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2007.05.21, Part III

駒止湿原 白樺谷地〜水無谷地

駒止湿原 大谷地北側の農道を通って白樺谷地へ(昭和村),11:34-11:35
1枚目:大谷地を出て農道に出るとこのような案内がある。ここで左折して白樺谷地へ向う。 2,3枚目:左折した先の景色。農道は未舗装(注)。昨日雨が降ったためだろう,所々ぬかるんでいた。

注:大きな石がゴロゴロしていた。そのため,ときおり足首が左右に曲り,そのたびに治りかけの傷がズキッと痛んだ。 同様に木道の崩れた部分を歩く時も,注意しないと足首が左右に曲って激痛を感じたことが何度もあった。 幸い痛みは一時的で傷が悪化することはなかった。

駒止湿原 白樺谷地へ(昭和村),11:37-11:38
しばらく歩くと白樺谷地への案内板がある。ここで右折。

駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:38-11:39
1枚目:最初は笹薮だが,しばらく木道を歩くと,, 2枚目:湿原が現れる。ここは木道の周囲に水路はなく,採集できそうな水たまりも少ない。

駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:39
タテヤマリンドウGentiana thunbergii var. minor

駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:41
1枚目:わずかにあった水たまりで 採集(駒止湿原-6)。 数はそれほど多くはないが,大谷地に比べるととそれなりの数(種数)の原生生物がいた。 とくにハタヒモ(Netrium digitus) は数が多いが,その半数くらいは細胞内に球状の塊がいくつもあった。何かが寄生してできたように見えるのだが確証はない。 2枚目:近くに生えていたコバイケイソウVeratrum stamineum)?
観察された生物(5/22): ミドリムシ(Euglena mutabilis), フセツボカムリ(Centropyxis), ディフルギア( D. oblonga), アミカムリ(Nebela lageniformis), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), クロレラ様緑藻を共生させた小型繊毛虫(未同定), 小型珪藻各種, カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii), ハタヒモ(Netrium digitus)多数, フタボシモ(Cylindrocystis brebissonii), センチュウ,
観察された生物(5/26): ミドリムシ(Euglena mutabilis), ヘレオペラ(Heleopera), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia elegans 初観察), ユーグリファ(Euglypha filifera), ホロフリア(Holophrya), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),

駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:42-11:44
途中にはこのような潅木の生い茂る地帯もある。

駒止湿原 白樺谷地(昭和村),11:45
1枚目:これはアズマシャクナゲRhododendron degronianum)? 2枚目:湿原の出口近くにあったわずかな水たまりで 採集(駒止湿原-7)。 後ろからヒトが近付いてきたため急いで撮影。
観察された生物: ヘレオペラ(Heleopera), アミカムリ(Nebela collaris), 珪藻各種, ミカヅキモ( Closterium striolatum), ソコミジンコ, イタチムシ,

ブナ林を通って水無谷地へ(昭和村),11:46
1枚目:白樺谷地の出口には階段がある。これを上がって, 2枚目:ブナ林内に敷設された木道を進む。

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:48
1枚目:ブナ林を抜けると3つめの湿原である水無谷地が現れる。 ここは白樺谷地に比べると結構広い。大谷地と同様,水路もある。

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:48-11:49
2枚目:入口付近で採集(駒止湿原-8)。 ここも白樺谷地同様,大谷地に比べると原生生物はやや多い。 しかし,後でわかるように,この入口付近(湿原南端)よりも奥(湿原の北端近く)の方が圧倒的に原生生物相が豊かだった。 原因はよくわからないが,奥の方が水が滞留しやすいのかも知れない。
観察された生物(5/22): ヘテロネマ(Heteronema sp.), ディフルギア( Difflugia), Pontigulasia, アミカムリの一種?(Nebela), トリネマ(Trinema), ラクリマリア(Lacrymaria), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, イタチムシ,
観察された生物(5/26): Assulina

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:50
2枚目:ここで採集(駒止湿原-9)
観察された生物: フセツボカムリ(Centropyxis), レンバディオン(Lembadion lucens), 小型繊毛虫数種, ミクロスポラ多数(Microspora), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), コッコミクサ?(Coccomyxa), クロオコッカス(Chroococcus), ワムシ,

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:51
ここでも採集(駒止湿原-10)。 この辺には原生生物はあまりいない。
観察された生物: 小型繊毛虫数種, 珪藻少々, ハタヒモ(Netrium digitus), イボマタモ( E. sinuosum), ソコミジンコ,

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:51-11:52
2,3枚目:ミズバショウLysichitum camtschatcense) その近くで採集(駒止湿原-11)。 水流があるためだろうか,珪藻以外の原生生物は皆無。
観察された生物: 珪藻少々,

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:53-11:54
2〜4枚目:これはおそらくヒメイチゲAnemone debilis)。 この花を見たのはここだけ。

駒止湿原 水無谷地(昭和村),11:54-11:56
1枚目:前方に薮が見えてきた。ここで水無谷地は終わりかと思ったら,そうではなかった。 2枚目:薮の先にも湿原は続いていた。

Part IV: 駒止湿原 水無谷地〜白樺谷地
2007.05.21, 11:56 - 12:25