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2007.06.04, Part I

長野駅〜松本駅〜信濃大町駅〜唐花見湿原(1)

大宮駅から新幹線「あさま501号」に乗車 (さいたま市),06:40-06:52
1枚目:大宮駅新幹線ホームにて。 2枚目:乗車直後の様子(注)。

注:今回も前回同様,午前4時起床。午前5時50分頃,自転車に乗って自宅を出た。 朝霞台駅前で自転車を輪行袋に入れ,北朝霞駅に向う途中でワイヤキーを忘れたことに気づいた。 時間的に取りに戻る余裕はない。武蔵野線〜京浜東北線で大宮駅に移動する間,どうするか必死になって考えた。 結局,鍵をかけないまま大型荷物置き場に自転車を置くのは不安なので,座席に持ち込むことにした。 幸か不幸か,今回は前日の時点で,往路は普通車の指定席がほぼ満席(窓際はほぼ100%)状態だっため,用心してグリーン車の指定券を購入していた。 グリーン車は座席の間隔が広めなので,大きな輪行袋もなんとか座席の前に置くことができた。 多少窮屈だが,自分の眼の届かないところに鍵をかけずに自転車を放置して不安な気持ちのまま乗車するよりはよほどまし,ということ。

長野駅から「しなの4号」に乗車 (長野市),08:04-08:11
1枚目:定刻通り長野駅に到着。 2枚目:長野駅からは「しなの4号」(篠ノ井線)で松本駅まで移動。 ここでも自転車をどうするか問題だったが,新幹線同様,座席の前に置くことにした。 グリーン車ではないのでどうなるか多少不安だったが,ここでもなんとか置くことができた。 3枚目:購入した切符。松本には9:00ちょうどに着く予定。これは前回(2006.5.8)と同じ。

定刻より4分遅れで松本駅に到着 (松本市),08:58-09:04
1枚目:まもなく9時だが松本駅には着きそうにない。 2枚目:9時を1分半ほど過ぎたがまだ着かない。アナウンスが始まったばかり。 3枚目:やっと到着。4分も遅れた。 実は前回(2006.5.8)も同じ様に遅れた(前回は6分遅れ)。 乗継ぎの大糸線の発車予定時刻は 09:10 。本来であれば10分の乗継ぎ時間があるので途中でトイレなどに寄ることもできるはずだが, これだけ遅れると,遠く離れた大糸線のホームに移動するだけで精一杯。 二度とも遅れるというのはどういうことだろう? 途中の停車駅は1駅しかなく,乗降客が多い訳でもないのに毎回このように遅れるというのは時刻表の編成(ないしは運転の仕方)に問題があるように思うのだが,,。

大糸線・南小谷行きに乗車 (松本市→大町市),09:05-10:05
1枚目:松本駅の一番はずれにある大糸線のホームから南小谷行きに乗車。 混んではいなかったので座ることができた。 2枚目:定刻(10:04)通り信濃大町駅に到着。

タクシーで唐花見湿原入口へ (大町市八坂,旧八坂村),10:31
前回同様,信濃大町駅からタクシーに乗車し唐花見湿原へ(運賃1900円)。 1〜4枚目:駐車場&休憩所前の道路側から湿原方向をパノラマ撮影。 5枚目:反対側に立っている看板。「鷹狩山展望台 森林まなび公園 →」 鷹狩山というのは湿原から 1 km ほど北にある山(標高 1164 m)。ちなみに唐花見湿原の標高は 945 m。


唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:31
前回(2006.5.8)ここへ来た時はあたりは静けさに包まれていたが, 今回はいたるところでエゾハルゼミTerpnosia nigricosta)がやかましいくらいに鳴いていた。

        ←音声(エゾハルゼミ)

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:32
1枚目:湿原の案内図。 2枚目:その隣に湿原へ降りる小道がある。休憩所の先にトイレもある。

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:33-10:35
1枚目:数段の階段を降りて,林内を進むと, 2枚目:すぐ前方に湿原内に敷設された木道が見えてくる。 3枚目:桟橋状の木道へ入る。

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:35
木道へ入ってすぐの地点から周囲をパノラマ撮影。 昨年(2006.5.8)に比べると6月ということでさすがに周囲には緑が多い。枯れ草も目立つが・・・。 よく見ると昨年最初に採集した木道入口近くには水がない。 乾ききっている訳ではないが,湿った「土」の状態でこれでは採集できない。 1ヶ月遅れということで雪解け水が徐々に乾燥して,湿原の水位が下がってしまったのだろうか? それとも今年は冬場の雪が少なかったために最初から水位が低かったのだろうか?

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:36
木道をしばらく歩き,湿原の中央部付近に近付くとやっと木道の周囲に水たまりが現れた。 2枚目:かなり水は少なくヘドロに近い状態だったが,なんとか採集できた (唐花見湿原-1)
観察された生物(6/5): クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(Euglena sp.), トラケロモナス(Trachelomonas), ナベカムリ(Arcella), フセツボカムリ(Centropyxis), Lesquereusia, ヘレオペラ(Heleopera), スピロストマム(Spirostomum minus), アンフィレプタス(Amphileptus), ストロンギリディウム(Strongylidium), ウロトリカ(Urotricha), プロロドン(Prorodon), 小型繊毛虫数種, バキュオラリア(Vacuolaria virescens), オフィオキチウム(Ophiocytium bicuspidatum), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, ミクロスポラ2種(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. baillyanumC. intermediumC. lunula), ツヅミモ( C. pachydermum), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. dissiliens), ワムシ, イタチムシ,
観察された生物(6/6): リピドデンドロン(Rhipidodendron), 縦溝のある小型繊毛虫, フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex), ナベカムリの仲間?(Arcella, pseudostomeがだ円形),

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:37
上記の場所のすぐ近くでも採集(唐花見湿原-2)。 ここにはかなり水があった。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), マルロモナス(Mallomonas), ミクロスポラ2種(Microspora), クレブソルミディウム(Klebsormidium), ゲミネルラ(Geminella ellipsoidea), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium intermedium), Bambusina, ケンミジンコ, ワムシ,

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:40-10:42
さらに少しいくと,両側に大量の藻塊が浮かんでいる場所があった。 繁殖してからだいぶ時間がたっているらしく,ドロリとしてまもなく腐ってしまいそうな状態だったが, とりあえずここでも採集(唐花見湿原-3)。 カップですくうと,糸状藻類の大きな塊だけが入ってきた。ピペッティングで小さくばらそうとしても駄目だったので, 指でつまんでむりやりちぎって小さくしたものを採集用の試験管に入れた。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ナベカムリ(Arcella), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), マルロモナス(Mallomonas), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia)多数, ミカヅキモ( Closterium pronum), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina

唐花見湿原 (大町市八坂,旧八坂村),10:43-10:44
上の採集地点からわずかに進んだ所。 木道の反対側で採集(唐花見湿原-5)(注)。 ここには大きな糸状藻類の塊はなく,最初から細かく千切れた藻塊が入ってきた。
観察された生物(6/5): 渦鞭毛虫の一種, マルロモナス(Mallomonas), Assulina, 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), ミクロスポラ(Microspora)多数, ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ミカヅキモ( Closterium pronumC. intermedium), ツヅミモ( Cosmarium oblongum ?), Bambusina 多数, ワムシ,
観察された生物(6/8): トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys), ディアフォロドン(Diaphoropodon), Assulina, 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), オーキスチス(Oocystis), ミカヅキモ( Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum margaritaceumS. simonyi), センチュウ,
観察された生物(06/20): ホマロズーン(Homalozoon vermiculare),

注:本来なら唐花見湿原-4とすべきだったが,すでに4まで採集したと勘違いして,5と書いてしまった。 画像に合わせて4ではなく5としておく。

Part II: 唐花見湿原(2)
2007.06.04, 10:44 - 10:58