加仁湯〜日光沢温泉〜根名草山・鬼怒沼丸沼分岐〜筬音橋〜オロオソロシの滝展望台〜鬼怒沼湿原〜オロオソロシの滝展望台〜加仁湯 (08:02 - 15:51)
Part 0: | 前日に加仁湯へ移動(1),(2)(/日光市) 2010.07.17, 12:00 - 17:15 |
Part I: | 加仁湯〜日光沢温泉〜根名草山・鬼怒沼丸沼分岐(日光市) 2010.07.18, 08:02 - 08:18 ??,??,?? |
Part II: | 筬音橋〜丸沼分岐〜オロオソロシの滝展望台(日光市) 2010.07.18, 08:19 - 08:57 |
Part III: | オロオソロシの滝展望台〜鬼怒沼湿原へ(日光市) 2010.07.18, 08:58 - 09:37 |
Part IV: | 鬼怒沼湿原へ(日光市) 2010.07.18, 09:38 - 10:50 |
Part V: | 鬼怒沼湿原(1)(日光市) 2010.07.18, 10:50 - 11:01 クロオオアリ(女王), コバイケイソウ,タテヤマリンドウ,ヒメシャクナゲ |
Part VI: | 鬼怒沼湿原(2)(日光市) 2010.07.18, 11:02 - 11:28 コバイケイソウ, チングルマ,タテヤマリンドウ |
Part VII: | 鬼怒沼湿原(3)(日光市) 2010.07.18, 11:28 - 11:46 クロオオアリ(女王), ツルコケモモ,モウセンゴケ,キンコウカ |
Part VIII: | 鬼怒沼湿原(4)(日光市) 2010.07.18, 11:46 - 12:04 ?? |
Part IX: | 鬼怒沼湿原(5)(日光市) 2010.07.18, 12:06 - 12:50 トンボソウ, タテヤマリンドウ |
Part X: | 鬼怒沼湿原(6)(日光市) 2010.07.18, 12:52 - 13:09 |
Part XI: | 鬼怒沼湿原〜オロオソロシの滝展望台(日光市) 2010.07.18, 13:22 - 14:46 |
Part XII: | オロオソロシの滝展望台〜加仁湯(日光市) 2010.07.18, 15:03 - 15:51 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2010.07.19-07.20 |
昨年(2009.7.29)同様,
同郷の友人(月井栄三郎氏)の案内で
鬼怒沼湿原を訪れた。
昨年は最初に鬼怒沼湿原を訪れた後,加仁湯(温泉)に一泊し,翌朝帰路についたが, 今回は,天気予報が初日よりも二日目の方が良かったのと,友人の都合もあり, 初日の夕方,加仁湯まで行き,一泊後,早朝から奥鬼怒自然歩道を歩いて鬼怒沼湿原を訪れた。 今日(7/18)は,全国的に梅雨明け宣言が出された直後ではあったが, 最近の予報はコロコロと変わるので本当に晴れるかやや心配だった(注1)。 実際,初日,加仁湯へ向かう途中の空はどんよりと曇り,道路(鬼怒川沿い,八汐湖,川俣湖沿い)は至る所に水たまりがあった。 そして,夜になると加仁湯ではザーザーと雨が降り出した。 このまま翌日まで降り続いたのでは,鬼怒沼湿原へ行くのは諦めざるを得ないと思いつつ就寝。 幸い翌日は早朝から快晴で,鬼怒沼湿原へ向けて出発することができた。 ただし,今回は加仁湯では熟睡することができず,その上,普段,夜型の生活を送っていることが災いして, 早朝の登山はかなりきつかった。前回は同伴者(友人)とともになんとか湿原まで辿り着くことができたが, 今回は,元々健脚の友人に付いていくことができなかった。そこで友人には先に湿原へ行ってもらい, 私は自分なりのゆっくりしたペースで登っていくことにした。 復路も同様で,一緒に下り始めると,私は付いていくことができないので,先に湿原を出て山を下ることにした。 そして,まもなく奥鬼怒温泉に着くところで後から下りてきた友人と合流し,一緒に加仁湯へ戻った。 それはともかく,今回は,曇っていた前回と異なり,くっきりした青空の下で鬼怒沼湿原を探索することができた (雲は多めだったが)。 日射しもかなりあり,ベンチに座って休んでいると,ジリジリと焼けるような暑さを感じた。 前回の訪問では,ここ鬼怒沼湿原には, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), が池塘の水底で 大量に繁殖しているらしいことがわかっていた。 しかし,サンプルを持ち帰る途中で,中にいた原生生物がすべて消失していたため, 顕微鏡でStentor pyriformisであることを確認することができなかった。 今回は,なんとしても生きたまま持ち帰って顕微鏡観察したかったので,やや多めに採集を行なった。 しかし,前回,S. pyriformisが大量にいた鶴沼近くのサンプルは,今回もまた翌日になるとすべて死滅していた(注2)。 だが,他のやや細胞数の少ない地点で採集したサンプルでは,S. pyriformisは生き残ってくれた。 これにより,池塘の水底を覆う緑色の粒々がS. pyriformisであることが確認できた。 注1:鬼怒沼湿原(栃木県)は県境にあるが,近隣の新潟南部,群馬北部は晴れだった。 一方,福島南部は曇りのち雨という予報が出ていた。 鬼怒沼湿原付近は晴れと曇り(雨)エリアの境にあるようなので,どちらへ傾くかわからなかった。 注2:それほど密集した状態でサンプルチューブに入れた訳ではない。 他の原生生物なら翌日になっても問題なく生きている程度の細胞密度だったが, どういう訳か,このS. pyriformisは,すぐに死んでしまうのだった。 酸欠に弱いのか,それとも他に別の原因があるのかは,今のところ不明。 |