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2012.04.01, Part XVII

草刈堰周辺憩の森

坂を下りつつ西へ進む(市原市),15:07-15:08
1枚目:大宮神社を過ぎると次第に下り坂となる,途中はかなりの急坂だ。 2枚目:T字路へ出て左折。さらに坂を下る。

前方で左に入る(市原市),15:09 この先(南)を村田川が横切っているが,その手前(北側)に縦長の沼地がある。 おそらく村田川の旧流路ではないかと思うのだが,そこに近付くには2つのルートがある。 一つは北側から迫るルート,もう一つは村田川右岸沿いの堤防天端道路(=南側)から迫るルートだ。 どちらから近付くのがよいか(=水際まで行けるか)がわからなかった。 村田川まで下ってからでは北側のルートへ戻るのが大変なので,とりあえずここで左折する(北側から迫る)ことにした。

左折して住宅地の中を東へ進む(市原市草刈),15:10

ほどなく右が開けてきた(市原市草刈),15:10
2枚目:木道らしきものがある。ただの草原ではなさそうだ。

ここは「ほたるの里」だった(市原市草刈1363番&1353番),15:11
後で調べたところ,この付近は「草刈堰周辺憩の森」と呼ばれていることが判明(市原市のHPより)。 ただし,問題は,肝腎の「草刈堰」とはどこかだ。 一般的には堰というのは,川の流れをせき止めるための構造物をいうはずで, 実際この後出てくるが,南を流れる村田川には小規模の堰がある。 当初は,そこが「草刈堰」だと思っていたのだが・・・。 ネットで色々調べると,地元では,この先にある細長い沼,既述した村田川の旧流路のように見える沼そのものを「草刈堰」と呼んでいることが判明。 その沼周辺の「憩の森」というのならたしかに納得できる表現だ。若干わかりにくいが,,(注)。
また,どこからどこまでが「草刈堰周辺憩の森」かもハッキリしない。 市原市のHPには「草刈堰と村田川に挟まれた平地に設置された憩の森」という説明がある。 とすると,この先の沼の南側が「憩の森」で,北側のここ(ほたるの里)は「憩の森」には含まれないことになる。 しかし,「草刈堰周辺」という表現が正しければ,沼の周辺ということだから,この「ほたるの里」も「憩の森」に含まれるのかも知れない。 もしかすると,明瞭な境界はないのかも知れないが,なんとなくスッキリしない。

注:さらに調べると,やはりここは村田川の旧流路であることが判明。 ここが村田川だった頃,この辺に「草刈堰」があったらしい。 堰の周辺は地元の人に親しまれていた場所らしく,河川工事(1973年)によって流路が直線化され, 村田川ではなくなった後も「草刈堰」と呼ばれているようだ。

草刈堰周辺憩の森,「ほたるの里」を通って南にある「草刈堰」へ(市原市),15:11

草刈堰周辺憩の森,「ほたるの里」を過ぎてさらに南へ(市原市),15:12
3枚目:右に葦原のような場所が見えてきた。近付いてみる。

草刈堰周辺憩の森,「草刈堰」に到着(市原市),15:13
葦原の先に沼が広がっていた。

草刈堰周辺憩の森,「草刈堰」,沼岸へ近付く(市原市),15:13

草刈堰周辺憩の森,「草刈堰」(市原市),15:14
枯草の上に足を降ろすとやや沈んだが,なんとか 採集(草刈堰周辺憩の森-1,草刈堰)。 葦原の水辺はどういう訳か原生生物がほとんどいない。ここも同様だった。
観察された生物: 珪藻各種, カイミジンコ, センチュウ,

元へ戻る(市原市),15:16
途中で咲いていた花。この季節に目立つハナニラIpheion uniflorum)。 実際はもう少し青紫色が濃い。

草刈堰周辺憩の森,「ほたるの里」を通って車道へ戻る(市原市),15:17

草刈堰周辺憩の森,「ほたるの里」(市原市),15:17-15:19
1枚目:戻る途中で採集(草刈堰周辺憩の森-2,ほたるの里)。 ここは結構いた。 この季節ならではのヨツメモが目立った。 2枚目:オオフサモMyriophyllum aquaticum)。 大きく育ってはないが,あちこちにあった。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), 小型鞭毛虫数種, アクチノフリス(Actinophrys sol), 小型太陽虫, コクリオポディウム(Cochliopodium), ユーグリファ(Euglypha), プラギオフリス(Plagiophrys sp.), ハルテリア(Halteria), ユープロテス(Euplotes patella), リトノタス(Litonotus), コレプス(Coleps hirtus), フロントニア(Frontonia acuminata), プルーロネマ(Pleuronema), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ヨツメモ(Tetraspora)多数, ユレモ(Oscillatoria), ワムシ, イタチムシ,

「草刈堰周辺憩の森」北側の道路を東南東→南→南南東へ(市原市),15:19

行光寺前を通過,右→左とくねる(市原市),15:20

途中,振り返って「草刈堰周辺憩の森」北側の草地を撮影(市原市),15:20
このように,「草刈堰」の北側は西端にある「ほたるの里」以外は草地になっている。 いずれここも自然公園風に整備されるのを期待したい。沼はそのまま残して欲しいが,,。

村田川の堤防天端道路へ移動(市原市),15:21
村田川の手前で車道は左にカーブするが,川沿いの堤防天端道路と接しているので, ここで堤防天端道路へ移動。

堤防天端道路へ出たところで左前右を撮影(市原市),15:21
1枚目:上流側。前方に見えるのは新橋。 3枚目:下流側にも橋がある。橋の先で水面が途切れて見えるが,あそこに堰があり,水面が一段下がっているため。 既述した様に,当初はその堰を「草刈堰」だと思っていたのだが,,。

村田川右岸沿いを西北西へ,「でどはし」の袂を通過(市原市),15:22-15:23
「でどはし」=出途橋?(注),この橋の先に草刈堰がある。

注:岩手県西和賀町に「出途の湯」という所がある。それをあててみたのだが・・・。

Part XVIII: 草刈堰周辺憩の森〜まきぞの自然公園〜ちはら台駅
2012.04.01, 15:23 - 16:17