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2008.09.29, Part I

羽後本荘駅〜矢島駅〜竜ヶ原湿原

夜明け時,ホテルの窓から羽後本荘駅を撮影(由利本荘市),05:34-06:18
1枚目:今日は午前5時頃起床。まだ外は真っ暗だった。午前5時半前後から東の空が白みだした。 窓の外の羽後本荘駅の駅舎にピントを合わせて撮影。 2枚目:今度は空にピントを合わせて撮影。この時は窓の左側から太陽が昇ってくると思ったが,実際には, 3枚目:太陽は真ん中付近から上がってきた。しかも雲に隠れてぼんやりとしか見えない。 2枚目の画像で左が明るかったのは,右に厚い雲があって左だけが明るかっただけのようだ。
前日,コンビニで買ったパン等で朝食を済ませ,早々に駅へ向う。

朝一番の由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗車(由利本荘市),06:50-06:51
1,2枚目:由利高原鉄道は同じ駅のホームから出るが,案内&改札は別になっている(注)。 由利高原鉄道はJRの改札の右脇に1つの改札口があり,その隣に切符売り場がある。 朝一番の列車は午前7時02分発。発車時刻の10分前から改札が始まる。 今日は月曜日なので,登校する中高生らが改札前に並んでいた。私もそれに倣う。 3枚目:購入したのは羽後本荘-矢島間の往復切符。片道580円,往復1160円。とくに割引きはないようだ。

注:前日,改札上の電光掲示板を見ても由利高原鉄道の案内がないのでしばし焦った。

乗車したのは2両編成のディーゼル車,おばこ号(由利本荘市),06:53
予定通り,出発の10分前に改札が始まった。即,客車へ向う。 今回乗車するのは二両編成の「おばこ号」。 最初はあまり乗客はいなかったが,出発真際になると大勢の高校生が乗り込んできた。 よく見ると,一般の乗客が私以外に見当たらない。客車はやがて満席になった。 終点の矢島駅の近くには高校があり,この高校生らはそこに通っているらしい。
また,途中の駅からは小学生の集団も乗り込んできた。 小学生らは,終点の矢島駅よりも手前の駅(どこだったか?)で降り,駅近くの小学校へ向っていった。

定刻通り矢島駅に到着(由利本荘市矢島町),07:41
ご覧の通り,乗客のほとんどは高校生(前方に小学生の姿も見えるが)。 私以外に一般の乗客の姿は見当たらない。

矢島駅の駅舎(由利本荘市矢島町城内),07:43
これから駅前に駐車しているタクシーに乗車するが,その前に少し離れた位置から駅舎を撮影。

鳥海山五合目の駐車場に到着(由利本荘市矢島町城内),08:24
矢島駅から40分ほどで鳥海山五合目の駐車場に着いた。運賃はたしか7500円位? 1枚目:これから駐車場のすぐ先にある竜ヶ原湿原へ向うが,自転車を抱えて歩く訳にはいかないので, どこかにワイヤーキーで固定できるところがないか,周囲を眺めたところ, 駐車場北側にある公衆トイレの脇に鉄のフレームがあるのを発見。 ここにワイヤキーで自転車を固定し,出発準備OK。 2〜4枚目:同じ位置から右回りに周囲をパノラマ撮影。 2枚目:公衆トイレ。3枚目:駐車場の先に上がってきた車道がある。 4枚目:南側に登山口がある。湿原は登山道へ入ってすぐの所にある。

駐車場から東側をパノラマ撮影(由利本荘市矢島町城内),08:25
1〜4枚目:駐車場の中央付近まで移動して,ふたたび周囲をパノラマ撮影。 1枚目:北側にある公衆トイレ。 2,3枚目:東側。空は雲に覆われているが,下方はなんとか遠くまで見渡せる。あの辺は・・・。 4枚目:南側。前方に車が見えるが,この時,駐車場には5,6台の車が停まっていた。

駐車場南端にある登山口へ(由利本荘市矢島町城内),08:25-08:26
1枚目:南端にある登山口へ近付く。 2枚目:登山口の脇にある登山道案内板,「5合目祓川(標高1,212 m),周辺案内図」。 この案内図によると,現在いる駐車場の標高は1,183 m となっている。

舗装された登山道を南へ(由利本荘市矢島町城内),08:26
1枚目:登山道の最初は舗装されている。前方の紅白の棒は車止めだろう。 2枚目:「8月16日(土),祓川施設内に熊出没しました,ご注意ください。」とある。

祓川ヒュッテが見えてきた(由利本荘市矢島町城内),08:26-08:27
1枚目:舗装された登山道を少し歩くと前方に建物が見えてきた。右側の建物が「祓川ヒュッテ」。 2枚目:さらに近付く。竜ヶ原湿原はこの祓川ヒュッテの脇から見えるはず。 3枚目:色付き始めた??カエデ)。

祓川ヒュッテ脇を通って竜ヶ原湿原へ(由利本荘市矢島町城内),08:27-08:28
1〜3枚目:ヒュッテ脇に湿原が見えてきた所で前方をパノラマ撮影。 1枚目:祓川ヒュッテ。2枚目:竜ヶ原湿原。 3枚目:右側には近くにあるパノラマ展望所へ向う遊歩道(散策路)があった。 前出の案内図によると,この遊歩道は湿原の西側を通って湿原の先にある祓川神社まで続いているらしい。 途中で湿原には近付けそうにないので,こちらは通らないことにした。

ヒュッテ脇から湿原方向をパノラマ撮影(由利本荘市矢島町城内),08:28
この画像からもある程度わかるが,竜ヶ原湿原は完全に平らではなく,前方(南端)の方がやや標高が高い。 すなわち前方(南)からこちら(北)側にかけて傾斜しているように見える。

竜ヶ原湿原へ入る(由利本荘市矢島町城内),08:28
湿原を縦断する木道へ入る。 画面でわかるように,湿原とヒュッテの間にはコンクリート製の仕切りがあり,その先は沼地のようになっている。 近付くとやや水流があるように見えた。 事前の調査である程度は予想していたが,水流がある(そして池塘がない)ということから, ここの原生生物相はあまり期待できない,かも。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:28-08:29
木道に入ってすぐの所で採集(竜ヶ原湿原-1)。 上記のようにやや水流があるように見えた。また,水深も結構あるが, ピペットを水底に付けると,若干だが水垢が入った。 結果は以下のとおり。期待しなかった割にはまあまあの種数がいた。 ここが昔からの湿原であることの証しだろう。
観察された生物: スポンゴモナス(Spongomonas), リピドデンドロン(Rhipidodendron), 巨大ウルセオルス(Urceolus?), 太陽虫の一種, ディフルギア( Difflugia bacillariarumD. elegans), ツリガネムシ(Vorticella), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻少々, クラミドモナス(Chlamydomonas), クレブソルミディウム(Klebsormidium), ミクロスポラ(Microspora), キリンドロカプサ(Cylindrocapsa), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium intermedium, ミカヅキモ(Closterium sp. 先端はC. rostratum 似だが,大きなピレノイドが半細胞に2個のみ), ネジモ(Spirotaenia condensata),

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:29-08:30
1枚目:「竜ヶ原湿原」という看板のある所に近付くと,周囲にミツガシワMenyanthes trifoliata)が群生していた。 すでに枯れてボロボロになってはいるが・・・。 2枚目:ミツガシワがあるということで,多少は期待出来るかもと思いつつ採集(竜ヶ原湿原-2)。 ピペットには糸状藻類が大量に入ってきた。こうなるとなんとなく期待はずれになりそうな気配,,,。 以下のように,他の湿原の池塘に比べると原生生物相はかなり貧弱。 やはり水流によってかなりの程度流し出されているのだろう。
観察された生物: スポンゴモナス(Spongomonas), フセツボカムリ(Centropyxis), Asterococcus, サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra)多数, ミカヅキモ( Closterium dianaeC. rostratum), ネジモ(Spirotaenia condensata), カワモヅク(Batrachospermum), ワムシ,

Part II: 竜ヶ原湿原
2008.09.29, 08:31 - 08:44