採集地で出会った生き物達 |
タマバチ類
ハチ目(膜翅目) タマバチ上科 |
県道272号沿い,これは虫えい?(みなかみ町),
2016.05.08, 15:08
植物本体は
クリ(Castanea crenata,ブナ科 クリ属)
?
葉の付け根部分が異様に肥大している。
すべての葉がそうなっているわけではなく枝の先にある葉の付け根は肥大していない。
赤く肥大している部分からは小さく萎縮した葉が出ているものもある。
これはおそらく虫えいだろう。
調べたところ,これは
クリタマバチ(Dryocosmus kuriphilus,タマバチ科 Dryocosmus属)
の虫こぶで「クリメコブズイフシ」というものらしい。
クリの新芽の成長を阻害する害虫だそうだ(中国由来)。
県道272号沿い,これも虫えい?(みなかみ町),
2016.05.08, 15:08-15:12
すぐ近くの
コナラ(Quercus serrata,ブナ科 コナラ属)
の若木にも虫えいらしいものがあった。
最初は実がなったのか?と思ってしまったが,コナラにこんな実がなるはずはない。
調べると,これは
ナラメリンゴタマバチ(Biorhiza nawai,タマバチ科 Biorhiza属)
がつくる虫こぶ(虫えい)で「コナラリンゴフシ」というらしい。
希望湖,半島の付け根の部分(飯山市),
2011.09.29, 11:54
根元近くにある若いミズナラ(Quercus crispula)の葉に丸く赤い実?のようなものが着いていた。
最初は,虫えいかと思った。それにしてはどの葉も皆,中央の葉脈に規則的に着いているし,
他の虫えいに見られるごつごつした感じがない。次第に何だかわらかなくなった。
もしかしたら,ミズナラはどんぐりの他にこのような実も付けるのかと思ったほど。
帰宅後,色々調べた結果,これは「ナラハヒラタマルタマフシ」という虫えいであることが判明した。
ナラハヒラタマルタマバチ(タマバチ上科,Cynipoidea)というハチが作ったもので,葉に近い場所に幼虫室があるらしい。
虫えいは成熟すると落下して褐色に変わるらしいが,そこは未確認。
八坊塚バス停へ(飯山市),
2011.09.29, 12:15-12:19
1〜4枚目:どんぐりを付けたミズナラ(Quercus crispula)(飯山市)だが,,。
5〜14枚目:ここにもナラハヒラタマルタマフシ
(ナラハヒラタマルタマバチの虫えい)があった。
ただし,さきほど希望湖で見たものに比べて数はやや少なめ。
葉は汚れているし,あちこち虫に食われた跡がある。弱っているのでハチも卵を産みつけるのを躊躇したのかも。
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