駒止湿原 白樺谷地へ(昭和村),11:37-11:38
しばらく歩くと白樺谷地への案内板がある。ここで右折。
駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:38-11:39
1枚目:最初は笹薮だが,しばらく木道を歩くと,,
2枚目:湿原が現れる。ここは木道の周囲に水路はなく,採集できそうな水たまりも少ない。
駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:39
タテヤマリンドウ(Gentiana thunbergii var. minor)
駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:41
1枚目:わずかにあった水たまりで
採集(駒止湿原-6)。
数はそれほど多くはないが,大谷地に比べるととそれなりの数(種数)の原生生物がいた。
とくにハタヒモ(Netrium digitus)
は数が多いが,その半数くらいは細胞内に球状の塊がいくつもあった。何かが寄生してできたように見えるのだが確証はない。
2枚目:近くに生えていたコバイケイソウ(Veratrum stamineum)?
観察された生物(5/22):
ミドリムシ(Euglena mutabilis),
フセツボカムリ(Centropyxis),
ディフルギア(
D. oblonga),
アミカムリ(Nebela lageniformis),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
クロレラ様緑藻を共生させた小型繊毛虫(未同定),
小型珪藻各種,
カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii),
ハタヒモ(Netrium digitus)多数,
フタボシモ(Cylindrocystis brebissonii),
センチュウ,
観察された生物(5/26):
ミドリムシ(Euglena mutabilis),
ヘレオペラ(Heleopera),
ヒアロスフェニア(Hyalosphenia elegans
初観察),
ユーグリファ(Euglypha filifera),
ホロフリア(Holophrya),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:42-11:44
途中にはこのような潅木の生い茂る地帯もある。
駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:45
1枚目:これはアズマシャクナゲ(Rhododendron degronianum)?
2枚目:湿原の出口近くにあったわずかな水たまりで
採集(駒止湿原-7)。
後ろからヒトが近付いてきたため急いで撮影。
観察された生物:
ヘレオペラ(Heleopera),
アミカムリ(Nebela collaris),
珪藻各種,
ミカヅキモ(
Closterium striolatum),
ソコミジンコ,
イタチムシ,
ブナ林を通って水無谷地へ(昭和村),11:46
1枚目:白樺谷地の出口には階段がある。これを上がって,
2枚目:ブナ林内に敷設された木道を進む。
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:48
1枚目:ブナ林を抜けると3つめの湿原である水無谷地が現れる。
ここは白樺谷地に比べると結構広い。大谷地と同様,水路もある。
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:48-11:49
2枚目:入口付近で採集(駒止湿原-8)。
ここも白樺谷地同様,大谷地に比べると原生生物はやや多い。
しかし,後でわかるように,この入口付近(湿原南端)よりも奥(湿原の北端近く)の方が圧倒的に原生生物相が豊かだった。
原因はよくわからないが,奥の方が水が滞留しやすいのかも知れない。
観察された生物(5/22):
ヘテロネマ(Heteronema sp.),
ディフルギア(
Difflugia),
Pontigulasia,
アミカムリの一種?(Nebela),
トリネマ(Trinema),
ラクリマリア(Lacrymaria),
小型繊毛虫数種,
珪藻各種,
イタチムシ,
観察された生物(5/26):
Assulina,
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:50
2枚目:ここで採集(駒止湿原-9)。
観察された生物:
フセツボカムリ(Centropyxis),
レンバディオン(Lembadion lucens),
小型繊毛虫数種,
ミクロスポラ多数(Microspora),
ハタヒモ(Netrium digitus),
タテブエモ(Penium polymorphum),
コッコミクサ?(Coccomyxa),
クロオコッカス(Chroococcus),
ワムシ,
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:51
ここでも採集(駒止湿原-10)。
この辺には原生生物はあまりいない。
観察された生物:
小型繊毛虫数種,
珪藻少々,
ハタヒモ(Netrium digitus),
イボマタモ(
E. sinuosum),
ソコミジンコ,
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:51-11:52
2,3枚目:ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense)
その近くで採集(駒止湿原-11)。
水流があるためだろうか,珪藻以外の原生生物は皆無。
観察された生物:
珪藻少々,
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:53-11:54
2〜4枚目:これはおそらくヒメイチゲ(Anemone debilis)。
この花を見たのはここだけ。
駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:54-11:56
1枚目:前方に薮が見えてきた。ここで水無谷地は終わりかと思ったら,そうではなかった。
2枚目:薮の先にも湿原は続いていた。
Part IV: | 駒止湿原 水無谷地〜白樺谷地 2007.05.21, 11:56 - 12:25 |