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2012.07.02, Part V

沼の原湿原(3)

沼の原湿原,小川沿いを少し進むと左への分岐が現れる(妙高市),13:32
1枚目:左は1本の木道のみ。そのため,2007年に木道が改修(コースも変更された)された後, ここは一方通行(北→南)に変わった。 こちら(南)からはコースを逆に辿ることになるので,道標には進入不可と書かれている(1枚目)。 1本道の木道ではすれ違うのが難しいためだろう(注)。 今日は訪問客は私以外,誰もいないので,このまま進ませてもらうことにした。
下段は5年前(2007.04.26)の様子。 この時に,従来「8の字」に敷設されていた木道が変更され, 反時計回りの周回コースとなった。 ただし,この2007年当時はショートコースのみ。 湿原の南端を通るルート(ロングコース)は整備中のため通行不可だった。 小川を渡ったところでロングコースとショートコースに分かれるようになったのは, その翌年以降のはず(2007年の後は2010年に訪れたので,2008,2009年のいずれかは不明)。

注:後出するように,ここも昨年(2011年)から材木2本から材木3本に変わり,木道の幅がやや広がっている。 一方通行にしても,それを無視して(または気づかずに)ここから木道に入る訪問客が多い(注2)ので, すれ違いができるように幅を広げたのかも知れない。
注2:実際,昨年は西縁の遊歩道からそのような光景を何度も見た。


2007年04月の様子(2007.04.26,10:20撮影)。 この時はまだ道標はなく,一方通行にもなっていなかった。 この画像では,木道は最初大きな木の側を通っているが,現在は異なる。木が伐採されたか, あるいは木道をやや右に移動させたのかも知れない。おそらく後者だろう。

2006年06月の様子(2006.06.17,10:18撮影)。 この時は木道が「8の字」に敷設されていたため,右へ入るルートもあった。右の木道(橋付き)は現在撤去されている。

沼の原湿原,北側の湿原の中央を通るルートへ入る(妙高市),13:32

沼の原湿原,やや左にカーブ(妙高市),13:33
少し進むと周囲にニッコウキスゲ)の黄色が目立つようになった。 ここのニッコウキスゲは黄色というよりは橙色に近い,濃い黄色だ。日射しの関係もあるかも知れないが。

沼の原湿原(妙高市),13:33
ニッコウキスゲHemerocallis middendorffii var. esculenta)。

沼の原湿原(妙高市),13:33
ニッコウキスゲHemerocallis middendorffii var. esculenta)。

沼の原湿原(妙高市),13:34
ニッコウキスゲHemerocallis middendorffii var. esculenta)の小群生。

沼の原湿原,木道は大きく右にカーブし北へ向う(妙高市),13:34
下段は5年前の様子だが,木道の様子が異なる(当時は材木が2本,現在は3本)。 ここの木道も比較的最近,更新されたようだ。
また,下段の1枚目を見ると,左(湿原の西縁)へ伸びるまっすぐな浅い水路のような場所がある。 これはかつてあった木道の跡だ。ここ(沼の原湿原)は,結構頻繁に木道のルートが変更されているようだ。


2007年04月の様子(2007.04.26,10:21撮影)。

ちなみに以下は反対側からこの付近を撮影した様子である
昨年から木道が材木3本に変更されたことがわかる。
1枚目:2011年09月の様子(2011.09.25,11:04撮影)。 2枚目:2010年05月の様子(2010.05.09,11:04撮影)。 この時はまだ材木2本だった。

沼の原湿原(妙高市),13:34-13:35
1枚目:この辺から木道の両脇に水面が見えるようになる。 2枚目:木道脇で採集(沼の原湿原-3)
観察された生物: 未同定の裸性アメーバ, スティコトリカ(Stichotricha), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), シヌラ(Synura), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. kuetzingiiC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium connatumC. pseudopyramidatum), アワセオオギ(Micrasterias denticulata), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), ネジモ(Spirotaenia condensata), ユレモ(Oscillatoria), イタチムシ,

沼の原湿原,湿原の中央を北へ向って進む(妙高市),13:36
ニッコウキスゲHemerocallis middendorffii var. esculenta)に混じって白いものが多数現れた。 最初は雨に濡れたワタスゲの果穂かと思ったが,そうではなかった。 サギスゲEriophorum gracile)だ。

沼の原湿原(妙高市),13:36-13:37
サギスゲEriophorum gracile)に近付いて撮影。

沼の原湿原(妙高市),13:37
木道脇に群生するサギスゲEriophorum gracile)。

沼の原湿原(妙高市),13:37
群生するサギスゲEriophorum gracile)の脇で 採集(沼の原湿原-4)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, スフェノデリア(Sphenoderia), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), ヒザオリ(Mougeotia),

沼の原湿原(妙高市),13:38
サギスゲEriophorum gracile)に混じって ふたたびカキツバタIris laevigata)の紫色が目立ち始めた。

沼の原湿原(妙高市),13:39
カキツバタIris laevigata)の近くでも 採集(沼の原湿原-5)
観察された生物: ウロレプタス(Uroleptus), 珪藻各種, アワセオオギ(Micrasterias denticulata), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),

沼の原湿原,途中にある休憩所(妙高市),13:40

2007年04月の様子(2007.04.26,10:23撮影)。

2006年06月の様子(2006.06.17,10:22撮影)。

休憩所を過ぎるとカキツバタだらけになる(妙高市),13:40-13:41

沼の原湿原(妙高市),13:41
カキツバタIris laevigata)の群生。

Part VI: 沼の原湿原〜湿原入口
2012.07.02, 13:41 - 13:52