車が通れる途中までを往復するバスで,
雪の壁を見学したり,山スキーを楽しむためのものらしい。
そのうち,この16:15発のバスのみ,観光センターから新島々まで降りるようだ。
この後,そのバスに乗車したが,春山バスなので観光センターでは大勢の山スキー客が降りた(後出)。
Part XVII: | 観光センター前バス停〜新島々駅〜松本駅〜長野駅 2013.06.30, 15:32 - 18:57 |