日光市(旧栗山村)
鬼怒沼湿原
Part VI: 木道合流点〜鶴沼東
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採集日:2010.07.18 ウオッちず で位置確認

鬼怒沼湿原,木道を南に向って進む(日光市),12:52

ここを左へ,さきほど通らなかった鶴沼の東側の木道へ(日光市),12:53
分岐の脇にベンチがあり,その周囲に人がたくさんいたので,足下を撮影。

鬼怒沼湿原,鶴沼東側の木道沿いにも池塘がある(日光市),12:53-12:54
1,2枚目:パノラマ撮影。 既述したが,鬼怒沼湿原の南側は,西から東に向ってわずかに傾斜している。 そのため,この辺も木道の左(東)側にある池塘は,右よりやや低い位置にある。

鬼怒沼湿原,これは水たまり?(日光市),12:54

鬼怒沼湿原,右は離れ過ぎているので採集不可(日光市),12:54
1,2枚目:パノラマ撮影。

鬼怒沼湿原,池塘なのか何かのか(日光市),12:55-12:56
さきほどのものもそうだが,この辺の池塘?は,皆,南北に細長い。 木道の右脇にある細長い池塘らしき場所で 採集(鬼怒沼湿原-18)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.3), アミカムリ(Nebela carinata), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), コルポダ(Colpoda), 小型繊毛虫数種, Chlorobotrys, 珪藻少々, オーキスチス(Oocystis marsonii), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), スファエロキスティス(Sphaerocystis sp.), グロエオキスティス(Gloeocystis sp.), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ( Tetmemorus granulatusT. laevis), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. oblongumC. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum wandaeStaurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum affineE. ampullaceum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), フタボシモ(Cylindrocystis), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), ワムシ, イタチムシ,

鬼怒沼湿原,木道を南に向って進む(日光市),12:58
前方,木道の両脇に潅木が茂っているが,あの先に鶴沼がある。 よく見ると,潅木の手前にもいくつかの池塘があるのがわかる。 潅木付近では,南へ向う一団と南(鶴沼)から上がってくる一団がすれ違おうとしている。 間に待避所のような場所があるので,あそこですれ違えば木道からはみ出すことはない。

鬼怒沼湿原,鶴沼北側の池塘(日光市),12:59
1,2枚目:パノラマ撮影。 画像でわかるように,南から上がってきた一団は,待避所付近に留まって何やら話しをしだして, こちらへ向って来ない。 私としては左の池塘で採集したいのだが,採集している間にあの一団が移動を始めると狭い木道上ですれ違うことになるので, 採集どころではなくなってしまう。 そこで,彼らが退避所にいる間に,私も待避所まで移動してやり過ごすことにした。

鬼怒沼湿原,池塘の先にある退避場所で集団をやり過ごす(日光市),13:01
1,2枚目:パノラマ撮影。 私が待避所へ来て,採集の準備をしている間に一団は北へ向って歩き始めた。 これは待避所から北側を撮影したもの。

鬼怒沼湿原,池塘に戻って採集(日光市),13:01
1枚目:木道を少し戻り,右手(東側)にある池塘を撮影。 2枚目:やや離れているので,カップ付き指示棒を使って 採集(鬼怒沼湿原-20)。 わずかだが,ここにも 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) がいた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus), ナベカムリ(Arcella sp.), アミカムリ(Nebela carinata), ディフルギア( Difflugia bacilliferaDifflugia sp.Difflugia sp.3), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), 共生藻を持つクリマコストマム(Climacostomum), グロエオキスティス(Gloeocystis sp.), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ2種(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), ウネリマクラ(Docidium undulatum), カメガシラモ( Tetmemorus brebissoniiT. laevis), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. idiosporum), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. oblongum), ホシガタモ( Staurastrum wandae), イボマタモ( Euastrum ampullaceumE. crassumE. cuneatumE. humerosum), アワセオオギ(Micrasterias truncata), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum)多数, N. pseudoactinotaenium), タテブエモ(Penium polymorphum), フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus pallidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ミジンコ, センチュウ,

鬼怒沼湿原,木道脇の潅木を抜けると湿原南端にある鶴沼が見えてくる(日光市),13:04
潅木の南側まで来て湿原南端方向を撮影。 鶴沼の先の分岐点近くにもベンチがあるが,その周辺に大勢の人が集まっていた。

鬼怒沼湿原,鶴沼が迫る(日光市),13:04
1〜3枚目:鶴沼に少し近付いたところでパノラマ撮影。 前方の分岐にいる団体は帰る準備をしていた。 この後,「A班,B班」などと集合を確認してから登山道へ戻っていった(注)。

注:友人が加仁湯に宿泊の予約を入れた頃,私が通う通勤電車の中吊り広告に, 奥鬼怒温泉(加仁湯)に泊まって鬼怒沼へトレッキングするツアーの案内があった。 それによると,我々が泊まった17日の前日と翌日に数十人規模で加仁湯に泊まって鬼怒沼までを往復するという。 前方の一団がそのトレッキングツアーなのか,それとも別のグループなのかは不明だが, かなり多くの人が4,5人〜十数人規模の団体で,この鬼怒沼湿原を訪れていたようだ。

鬼怒沼湿原,振り返って元来た方向(北側)を撮影(日光市),13:04

鬼怒沼湿原(日光市),13:05
1〜3枚目:鶴沼に近付いたところでパノラマ撮影。 2,3枚目:鶴沼の東側は踏み荒らしでかなり裸地化している。 おそらく,かつては大勢の訪問客が前方の鶴沼と奥の樹林帯を背景にここで記念撮影をしたのだろう。 少し先に現在回復作業中の看板が立っている。 1枚目:手前では鶴沼からあふれた水が木道の下を通って東に向って流れている。 奥を見ると,さきほどまで分岐近くのベンチ周辺にいた一団が登山道に戻って山を下り始めているところだった。

鬼怒沼湿原,鶴沼(日光市),13:05
1枚目:西側の池塘から流れこんだ水がここから東へ向って流れ出している。 2枚目:これは前回(2009.7.29,13:26)撮影したもの。 これと比べると今回は流量がやや少なめ

鬼怒沼湿原,鶴沼(日光市),13:06
1〜4枚目:鶴沼の中央付近まで来たところで南〜西〜北をパノラマ撮影。 今日は青空があるので,水面が鮮やかな群青色に染まっている。

鬼怒沼湿原,鶴沼南端の分岐へ(日光市),13:06
この時は日射しがあったが・・・。

鬼怒沼湿原,鶴沼南端から北側を撮影,日影になったのと逆光で周囲は真っ暗(日光市),13:07
1,2枚目:パノラマ撮影。 分岐まできて撮影しようとしたところ,周囲は雲の影に入ってしまった。 湿原の北側はまだ日射しがあるので明るく写っている。

鬼怒沼湿原,再度撮影(日光市),13:07
1枚に収めて撮影した。わずかの時間差だが,この時にはすでに湿原の北側も雲の影の中に入ってしまい,真っ暗。

鬼怒沼湿原を去る(日光市),13:08-13:09
元来た道を辿って山を降りる。
湿原に着いたのが10:50だったので,今回の滞在時間は2時間8分。 ちなみに前回(2009.7.29)は2時間13分(12:53-15:06)だった。 前回より長く湿原にいたように感じたが,そうではなかった。ほぼ同じ。

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2010.07.18, 10:50 - 13:09

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