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2006.06.01, Part V

四十八池湿原〜ひょうたん池へ?

四十八池湿原,12:14-12:15
1,2枚目:さていよいよ木道に入る。すぐに気づいたのは,入口付近の木道が新しくなっていたこと。 前回(2005.6.19)来た時は,木道は全体に老朽化していて,とくに入口付近の木道はかなり痛んでいた。 新しい木道はボルトでしかっり固定されていて歩きやすい。 3枚目:池塘が近付いてきた。前方に見えるのが志賀山。 4枚目:同じ位置から左(西)方向を撮影。あちこちに大小たくさんの池塘が見える。

四十八池湿原,12:15-12:17
ここで採集(四十八湿原 No.2)
観察された生物(6/2): 珪藻各種, ケンミジンコ,

四十八池湿原,12:18
ここで採集(四十八湿原 No.3)
観察された生物(6/2): ケンミジンコ, センチュウ,

四十八池湿原,12:18-12:19
ここで採集(四十八湿原 No.4)
観察された生物(6/2): ディフルギア(D. oblonga ?), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種,
観察された生物(6/5): イボマタモ( Euastrum cuneatumE. sinuosum),

四十八池湿原,12:20-12:23
1枚目:途中から新旧の木道が並ぶようになる。古い方はいずれ近いうちに作り替えられるのだろう。 ここで採集(四十八湿原 No.5-1, 5-2, 5-3)。 No.5-1は,これまでのサンプル同様,あまり原生生物はいない雰囲気だったが,No. 5-2は緑色がかっていてやや粘稠な状態にあった。 原生生物が色々いそうな雰囲気だったが,予想通りだった。No. 5-3は,緑色ではなかったが,同じ様にドロリとした状態で, 翌日観察すると結構な数の原生生物がいた。
観察された生物(6/2): ミドリムシ(E. mutabilis), ディフルギア(D. oblonga?), アミカムリ(Nebela), Assulina, スフェノデリア(Sphenoderia), ウロトリカ(Urotricha), ウロレプタス(Uroleptus), プラチオフリア(Platyophrya similis), 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), タテブエモ(Penium), ハタヒモ2種(Netrium digitus, N. oblongum), フタボシモ(Cylindrocystis), メソテニウム(Mesotaenium), ミジンコ, ワムシ, クマムシ,

注:前回(2005.6.19),ここでは4,5ケ所で採集したが,原生生物はどのサンプルにもほとんどいなかった。 そのため,今回,四十八湿原へ来る際には,あまり期待していなかったが,No. 5-2, 5-3のサンプルで多数の原生生物が 観察できたのは幸運だった。残雪を乗り越え苦労してきた甲斐があった。
ここであらためて思うのは,採集をこまめにやらないといけない,ということだ。 同じ場所でも,わずかな位置の違いで原生生物がたくさんいたり,ほとんどいなかったりすることを忘れてはならない。

四十八池湿原,12:24-12:26
ここで採集(四十八湿原 No.6)。 泡状の部分に色々いるかと期待したが,ここは期待はずれ。
観察された生物(6/2): クロオコッカス(Chroococcus), ディフルギア( D. oblonga), アミカムリ(Nebela), 珪藻各種, ハタヒモ(Netrium oblongum),

四十八池湿原,12:27-12:28
1枚目:木道北端にある休憩所。さきほどまでここに人が二人くらいいたが,いつの間にかいなくなっていた。 2枚目:休憩所にある案内板。「四十八池湿原のおいたち」。 3枚目:休憩所から見た湿原入口方向。前方に四阿が見える。 4枚目:その反対側。前方に鳥居が見える。

大沼池・志賀山分岐,12:29
1枚目:湿原を後にする前に,鳥居に近付いて撮影。ここを左へ行くと志賀山へ,右へ曲ると大沼池方面へ向う。 2枚目:「志賀山神社」の鳥居。 この写真の前後に志賀山の写真が何枚かあるが,山の頂上が二つあるうちの右(東)側を裏志賀山といい, この頂上に志賀山神社がある模様。

四十八池湿原北端から見える志賀山,12:30
休憩所近くまで戻って志賀山を撮影。

ひょうたん池への分岐点へ,12:52-13:10
この後は,ひたすら元来た道を辿ってひょうたん池への分岐点まで戻る。 3枚目:ひょうたん池への分岐点が見えてきた。 12:30に湿原を出たので,ここまでちょうど40分かかったことになる。 往路(渋池〜分岐点)は46分(11:26-12:12)かかっているが, 6分の差は,残雪で多少道に迷ったり,写真撮影をしたり,若干の寄り道をしたためといえる。

ひょうたん池へ 道が消えた,13:10-13:20
1枚目:ひょうたん池への分岐。ここを右折してひょうたん池へ向かう。 2枚目:最初はこのように乾いた道だったが,,, 3枚目:途中からやはり残雪が現れだした。 4,5枚目:この辺へ来ると,ついにどこに道が続いているのかわからなくなった。 歩いた時間からすると,すぐ近くに「ひょうたん池」があるはずなのだが・・・。 あちこち歩き回れば道が見つかるとは思ったが,生憎,その時間がない。 この後,硯川バス停まで歩いて13:53のバスに乗車しないと,田ノ原湿原等,予定している他の採集ポイントを回れなくなる恐れがあった。 そこで,やむなくこれ以上進むのを断念し,元へ戻ることにした。


ひょうたん池への分岐点へ戻る,13:27
分岐点に戻った。バスの時間(硯川バス停, 13:53)まで,あと25分。リフトが動いていれば十分間に合う時間だが,今回は,リフトが止まっているので, さきほど登ってきたゲレンデを歩いて降りなければならない。登るよりは早いとは思うが,途中で何があるかわからないので, 余裕を見てバス停へ向うことにした。

注:この時,この分岐点には,一般客二人?と話している三人の当地のスタッフらしい人がいた(画面の左にいた)。 その内の一人が私を見て話しかけてきた。「この先はどうなっています?」 よく見ると,前山リフトの乗り場で機械の点検をしていた男性だった! 私が「ひょうたん池へ行こうとしたが,途中で雪が多くて道がわからなくなり,引き返してきた」と答えると, 「どれくらい先で?」と再度質問。「10分か11,12分くらい先」「バスの時間があるので引き返したが, 時間をかければ道は見つかると思う」と答えると,その三人の男達はいそいそとひょうたん池の方へ歩いていった。 おそらくリフトの再開を2日後に控えて,この辺を訪れる客が増える前に,危険な箇所をチェックしていたのだろう。 そう思うと,四十八池湿原手前の残雪のある場所もかなり危険だ。 今回は私一人だったので,落ち着いて雪の斜面を通ることができたが,大勢があそこを通るようになると, 前後に人がいれば,多少はせかされてしまうはずで,そのために滑落する人も出てくるのではないかと気になった。

Part VI: 前山湿原〜硯川バス停〜木戸池
2006.06.01, 13:28 - 14:11