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2013.08.22, Part IX

弥ケ原西側の木道〜月山八合目駐車場

潅木地帯を進むと・・・(庄内町),09:16

月山登山道との交差点が現れる(庄内町,現在位置),09:17
もっと全体の様子を撮りたかったが,左の標柱の側に人がいたので止めた。 昨年・一昨年も同様。 2010年には人がいなかったのでパノラマ撮影できた(下段)。


2010年08月の様子(2010.08.28,11:03撮影)。

少し行ったところにある休憩所(庄内町),09:17

中央に島のある細長い池塘に沿って右へ折れる(庄内町→鶴岡市羽黒町),09:18
ここまで湿原南側の木道を西(ないし西南西)に進んできたが,ここからは西側の木道を北北西に向って進む。 全体として湿原を下っていく。 屈曲点の標高がおよそ1460m余。ここから月山八合目駐車場(標高 1390m)まで70mほど下る。


2012年08月の様子(2012.08.22,10:51撮影)。

2011年07月の様子(2011.07.18,11:23-11:24撮影)。

2010年08月の様子(2010.08.28,11:20撮影)。

2009年08月の様子(2009.8.26,11:04-11:05撮影)。

弥陀ヶ原,右折してほどなくふたたび休憩所が現れる(鶴岡市羽黒町),09:19

弥陀ヶ原,湿原南西端にある休憩所(鶴岡市羽黒町),09:20
2枚目:木道の脇に水があるのに気づいた。おそらくここも池塘だろう。

弥陀ヶ原,湿原南西端にある休憩所(鶴岡市羽黒町),09:20
木道脇で 採集(弥陀ヶ原-08)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia oblonga), ディアフォロドン(Diaphoropodon), スピロストマム(Spirostomum teres), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ( Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium globosumCosmarium sp.), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), シアノセカ(Cyanothece, Syn. Synechococcus), ワムシ, ミジンコ, センチュウ,

弥陀ヶ原,湿原南西端にある休憩所(鶴岡市羽黒町),09:21-09:22
しゃがんで木道脇の様子を撮影。
1,2枚目: ミヤマホタルイScirpus hondoensis,カヤツリグサ科 ホタルイ属) ? 3,4枚目: ミタケスゲCarex michauxiana var. asiatica,カヤツリグサ科 スゲ属) ?

木道の両側に池塘がある地点を通過(鶴岡市羽黒町),09:23
この辺は傾斜しているためだろうが,過去の採集では原生生物はあまりいなかった。 今回は採集ポイントが多くなる予定なので,この辺はパスすることにした。

弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ(鶴岡市羽黒町),09:25-09:26
1〜3枚目:パノラマ撮影。 左に踏み石のある遊歩道がある地点まできた。 4枚目:iPad mini で現在地を確認。 地図にはここから南南西へ西側斜面を下るルートがおよそ 2 kmほど描いている。 ただし,そこから先は何もない。すなわち地図だけを見ると行き止まり?のように見える。 しかし,航空写真には,そこからさらに南南東へ向けて続く道らしきものが写っている。 途中からわからなくなるが・・・。 けっこうな急斜面もある。地図・航空写真いずれを見ても池塘などはないようだが,小さな水たまりがないとはかぎらない。 このルートはまだ一度も歩いていないので,今回は途中まで歩いてみるつもりだった。
が,よりによって今年になって入口にロープ柵が張られていた。 とこの時は思ったが,後で過去の画像をチェックすると,これまでもロープ柵が張られていたことが判明。 思い違いだった。 ここも旧参道(注)や御浜池へ向う遊歩道と同様,自己責任で歩けばよいのだろうか? こういう場所はどう解釈すればよいのかいつも迷ってしまう。
と思ってあらためて周囲を見渡すと「立入禁止」の案内はない。 ということはやはり自己責任で進入してもよいのかも知れない。う〜む。

注:既出したように,旧参道の弥陀ケ原側には「←至 月山旧参道,七合目 合清水小屋跡」と書かれた道標があり, そこが参道であることを示している。が,そこにはここと同じようにロープが張られている (参照)。 最初にそこを見た時には参道に入ってよいのか駄目なのかわからずに困惑したことを覚えている。 ただし,後でも出てくるが車道側の入口にはロープもなく,しっかり「至 旧参道」と書かれた案内があるので, 通ってよいのは明白だ。 とはいえ,旧参道はかなり歩きにくく転倒すると怪我をする恐れがある。 そのため,弥陀ケ原を訪れた一般の観光客が安易に立入らないよう警告の意味でロープが張られていると「解釈」できる。 ここもおそらくそうだろう,とは思うのだが・・・。

弥陀ヶ原,踏み石が並んだ遊歩道を正面からパノラマ撮影(鶴岡市羽黒町),09:26
このように形の整った平らな丸石がほぼ等間隔できちんと並べてある。 奥の方はあまりに平らなので,もしかすると平に加工した石,ないし,円柱状のコンクリートブロックを埋めてあるのかも。 これだけのものを造るとなると結構,手間暇&お金もかかったはずだ(注1)。 なので,ここはそうするだけの「歩く価値のある」ルート(だった?),といえる(注2)。
次回は思い切ってここを歩いてみたい。

注1:月山登山道の途中にもこういった円柱状の踏み石が所々に設置してあるらしい。 ということは,登山道を整備する際に,一部をここにも配置した,のだろう。おそらく。 ・・・ということは?ここの踏み石はそう古いものではなく今でも現役の可能性が高い。 しかし,ネットには情報がない,ということは?一般の人はここを歩かないのだろう。 にもかかわらずこれだけ整備されている。ということは?修験者の方々が修行のために西補陀落(下記)へ向う道? とすれば,ネットに情報がないのもうなづける。
注2:昨年も書いたが,ここから南南西に下ったところには雨告山(あまもりやま,標高 1309 m)という場所がある。 雨告山の近くには月山修験道の聖地のひとつ,西補陀落がある。 とあるHPによると,北にある「庄内町放牧場」付近から雨告山まで歩くルートがあるらしいのだが, もしかすると,ここは弥陀ヶ原を経由して雨告山,そして西補陀落へと向うルートなのかも知れない。 だとすれば,このようにきちんと踏み石を並べて歩きやすくするだけの価値がある,といえる。
東補陀落は御浜池へ向うルートの途中にあるので,そこを訪れた様子を紹介するHPがいくつかあるが, 西補陀落についてはあまり情報がない。とくにここから西補陀落へ向ったという情報はまったくみつからない。
注2の追記: その後,「西補陀落」で検索したところ, 月山八合目から西補陀落に通じるルートがある,という記述を発見した。おそらくここがその入口だ。 「筍道」というそうだ。
さらに調べたところ・・・ 「渡辺幸任著,出羽三山信仰と月山筍,杏林堂漢方薬局,2013」によると, この先には地元の人が通う「月山筍」(チシマザサ,別名:ネマガリダケの若芽)の採集場があるそうだ。 そのため「筍道」としてよく利用されるらしい。 筍の採集場になっているエリアを筍山といい, 前掲書によると「八合目西側斜面,九合目西側斜面」(p.43)を「筍山」というそうだ。
また,ここから「西補陀落」へ向うルートの他に, 庄内町放牧場の南にある田代谷地から「西補陀落」を経由して湯殿山へ向う古いルートもあるらしい (そのルート=庄内町放牧場から雨告山まで,を歩いた時の様子を紹介したHPを見たことがある)。 さらには,「西補陀落」から湯殿山スキー場へ降りるルートもあり,その途中も湯殿山側の筍山(筍の採集場)として知られているそうだ。 ただし,湯殿山側から入る場合は入山料を徴収される,とのこと。

弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ(鶴岡市羽黒町),09:27
この辺は晴れていれば眺めのよい場所なのだが,,。今日は若干雲が多い。


2009年08月の様子(2009.8.26,11:14撮影)。

弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ(鶴岡市羽黒町),09:30
八合目駐車場(1枚目)が見えてきた。

弥陀ヶ原(鶴岡市羽黒町),09:31
前方を左折。石段を降りる。

レストハウスの脇から八合目駐車場をパノラマ撮影(鶴岡市羽黒町),09:32
弥陀ヶ原に上がった頃(下段)は,路線バス以外は1台しかバスは駐車していなかったが, 1時間半が経過した今になるとかなりバスの台数が増えていた。到着したばかりのバスもいる。


2012年08月の様子(2012.08.22,08:07撮影)。

Part X: 月山八合目駐車場〜前回とは別ルートの旧参道へ
2013.08.22, 09:33 - 09:54