沼の原湿原,小川沿いを少し進むと左への分岐が現れる(妙高市),13:32
1枚目:左は1本の木道のみ。そのため,2007年に木道が改修(コースも変更された)された後,
ここは一方通行(北→南)に変わった。
こちら(南)からはコースを逆に辿ることになるので,道標には進入不可と書かれている(1枚目)。
1本道の木道ではすれ違うのが難しいためだろう(注)。
今日は訪問客は私以外,誰もいないので,このまま進ませてもらうことにした。
下段は5年前(2007.04.26)の様子。
この時に,従来「8の字」に敷設されていた木道が変更され,
反時計回りの周回コースとなった。
ただし,この2007年当時はショートコースのみ。
湿原の南端を通るルート(ロングコース)は整備中のため通行不可だった。
小川を渡ったところでロングコースとショートコースに分かれるようになったのは,
その翌年以降のはず(2007年の後は2010年に訪れたので,2008,2009年のいずれかは不明)。
注:後出するように,ここも昨年(2011年)から材木2本から材木3本に変わり,木道の幅がやや広がっている。
一方通行にしても,それを無視して(または気づかずに)ここから木道に入る訪問客が多い(注2)ので,
すれ違いができるように幅を広げたのかも知れない。
注2:実際,昨年は西縁の遊歩道からそのような光景を何度も見た。
2007年04月の様子(2007.04.26,10:20撮影)。
この時はまだ道標はなく,一方通行にもなっていなかった。
この画像では,木道は最初大きな木の側を通っているが,現在は異なる。木が伐採されたか,
あるいは木道をやや右に移動させたのかも知れない。おそらく後者だろう。
2006年06月の様子(2006.06.17,10:18撮影)。
この時は木道が「8の字」に敷設されていたため,右へ入るルートもあった。右の木道(橋付き)は現在撤去されている。
沼の原湿原,北側の湿原の中央を通るルートへ入る(妙高市),13:32
沼の原湿原,やや左にカーブ(妙高市),13:33
少し進むと周囲にニッコウキスゲ()の黄色が目立つようになった。
ここのニッコウキスゲは黄色というよりは橙色に近い,濃い黄色だ。日射しの関係もあるかも知れないが。
沼の原湿原(妙高市),13:33
ニッコウキスゲ(Hemerocallis middendorffii var. esculenta)。
沼の原湿原(妙高市),13:33
ニッコウキスゲ(Hemerocallis middendorffii var. esculenta)。
沼の原湿原(妙高市),13:34
ニッコウキスゲ(Hemerocallis middendorffii var. esculenta)の小群生。
沼の原湿原,木道は大きく右にカーブし北へ向う(妙高市),13:34
下段は5年前の様子だが,木道の様子が異なる(当時は材木が2本,現在は3本)。
ここの木道も比較的最近,更新されたようだ。
また,下段の1枚目を見ると,左(湿原の西縁)へ伸びるまっすぐな浅い水路のような場所がある。
これはかつてあった木道の跡だ。ここ(沼の原湿原)は,結構頻繁に木道のルートが変更されているようだ。
2007年04月の様子(2007.04.26,10:21撮影)。
ちなみに以下は反対側からこの付近を撮影した様子である
昨年から木道が材木3本に変更されたことがわかる。
1枚目:2011年09月の様子(2011.09.25,11:04撮影)。
2枚目:2010年05月の様子(2010.05.09,11:04撮影)。
この時はまだ材木2本だった。
沼の原湿原(妙高市),13:34-13:35
1枚目:この辺から木道の両脇に水面が見えるようになる。
2枚目:木道脇で採集(沼の原湿原-3)。
観察された生物:
未同定の裸性アメーバ,
スティコトリカ(Stichotricha),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
シヌラ(Synura),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium dianae,
C. kuetzingii,
C. rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium connatum,
C. pseudopyramidatum),
アワセオオギ(Micrasterias denticulata),
ハタヒモ(
Netrium digitus,
N. oblongum),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
ユレモ(Oscillatoria),
イタチムシ,
沼の原湿原,湿原の中央を北へ向って進む(妙高市),13:36
ニッコウキスゲ(Hemerocallis middendorffii var. esculenta)に混じって白いものが多数現れた。
最初は雨に濡れたワタスゲの果穂かと思ったが,そうではなかった。
サギスゲ(Eriophorum gracile)だ。
沼の原湿原(妙高市),13:36-13:37
サギスゲ(Eriophorum gracile)に近付いて撮影。
沼の原湿原(妙高市),13:37
木道脇に群生するサギスゲ(Eriophorum gracile)。
沼の原湿原(妙高市),13:37
群生するサギスゲ(Eriophorum gracile)の脇で
採集(沼の原湿原-4)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
スフェノデリア(Sphenoderia),
シヌラ(Synura),
マルロモナス(Mallomonas),
ヒザオリ(Mougeotia),
沼の原湿原(妙高市),13:38
サギスゲ(Eriophorum gracile)に混じって
ふたたびカキツバタ(Iris laevigata)の紫色が目立ち始めた。
沼の原湿原(妙高市),13:39
カキツバタ(Iris laevigata)の近くでも
採集(沼の原湿原-5)。
観察された生物:
ウロレプタス(Uroleptus),
珪藻各種,
アワセオオギ(Micrasterias denticulata),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
沼の原湿原,途中にある休憩所(妙高市),13:40
2007年04月の様子(2007.04.26,10:23撮影)。
2006年06月の様子(2006.06.17,10:22撮影)。
休憩所を過ぎるとカキツバタだらけになる(妙高市),13:40-13:41
沼の原湿原(妙高市),13:41
カキツバタ(Iris laevigata)の群生。
Part VI: | 沼の原湿原〜湿原入口 2012.07.02, 13:41 - 13:52 |