厳美渓,奥の水たまりへ(一関市),09:32
ピンぼけ。
最初に見た一番大きな水たまりの奥の水たまりは徐々に(標高が)下がっている。
左から流れ込む水が,いくつかの窪みを経由しつつ,前方から渓流へ流れ落ちているようだ。
画像の右に写っている縦長の水たまりはさきほど採集した厳美渓-4の水たまりだ。
その左上に草が生えた小さな窪みがある。そこにも水があった。
厳美渓,草が生えた小さな水たまり(一関市),09:33
ここで採集(厳美渓-5)。
ここは乾燥しやすいはずで,予想通り原生生物の数は少なめ。
ただし,やや希な
コウガイチリモの一種(
Pleurotaenium ehrenbergii)
がいた。
この厳美渓には,他では希な大形の接合藻類が結構いる。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
クリプトモナス2種(Cryptomonas sp.),
エントシフォン(Entosiphon),
モナス(Monas sp.),
クンショウモ(Pediastrum boryanum),
イカダモ(Scenedesmus),
サヤミドロ(Oedogonium),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium ehrenbergii),
アルスロデスムス(
Arthrodesmus extensus),
ユレモ(Oscillatoria),
厳美渓,渓流へ流れ落ちる水路に沿って水たまりが続く(一関市),09:34
この先はやや危険なのと(ロープが張ってある),水路になる場所なので原生生物はあまりいないだろうと
予想して,前方の水たまりでは採集しないことにした。元へ戻る。
厳美渓(一関市),09:35
1,2枚目:パノラマ撮影。
右が最初に採集した一番大きな水たまり。
その先,ロープ近くにも小さく浅い水たまりがある。
厳美渓(一関市),09:35-09:36
ロープ際の水たまりで採集(厳美渓-6)。
ここにも結構いた。干上がりやすい場所のようにも見えるが,
水中にたくさんの枯草があることからもわかるように,ここは意外と水が残りやすい場所のようだ。
何故かはわからないが。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
小型鞭毛虫数種,
ユーグリファ(Euglypha),
ウロトリカ(Urotricha),
小型繊毛虫数種,
珪藻各種,
ゴニウム(Gonium pectorale)
イカダモ(Scenedesmus quadricauda),
ミクロスポラ(Microspora),
ミカヅキモ(
Closterium cynthia,
C. intermedium),
ツヅミモ(
Cosmarium ornatum),
イボマタモ(
Euastrum ansatum var. javanicum,
E. sinuosum),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens)多数,
クロオコッカス(Chroococcus),
厳美渓(一関市),09:38
さらにロープのすぐ近くにも水たまりがあったが,,。
右側はすでに干上がていた。ここでの採集は止めた。
厳美渓(一関市),09:38
1,2枚目:パノラマ撮影。再度,大きな水たまりの近くに戻り,雨の時には水路になると思われる場所の他の窪みを探索。
右にやや縦長の深い窪みがある。
厳美渓(一関市),09:39
1枚目:縦長の深い窪みに溜った水は他に比べて緑色が濃い。ドロリとした感じ。
2枚目:ここで採集(厳美渓-7)。
観察された生物:
小型繊毛虫数種,
ユーグリファ(Euglypha),
ネフロキチウム(Nephrocytium lunatum),
ホシガタモ(
Staurastrum apiculatum,
S. connatum,
S. leptocladum),
厳美渓(一関市),09:41-09:42
1,2枚目:その近く,ロープ際に縦長の浅い窪みがある。
3枚目:ここで採集(厳美渓-8)。
さすがにここの原生生物は少なかった。
ここには
ヘマトコッカス(Haematococcus lacustris)
がいた。ヘマトコッカスは,以前(2002.6.16),
赤塚公園(板橋区)
の石柱の窪みにできた僅かな水たまりで大量増殖していたのを観察したことがある。
この種はこういった(他の原生生物が住めない)過酷な環境でよく見つかる。
観察された生物:
渦鞭毛虫2種,
クリプトモナス2種(Cryptomonas sp.),
ゴニオモナス(Goniomonas),
ミドリムシ(Euglena sp.),
プロロドン(Prorodon sp.),
ヘマトコッカス(Haematococcus lacustris),
ツヅミモ(
Cosmarium sp.),
厳美渓,四阿の先にある茂み(一関市),09:43
1〜3枚目:パノラマ撮影。岩盤の水たまりを離れ,上流側(天工橋寄り)にある茂みへ向う。
ここは前回(2011.08.20)も歩いたが,とくに採集できそうな場所はなかった。
前回は撮影しなかったので,念のため再度歩いてみることにした。
厳美渓,四阿の先(一関市),09:44
1,2枚目:パノラマ撮影。前方に立入禁止のロープがある。
ここで行き止まりだ。元へ戻る。
厳美渓,前方の階段を上がり車道へ戻る(一関市),09:45
厳美渓,天工橋の上流側にある岩盤地帯(厳美公園)へ(一関市),09:46
天工橋(てんぐばし)手前の様子(一関市),09:47
1〜3枚目:パノラマ撮影。
1枚目:左が天工橋。
2,3枚目:バス停の向いにあるのがサハラガラスパークの入口。
天工橋を渡り上流にある厳美公園へ(一関市),09:47
1〜3枚目:橋を渡る途中で左前右を撮影。
1枚目:橋から見える下流側の景色。
遠くに見える吊り橋が前回(2011.08.20)
途中まで渡った御覧場橋。
厳美渓,天工橋からの眺め(一関市),09:48
1枚目:同じく下流側を撮影。
2枚目:やや望遠にして撮影。
画像をよく見ると,川の左岸沿いの岩盤にもあちこちの窪みに水がたまっているのがわかる。
できれば採集してみたいが,立入禁止なので無理。
厳美渓,天工橋から今度は上流側を撮影(一関市),09:48
1〜3枚目:橋の中央付近から上流側をパノラマ撮影。
2枚目:前方に見える四阿の手前,岩盤の窪みにできたわずかな水たまりへ向う。
厳美渓,天工橋からの眺め(一関市),09:49
1枚目:上と同じく天工橋から磐井川の上流を撮影。
2枚目:やや望遠にして撮影。
厳美渓(一関市),09:49
1,2枚目:同じく望遠にして,手前をパノラマ撮影。
2枚目:四阿の手前に岩盤から生えたマツの木があるが,その近くにある岩盤の窪みにできた水たまりが採集ポイント。
Part III: | 厳美渓(2) 2011.10.20, 09:50 - 10:03 |