居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:31
1〜3枚目:再び林道の斜面を降りて,水たまりへ近付く。
近付いたところで左〜前〜右をパノラマ撮影。
ここから見るかぎりでは,あきらかに人工的に掘削して作られたと思われる縦長の水たまりが4つほど
ほぼ等間隔に並んでいる。右の奥にも別の水たまりがあるかも知れないが,ここからは草に隠れて見えない。
あったとしても途中がぬかるんでいるので近付くのは困難かも。
居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:31
まずは一番左(南)と左から二番目の水たまりの間へ進む。
居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:31-12:32
一番左(南)の水たまりの水際で採集(居谷里湿原-3)。
昨年同様,たくさんの原生生物がいた。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
ボド(Bodo sp.),
ウチワヒゲムシ(Phacus longicauda,
P. ranula,
Phacus suecicus,
Phacus torta,
Phacus sp.),
レポキンクリス(Lepocinclis ovum),
トラケロモナス(Trachelomonas caudata,
T. volvocina,
Trachelomonas sp.1,
Trachelomonas sp.2,
Trachelomonas sp.3),
エントシフォン(Entosiphon),
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
ペラネモプシス(Peranemopsis),
スポンゴモナス(Spongomonas),
襟鞭毛虫の一種,
コアノキスチス(Choanocystis),
ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys),
スファエラストルム(Sphaerastrum),
太陽虫の一種,
コクリオポディウム(Cochliopodium),
マヨレラ(Mayorella),
ナベカムリ(Arcella),
ヘレオペラ(Heleopera),
Frenzelina,
Paulinella,
ディプロフリス(Diplophrys),
ウロトリカ(Urotricha),
アスピディスカ(Aspidisca),
プロロドン(Prorodon),
大型コレプス(Coleps),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
マルロモナス(Mallomonas mesolepis,
Mallomonas sp.1,
Mallomonas sp.2),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
珪藻各種,
グロエオモナス(Gloeomonas),
クロロコックム(Chlorococcum),
ゲミネルラ(Geminella),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(Closterium dianae,
C. kuetzingii),
C. wallichii? 初観察),
イボマタモ(
Euastrum sinuosum v. dideltoides),
アオコ(Microcystis),
ワムシ,
クマムシ,
居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:32-12:33
向いの二番目の水たまりでも採集(居谷里湿原-4)。
観察された生物:
クリプトモナス3種(Cryptomonas),
ウチワヒゲムシ(Phacus longicauda,
P. suecicus),
レポキンクリス(Lepocinclis salina),
トラケロモナス3種(Trachelomonas),
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
太陽虫の一種,
ナベカムリ(Arcella),
ディセマトストマ(Disematostoma),
Lesquereusia,
キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum),
棘毛類繊毛虫,
マルロモナス(Mallomonas),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
珪藻各種,
ミクロスポラ(Microspora),
コウガイチリモ(Pleurotaenium sp.),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(C. kuetzingii),
アワセオオギ(Micrasterias rotata),
ケズネモ(Gonatozygon),
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:34
昨年同様,水たまりの近くではカキツバタ(Iris laevigata)?が咲いていた。
居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:35-12:36
1枚目:いったん戻って,今度は右側の2つの水たまりへ。
2枚目:(左から)三番目で採集(居谷里湿原-5)。
ここは少なめ。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas),
襟鞭毛虫の一種,
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
フセツボカムリ(Centropyxis constricta ?),
ディフルギア(
Difflugia pyriformis?),
ヘレオペラ(Heleopera),
スピロストマム(Spirostomum filum),
小型繊毛虫数種,
マルロモナス(Mallomonas),
珪藻少々,
ミカヅキモ(Closterium kuetzingii),
居谷里湿原 道路脇の水たまり(大町市),12:37
四番目で採集(居谷里湿原-6)。
この付近の地面は土というよりは枯れ草でできたマット状でふわふわしている。
すぐに足が沈んでしまいそうな場所ばかりで水際まで近付くのが大変だった。
なんとか足場を確保しつつ採集。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
襟鞭毛虫の一種,
共生藻をもつディフルギア(
Difflugia pyriformis or D. oblonga?),
小型繊毛虫数種,
マルロモナス(Mallomonas),
珪藻少々,
ツルギミドロ(Draparnaldia)?,
未同定の糸状藻類,
ヒザオリ2種(Mougeotia),
ケンミジンコ,
居谷里湿原 林道へ戻る途中で(大町市),12:37
水たまりを離れ,林道に戻る途中の斜面は薄暗いが,色々な草が育っていた。
これは??
居谷里湿原 林道へ戻る途中で(大町市),12:38-12:39
昨年もここで撮影したスミレの仲間。
色々調べた結果,どうやらエゾノタチツボスミレ(Viola acuminata)のようだ。
花が淡紫色のタイプ。花弁が細長く,ツボ(距)の部分が白く短い。また,葉は大きくやわらかそう。
5枚目:側弁に突起毛あり。
文献によると柱頭にも突起毛があるらしいが,この画像でははっきりしない。
居谷里湿原 林道へ戻る途中で(大町市),12:39
黄色花も。薄暗いせいもあり花にピントが合わない。1,2枚目はピンぼけ。
居谷里湿原 湿原東側の林道をさらに北へ(大町市),12:40
前方に開けた場所が見えてきた。あそこが湿原北側の入口。
居谷里湿原 湿原北端にある入口(大町市),12:41
1,2枚目:湿原北端には湿原の案内板が立っている(ここからは後ろ向き)。
案内板の脇が駐車場。
3枚目:遠くに見える北アルプスを望遠撮影。
居谷里湿原 湿原北端(大町市),12:41
居谷里湿原 湿原北端(大町市),12:42
1〜3枚目:案内板の脇から湿原の北側の遊歩道が始まる。
居谷里湿原 しょうぶ橋(大町市),12:42
その途中に湿原中央を流れる水路に架かる「しょうぶ橋」がある。
これまで毎回採集したが,ここは水路のためか原生生物はあまりいない。
ので,今回は採集はパス。
居谷里湿原 しょうぶ橋近くから南に広がる湿原をパノラマ撮影(大町市),12:43
湿原の写真を撮影しただけで戻ることにした。
居谷里湿原 これは?(大町市),12:44
入口に戻る途中,道端にこのような草がたくさん育っていた。
居谷里湿原東側の林道を北へ(大町市),12:44
湿原北側にあるサワオグルマ群生地,今年は少なめ?(大町市),12:45
湿原の北側にある草地。昨年はここでたくさんのサワオグルマ(Senecio pierotii)が咲いていた。
ただし,昨年は手前に人がいたので写真撮影しなかった。
今年は誰もいないので撮影したが,昨年に比べると花の数が少ないようだ。
Part IX: | 居谷里湿原入口〜国道148号 糸魚川街道 2008.06.01, 12:46 - 13:17 |