既述したように,日本産アリ類および原生生物の両データベースについては,その内容をCD-ROM化して一般に無償配布する活動も行なっている。これは,通信速度の遅いネットワーク経由で画像データベースを利用するのは不便である,とくに小中高校などの授業で生徒が一斉にネットワーク経由で利用するには無理がある,また,現状ではネットワークを利用できない人も大勢いる,などの問題をクリアするために始めたものである。CD-ROM化は,データを提供する側にとっても,サーバへの必要以上のアクセスを減らすことで負荷を軽減できること,そしてなによりサーバのbackupになる等,有用な点が多い。CD-ROMはMacintosh, WINDOWS, UNIXにマルチ対応した ハイブリッド版を製作した。
配布は郵送費を節約するために,グループ配布に協力してもらっている。アリ類CD-ROMは1000枚余が配布済みで,原生生物CD-ROMは第一版1000枚の配布がすでに完了し,昨年12末に制作した第二版はこれまでに約2900枚を配布している(1997.4.15現在)。