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2009.07.11, Part X

栂池自然園(ミズバショウ湿原)

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:01-14:02
さらに進んで木道脇の小さな池塘で採集(栂池自然園-2)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), 小型鞭毛虫数種, スピロストマム(Spirostomum teres), プロロドン(Prorodon sp.), 小型繊毛虫数種, 珪藻少々, ハタヒモ(Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), ユレモ(Oscillatoria), Hapalosiphon, クマムシ, ワムシ,

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:03
今度は左側で採集(栂池自然園-3)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), キロモナス(Chilomonas paramecium), ミドリムシ(Euglena mutabilis), 小型鞭毛虫数種, 小型太陽虫, 小型繊毛虫数種, サヤツナギ(Dinobryon), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), クレブソルミディウム(Klebsormidium), フタボシモ(Cylindrocystis), タテブエモ(Penium polymorphum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus)多数, Hapalosiphon, ワムシ, センチュウ,

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:04
近くにあったこれは??)。

栂池自然園,右はミズバショウ湿原北側のルートとの間を繋ぐ木道(小谷村),14:05
1枚目:この辺の木道が新しくなっていることに帰宅してから気づく。 下段は3年前の映像。T字路の反対側から撮影。 この頃は普通の木道だったが,現在はT字路の手前,および,南北ルートの連絡用木道がバリアフリータイプに変わっていた。 また,その先(画面左前)も形式は従来通りだが,新しくなっていた。 ここは大勢の人が訪れるので,木道が痛むのも速いのだろう(注)。 2,3枚目:T字路の手前で咲いていた コバイケイソウVeratrum stamineum)。

注:復路で乗車したロープウェイ内で聞いた乗務員の説明によると, この栂池自然園を訪れる人は,最盛期には1日5000人にもなるという。

2006.8.11,13:05反対側から撮影。 前方に見えるのは,ビジターセンター脇の栂池ヒュッテ記念館。

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:05-14:06
南北ルート連絡用木道の脇で採集(栂池自然園-4)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ミドリムシ(Euglena mutabilis), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma), ウロトリカ(Urotricha), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ツヅミモ( Cosmarium globosum), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ( Netrium digitus多数, N. oblongum), フタボシモ(Cylindrocystis), タテブエモ(Penium polymorphum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), Hapalosiphon, クマムシ, ワムシ, センチュウ,

栂池自然園,ミズバショウ湿原の南側を南南西へ(小谷村),14:07
分岐を過ぎ,さらに南西へ向って歩く。

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:07-14:08
左手前の小さな池塘で採集(栂池自然園-5)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, 小型繊毛虫数種, 珪藻少々, ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ヒザオリ(Mougeotia), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. wandae), ハタヒモ( Netrium digitus多数, N. oblongum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ネンジュモ(Anabaena), Hapalosiphon, ケンミジンコ, ミジンコ, ワムシ, イタチムシ(Chaetonotus hystrix), センチュウ,

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:09
1,2枚目:今度はこのやや大きな池塘で・・・。

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:10
採集(栂池自然園-6)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia oblonga), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ユレモ(Oscillatoria), ミジンコ, ワムシ, センチュウ, イタチムシ,

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:10-14:11
近くにはできたばかりのチングルマGeum pentapetalum)の果穂が。

栂池自然園,ここはミズバショウ湿原の南西端付近(小谷村),14:12-14:13
1枚目:この辺からゆるやかに右へカーブし,南西向きから西向きに変わる。 2枚目:前方に雪をかぶった山が見えてきた。 3枚目:3年前ほぼ同じ場所から撮影した画像(2006.8.11,10:55撮影)。

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:13
1,2枚目:パノラマ撮影。左右で明るさが違ってしまった。 右の池塘で・・・。

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:14
採集(栂池自然園-7)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ラブドモナス(Rhabdomonas sp.) ヘレオペラ(Heleopera), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 共生藻を持つ未同定の繊毛虫, ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ミカヅキモ(Closterium pronum), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. simonyi), ハタヒモ( Netrium digitus), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus),

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:15
1,2枚目:パノラマ撮影。 左にやや大きな池塘がある。 木道からやや離れているが,よく見ると,水辺が木道の側まで広がっていた。

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:15
そこで採集(栂池自然園-8)
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), ラッパムシ(Stentor sp.), ナベカムリ(Arcella sp.), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), 珪藻少々, ヒザオリ(Mougeotia), イボマタモ( Euastrum cuneatum), タテブエモ( Penium cylindrusP. polymorphum), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), シネココッカス(Synechococcus), Hapalosiphon, ワムシ, イタチムシ,

栂池自然園,ミズバショウ湿原(小谷村),14:16
1,2枚目:パノラマ撮影。 前方で右から木道が合流している。 ここはミズバショウ湿原の北側と南側(現在)のルートが合流する地点。 手前右に大きな池塘がある。

栂池自然園,ミズバショウ湿原の南西端(小谷村),14:16
その池塘の前に立って木道の合流点を撮影。合流点のすぐ側にも池塘があるが,,。

栂池自然園,ミズバショウ湿原の南西端(小谷村),14:17
まずは手前の池塘で採集(栂池自然園-9)。 もうだいぶ採集したので,今回はここまでとした。
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas physaloides), ラブドモナス(Rhabdomonas sp.) ディフルギア( Difflugia oblonga), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio), ラッパムシ(Stentor multiformis ?), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), アステロコッカス(Asterococcus sp.), ゲミネルラ(Geminella), Microthamnion kuetzingianum, ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum simonyi), イボマタモ( Euastrum cuneatum), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), ミジンコ, ワムシ, センチュウ,

さて,既述したように,復路のバス時刻(16:00)に合わせて山を降りるには, ミズバショウ湿原に滞在できる時間は最大1時間(14:00-15:00,この後,ロープウェイ&ゴンドラに乗車して山を降りる)。 30分以内にUターンすれば間に合うので,まだ10分くらいは余裕がある。 しかし,隣のワタスゲ湿原を往復するとなると,時間的にギリギリになってしまう。 用心してこの辺で戻ることにした。 ミズバショウ湿原とワタスゲ湿原の間には「風穴」という場所があるので,そこの写真を撮ってから戻ろう。

栂池自然園(小谷村),14:19-14:20
合流点の先に咲くキヌガサソウParis japonica)。 3年前(下段)に比べると,葉,および,花弁の数が多め。 3年前は7〜9葉がほとんどだが,今回は,8〜12葉。 花弁も同様。 今気づいたが,花弁と葉の数は常に一致している?


3年前にもここで咲いていた(2006.8.11,11:04撮影)

栂池自然園,(小谷村),14:20
キヌガサソウの近くにはサンカヨウDyphylleia grayi)の群生も。

Part XI: 栂池自然園(風穴)〜自然園入口〜自然園駅〜栂大門駅〜栂ノ森駅
2009.07.11, 14:21 - 15:02