北塩原村
桧原湖へ向かう道路沿いの沼
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観察された原生生物名一覧(現在 62 種)

採集日:2012.07.16 ウオッちず で位置確認

休暇村本館前バス停で下車(北塩原村),11:22-11:23
1,2枚目:バス停から休暇村裏磐梯の本館側をパノラマ撮影。

休暇村本館前バス停(北塩原村),11:23
復路の時刻を確認。予定では「15:47」のバスに乗車するはずだったが・・・。 既述したように,早めにここへ戻ったので,1本早い14:32のバス(猪苗代駅 15:20着)に乗車した。 ただし,猪苗代駅に着いて,窓口で早めの新幹線に切り替えようとしたが (18:01発の やまびこ152号→16:25発の Maxやまびこ188号),すでに普通車,グリーンとも満席だった。 結局,指定は3本後の 16:59発のやまびこ218号しか残っておらず,これに買い替えた(注)。

注:復路は,前日(07/15)に市ヶ谷駅の自販機で購入した時点で,普通車の窓際は満席だった。 よってグリーンにした。16:59発のやまびこ218号も空いていたのはグリーンのみ。

休暇村裏磐梯から車道へ出る途中に木道があった(北塩原村),11:24
ここは,向いにある裏磐梯サイトステーションへ通じる近道らしい。

桟橋状の木道を通って県道2号へ(北塩原村),11:24
2枚目:下は湿地だが,木道は1m以上高い位置にある。よって採集不可(注)。

注:カップ付き指示棒を使えば採集できなくもなかったが,最初からというのがやや面倒に感じたのと, ここは日影なのであまり原生生物は期待できないと考えて止めた。 しかし,この後,レンゲ沼探勝路から中瀬沼探勝路へと移動する際, 樹林帯の中に敷設された桟橋状木道沿いで木道に寝そべって採集したところ, 結構な数の原生生物が観察できた。ここでも採集すべきだったかも知れない。

県道2号 米沢猪苗代線へ出た,向いに見える建物が裏磐梯サイトステーションだ(北塩原村),11:25

県道2号 米沢猪苗代線へ出て左前右を撮影(北塩原村),11:25
レンゲ沼は正面にある裏磐梯サイトステーションの左(2枚目)だが,その前に・・・。 3枚目:北側にある脇道へ。 あそこは桧原湖へ向うルートだが,地図を見ると道の両側に小さな沼(名称不明)があるらしい。 まずはそこへ向う。

ここを左折(北塩原村),11:27-11:28
2枚目:角に立つ看板等。 「桧原湖いかり潟カヌー体験」,「レンタルボート云々」,「オートキャンプ場,レイクランドヒバラ」などと書かれている。 一番左には「桧原湖畔探勝路,白樺方面」(注)という縦書きの道標?がある。 3枚目:この後,休暇村キャンプ場から休暇村探勝路へ入る際,入口にあった「休暇村周辺探勝路案内」 (本日,13:24 撮影)。 この案内図には下記の「白樺船付」の位置が示してある。

注:この道の先に桧原湖(檜原湖)があり,湖岸には「白樺船付」という定期船のりばがある。 「白樺方面」とはそこを指しているようだ。 また,途中で桧原湖と中瀬沼をつなぐ水路を渡るが,その水路に架かる橋は「白樺橋」。

桧原湖畔探勝路・白樺方面の入口でパノラマ撮影(北塩原村),11:28
上述のように,道の両側に沼があるはずだが,,。
1枚目:左(南)側はわずかだが踏跡の先に水面が見えた。 2,3枚目:右(北)側は樹木が多くてそれらしい場所はここからは見えない。 道路沿いに看板があるが,,。

まずは右(北)側の沼へ(北塩原村),11:29
「裏磐梯オートキャンプ場,モービルコテージ,Lakeland Hibara,レイクランドヒバラ」と書かれた看板の脇に, わずかだが踏跡らしい場所があった。 今は草茫茫でわかりづらいが,春頃だとおそらくここからも沼が見通せるはずだ。

右(北)側の沼へ(北塩原村),11:29
高く成長した草木をかき分けて進む。 後でわかったが,ここよりもう少し右(東)側にもっとわかりやすい踏跡があった。 しかし,道路側からだと草が多くて見つけられなかった。

右(北)側の沼が現れた(北塩原村),11:30

右(北)側の沼(北塩原村),11:30-11:32
1枚目:沼岸はフカフカの湿原状態。 水垢もたっぷりある。期待できそうだ。 2枚目:ここで採集(桧原湖畔探勝路・白樺方面入口北側の沼)。 原生生物は結構いた。とくに多いという訳ではないが,やや珍しい ツヅミモ(Cosmarium taxichondrum?) がいた。
地図によると,この沼の北側にもここと水路でつながった別の沼があるように描いてある。 しかし,ここから直接その沼へ向うのはとても無理。 いったん県道2号に戻って道路側から入口を探さないとならない(注)。 やや時間がかかりそうなので今回はパス。
観察された生物: スポンゴモナス(Spongomonas intestinum), 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), ユーグリファ(Euglypha), スピロストマム( Spirostomum ambiguumS. intermedium), プロロドン(Prorodon sp.), レンバディオン(Lembadion lucens), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, ツヅミモ( Cosmarium taxichondrum), イボマタモ( Euastrum oblongum), ミクロキスティス(Microcystis), ユレモ(Oscillatoria), リングビア(Lyngbya sp.), NostocAchromatium oxaliferum, ワムシ, ミジンコ, ミジンコ(Sida sp.), ケンミジンコ, イタチムシ,

注:Google mapの航空写真を見ると,県道2号沿いを北へ進むと,道路とその北側の沼の間に開けた場所があった。 おそらくそこから入れば北側の沼に到達できたはずだ。 残念。事前にもう少し詳しく調べればよかった。次回は北側の沼も是非訪れてみたい。

右(北)側の沼(北塩原村),11:33
道路へ戻る途中,赤い実を付けた低木があった。 この後,他でも何度か見かけた。 これはヒョウタンボクLonicera morrowii)。 2年前(2010.08.04)に乗鞍高原で見たのが最初だ。今回が2度目になる。

桧原湖畔探勝路・白樺方面入口,次は向いにある入口南側の沼へ(北塩原村),11:34

入口南側の沼(北塩原村),11:34

入口南側の沼(北塩原村),11:34
右に木製のボートらしきものが2艘あった。四角いのでおそらくジュンサイを採るための乗り物だろう。

入口南側の沼(北塩原村),11:35
沼岸はここもぬかるみというか,枯草が厚く堆積していた。 靴が沈んでしまうので水面があるところまで進むことができない。 枯草の間にピペットを差し込んで 採集(桧原湖畔探勝路・白樺方面入口南側の沼)。 原生生物が結構いた。 比較的珍しい コレプス(Coleps heteroacanthus)と, 変わった形(殻が尖る scalesは透明な円盤状)の ユーグリファ(Euglypha),ないし,近縁の生物がいた。
観察された生物: マルウズオビムシ(Peridinium), ミドリムシ(Euglena sp.), ウチワヒゲムシ(Phacus sp.), トラケロモナス( Trachelomonas abrupta?, Trachelomonas sp.), ペタロモナス(Petalomonas), 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス(Acanthocystis penardi), ナベカムリ( Arcella sp.1 口が縦長, Arcella sp.2), トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeataC. ecornis), ディフルギア( Difflugia sp.), クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), アミカムリ(Nebela collaris), ユーグリファ( Euglypha sp.1 殻は尖る,scalesは円形), コレプス( Coleps heteroacanthusC. hirtus), レンバディオン(Lembadion lucens), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), Dimorphococcus, ツヅミモ( Cosmarium margaritiferum), 小型ツヅミモ(Cosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum lunatum), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ,

入口南側の沼から桧原湖へ向かう道路へ戻る(北塩原村),11:38
途中に実をつけたばかりのムシカリ(オオカメノキ,Viburnum furcatum)があった。 ここの実はちゃんと着いている。 先週(2012.07.09) 訪れた乗鞍高原ではこの実がほとんど何者かに食べられていたムシカリの木があった。

桧原湖へ向かう道路を奥へ進む(北塩原村),11:39
1,2枚目:地図によると,少し入ったところに北へ向う遊歩道があり,その入口近くにも小さな沼が描かれている。 そこを目指したが,北(右)へ向う遊歩道らしき場所は見つからなかった。 しかし,わずかだが右(2枚目)に沼地らしい雰囲気の場所があった。 地図によればこのすぐ先に右(北)へ入る遊歩道があるはず(GPSの地図にもその道が描かれている)だが, 道らしいものはまったく見えなかった。
3枚目:GPSを見るとここからはやや離れた位置にその沼があるように描いてある。 もしかすると,沼地は道路際からもっと奥まで広がっているのかも知れない。おそらくそうだろう。

桧原湖へ向かう道路脇の沼地(北塩原村),11:40
右の茂みに分け入ると,道路際から足下はぬかるみ状態。 先へ進めるか不安だったが,さほど靴が沈むことはなかったので,なんとか奥へ入ることができた。

桧原湖へ向かう道路脇の沼地(北塩原村),11:40
道路から2〜3 m進むと沼地があった。 地図に描かれている位置よりもだいぶ近い。

桧原湖へ向かう道路脇の沼地(北塩原村),11:40-11:41
ウキクサ(1枚目)の浮かぶ水際?で 採集(桧原湖へ向かう道路脇の沼地)。 ここは期待通り原生生物がたくさんいた。 しかも見なれないものが多い。 メトプス(Metopus es)の仲間と 思われる繊毛虫や初めて見る未同定の繊毛虫,比較的めずらしいペロミクサ, 見たことのない形のアメーバ(表面に細い毛がたくさんある)などがいた。 他では見かけない形の トリボネマ(Tribonema)もいた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ミドリムシ(Euglena gigas), ウチワヒゲムシ(Phacus ranula), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus), アスタシア(Astasia sp.), カリキモナス(Calycimonas physaloides), ラブドモナス(Rhabdomonas sp. 螺旋状の溝), エントシフォン(Entosiphon), メノイディウム(Menoidium), トリカメーバ(Trichamoeba), ペロミクサ(Pelomyxa)?? 潰れている, 未同定の裸性アメーバ, ナベカムリ( Arcella gibbosaArcella sp.), トゲフセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia claviformisD. oblonga), Lesquereusia, ユーグリファ( Euglypha acanthophoraEuglypha sp.), コレプス( Coleps heteroacanthus), メトプス(Metopus sp. 太く短い 初観察), ハルテリア(Halteria), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), 小型繊毛虫数種, トリボネマ( Tribonema sp.1 短い, Tribonema sp.2), ミクロスポラ(Microspora), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium dianaeClosterium sp.), ツヅミモ( Cosmarium margaritiferum), Achromatium oxaliferum, カイミジンコ, イタチムシ,

桧原湖へ向かう道路を進む(北塩原村),11:42
さらに奥へ進んでみた。やはり右へ入る遊歩道はこの先にはなかった。 廃道になって久しいのだろう。

桧原湖へ向かう道路を進む(北塩原村),11:43
Google mapの航空写真を見ると,この左奥にも沼らしき場所が写っている。 そこは,この後訪れるレンゲ沼の北西側だが,不思議なことにどの地図にもまったく描かれていない。 左(1枚目)を見るとなんとなくそれらしい場所がありそうなのだが,,。 この道路沿いに近付ける場所がないかと探したが,なさそうだ。 諦めてここでUターンすることにした。
2枚目:後でGoogle mapの航空写真を拡大して見直したところ,前方の右カーブの途中,左側に南へ向かう遊歩道, あるいは,水路のようなものが写っているのに気付いた。 もう少し先まで行って,左側をじっくり探せば(地図に描かれていないが,航空写真にはハッキリ写っている)沼に到達できたかも知れない。 残念。次回はもう少し詳しく探ってみよう。

桧原湖へ向かう道路入口へ戻る(北塩原村),11:43

桧原湖へ向かう道路入口へ戻った,ここで右折,南南東へ(北塩原村),11:47

県道2号を少し歩くと裏磐梯サイトステーションがある(北塩原村),11:48

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