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ペロミクサ属 Pelomyxa

Greeff, 1874
| palustris | belevskii | schiedti | binucleata |

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ソーセージ状の巨大アメーバ。体長100μm〜4mm。単一仮足で前端部は半球状。その外縁が小波状に 突出してゆっくり漸進する。まれに体側から1〜2本の仮足を出すこともある。
核はあるが(多核;数個〜数百個;球形で直径 5〜18μm)、 染色体、 小胞体ゴルジ体ミトコンドリア中心粒をもたない。 知られているのは Pelomyxa palustris を含む4種のみだが、そのユニークな特徴からきわめて 原始的な真核生物であると考えられている。
ミトコンドリアをもたないが、細胞内には核の周辺に集まるタイプと細胞質に散在するタイプの 二種類の共生細菌がいて、ミトコンドリアの替わりをしていると思われる。

P. palustris 通常数百の核を含む。核の直径は8-18μm。鉱物質の顆粒も多い。収縮胞がない。
長さは100μm以下〜2mmまで(通常は150μm以上)。淡水性。
P. belevskii 核は1個〜12個。径25μm。鉱物質顆粒を含まない。収縮胞あり
細胞体は卵形で400μm以下。細胞表面に小さな突起が不規則にできる。淡水性。
P. schiedti 核は通常2個,ときに1個。径7μm。鉱物質顆粒を含まない。多数の小さな収縮胞あり。
細胞体はおよそ75μm。しばしばデンプン粒を含む。淡水性。
P. binucleata 核は通常2個,まれに1個。径30-33μm。ときに鉱物質顆粒を含む。1〜3個の収縮胞あり。
細胞体はおよそ200μm。300μmになることもある。表面に透明域あり。
from Page, 1976

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Species

  1. Pelomyxa palustris Greeff, 1874
  2. Pelomyxa belevskii Penard, 1893
  3. Pelomyxa schiedti Schaeffer, 1918
  4. Pelomyxa binucleata Gruber, 1885

References

  1. Page, F.C., 1976, An illustrated key to freshwater and soil amoebae, Freshwater Biological Association, Scientific Publicaton No. 34, Titus Wilson & Son Ltd.
  2. Leidy, J., 1879, Freshwater Rhizopods of North America., U.S. Geological Survey, Wasington.
  3. Schaeffer, A.A., 1926, Taxonomy of the amebas., Carnegie Inst. Wash. Publ., 345, 1-116.

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  5. 岩波・生物学辞典・第4版, 1996, 岩波書店.
  6. Margulis, L., Corliss, J.O., Melkonian, M. and Chapman, D.J. (eds.) , 1990, Handbook of Protoctista. Jones and Bartlett, Boston.
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  10. 猪木正三監修, 1981, 原生動物図鑑, 講談社サイエンティフィク.
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