三途の川へ,栗駒山の北尾根を東〜南東へ(一関市),11:53
1枚目:段差のある階段道を通る。
2枚目:この
ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属)
は斑入りだ。
このタイプのミズバショウは昨年(2013.06.24)は,
秋田犬側にある国道342号沿いの湿原地帯でたくさんみかけた。
2013年06月の様子(2013.06.24,13:28撮影)。
これ以外にもあちこちにたくさんあった。
三途の川へ,栗駒山の北尾根を東〜南東へ(一関市),11:54
三途の川へ(一関市),11:55
エンレイソウ(Trillium smallii,ユリ科 エンレイソウ属)。
花が終わったばかりのようだ。
沢音が次第に大きくなってきた,まもなく三途の川だ(一関市),11:55
三途の川に到着(一関市),11:56
前回(2011.10.28,下段)
は,ここを渡渉して登山道の先にある産沼とその先にある無名の沼を訪れた。
今回は,この川を遡上して,近く(といっても100mほど上流だが)にある「硫黄ヶ原」を訪れるつもりだ。
が。
2011年10月の様子(2011.10.28,12:18撮影)。
渡渉点の手前で周囲をパノラマ撮影(一関市),11:57
1〜3枚目:下流側〜向い側〜上流側を撮影。
あきらかに前回(下段)より水位が上昇している。
ここでしばし迷ってしまった。
予定ではここを右折して沢沿いを150mほど遡上し,途中で右の薮へ入って14 or 15mほど斜面を上がると,
そこに結構大きな湿原(硫黄ヶ原というらしい)があるはずだった。
しかし,沢が増水しているので,そのまま川底をジャブジャと歩く訳にはいかなかった。
水深が深くなっているからだ。場所によっては30, 40cm近く深みになっている場所もありそうだ。
水流が結構あるので,場合によって足をすくわれて転倒してしまう恐れがある。
そうなっては大変だ。
水際を歩ければなんとかなるかと思ったが,そうはいかなかった。
後の画像を見ればわかるように,周囲にある樹木が水際ぎりぎりまで生えていて,
さらにそれらが沢の上まで枝を伸ばして行手を遮っていたからだ(注)。
水際を歩くのはとても無理だ。
注:これは雪の影響もあるはず。
冬期,雪の重みで枝が下がってしまい,その状態で成長するので,沢の上に覆い被さってしまうのだろう。
2011年10月の様子(2011.10.28,12:18撮影)。
とりあえず三途の川を遡上してみた(一関市),11:57, 12:00
1枚目:少し上流へ行けばなんとかなるかも,と期待してとりあえず行けるところまで行ってみることにした。
2枚目:水に濡れずに岩の上を歩くのはやはり無理だった。
水深の浅いところを選んで靴を水没させながら歩いた。
三途の川を遡上する(一関市),12:05
1〜3枚目:パノラマ撮影。
途中で川幅が広がり,左右から水が流れてくる場所まで来た。
この辺で右前方に残雪が見えた(2,3枚目)。
左側は小さな滝になっている(1枚目)。
渡渉点からここまで来るのにすでに8分(11:57-12:05)かかっているが,
進んだ距離はおよそ10〜15mほどだ(GPSの記録による)。予定ではこの10倍の距離を遡上するはずだった。
とすれば,往路だけで80分もかかる計算になる。
これだけでも今回は硫黄ヶ原に辿り着けそうにないのは明らかだ(復路のバスに間に合わなくなる)。
しかも,その先には残雪がかなりありそうだ。今回はここでUターンすることにした。
沢が増水していなければもっと速く進めたはずだが,よほど水位が下がった状態でないと予定時間内(=復路のバスの発車時刻まで)
に戻ってくるのは無理のようだ。
もし,再チャレンジするとすれば,雨の少ない時期を選んで来るしかない。
残雪の先を眺める(一関市),12:05
1枚目:沢にそって結構急な斜面が続いている。
あの上に湿原(硫黄ヶ原)があるはずなのだが,,。
斜面の上にも残雪がある。
2枚目:斜面の上の残雪を望遠撮影。
結構な量だ。あそこを歩くだけでも大変そうだ。やはり今回は止めておこう。
三途の川を下る(一関市),12:07
渡渉点に向って沢を下る。
既述したように,両側から木々の枝が沢の上まで伸びている。
これらを避けながら進むしかない。結構大変だ。
元来た道を辿って戻る(一関市),12:10
1,2枚目:前〜右とパノラマ撮影。
右に
ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属)
の小群生地がある。
その少し先,右に若干の水があった(一関市),12:11-12:12
3枚目:ここで採集(三途の川手前の湿地)。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia mammilaris,
Difflugia sp.),
珪藻各種,
ワムシ,
ケンミジンコ,
センチュウ,
その先にある道全体が残雪で覆われた場所まで戻った(一関市),12:19
道全体が残雪で覆われた場所(一関市),12:19, 12:21
1枚目:往路では左に薮沿いを歩いたが,直線的に歩いても大丈夫そうなので,そのまま出口に向って進んだ。
左に傾斜しているのでやや滑りそうで危険。
2枚目:なんとか無事,横断できた。
Part IX: | 苔花台〜名残ヶ原〜登山口へ戻る 2014.06.21, 12:29 - 12:57 |