胞嚢体、接合子嚢。ザイゴート(zygote)が膜に包まれたものをいう(*)。
宿主体内に排泄されたoocystは一般に強い耐性をもつ。 ザイゴートはこの中で分裂してスポロシスト およびスポロゾイト (sporozoite)を形成する。
分裂前の単細胞の状態をスポロント、 スポロシストを形成する前の分裂してできた細胞の 集合体をスポロブラストと呼ぶ。
グレガリナ類では、ガメトシスト*:この用語はまぎらわしい。一般的知識として、oocyte(卵母細胞)は減数分裂前の細胞であり、減数分裂後にできた 配偶子の融合によって zygote(接合子;受精卵)ができることが知られている。しかし、oocyst は、oocyteに関連 した用語ではなく、zygoteに関連した用語であるからだ。すなわち、受精前の細胞(oocyte)ではなく受精後の 細胞(zygote)に受精前の細胞につけられた名前と極めて類似した名前がつけられているのである。
oocystの中で減数分裂が起こるのならばいいが、そうではない。