原生生物の採集と観察 |
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2 原生生物の観察法
4)記録法
筆者は,過去4,5年の間,自宅から日帰りで往復できる範囲(主に埼玉,東京,千葉西部,茨城南部,栃木南部,まれに遠出もする)で頻繁に採集を行なってきた。その結果,これまでに2000種余の原生生物を顕微鏡カメラで撮影したが,いまだに採集するたびに,これまでに撮影したことのない種(あるいは属,科)に遭遇している。それらのほとんどは,数も少なく培養することもままならない。したがって,そのままでは何という生物かもわからずに見過ごすしかない。
そうしないためには,顕微鏡写真撮影,あるいは,近年であればビデオカメラによる撮影が欠かせない。画像や動画で記録しておけば,後になって時間のある時に,文献を調べて種名(あるいは属名)が判明する可能性が高い(中にはいくら文献を探しても似た生物が見つからないこともあるが,,)。 ここで静止画と動画の撮影技術を紹介をするには紙数も足らないし,時間的にも能力的にも無理があるが,写真やビデオの撮影のマニュアルは他で入手可能なので,とくに説明する必要はないだろう。 なお,著者は数年前に同僚の木原とともに,科学技術振興事業団のプロジェクトに参加して,顕微鏡撮影した静止画と動画のデータベース化システムの開発を行なった。その成果を以下のURLにまとめてある。この中にも静止画や動画の撮影技術に関するヒントがあるので,ご一読いただければ幸いである。 画像・動画作成支援 http://ameba.i.hosei.ac.jp/BRNet/index.html 1)生物系研究者のための研究資材データベース構築&ネットワーク公開ガイド http://protist.i.hosei.ac.jp/Science_Internet/guidelines/index.html 2)画像データベーステクニカルガイド http://ameba.i.hosei.ac.jp/BRNet/index.html |
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