山辺町/山形県 県民の森
琵琶沼
Part II: 南端〜北西端
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採集日:2009.05.10 ウオッちず で位置確認

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:12
1,2枚目:パノラマ撮影。 沼岸には「山形県指定,天然記念物,琵琶沼」の標柱(木製)が立っていた。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:13
1,2枚目:沼の南端からスタートして西岸沿いを北へ向かって歩く。 沼の中央付近には浮島?のような場所が見える(後出の案内図によると「南沼湿原」というらしい)。 ただし,水面ぎりぎりのところまでしかない。 大峰沼のように,浮島に潅木が生えてもり盛り上がっている場所はなさそうだ。 3枚目:沼岸を見ると若干落ち込んでいる。水際に草などは生えていない。落ち葉があるのみ。 原生生物はあまりいそうにないので,ここはパス。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:13-11:14
道端に ショウジョウバカマHeloniopsis orientalis)が咲いていた。 だいぶ色が薄い。もしかすると,まもなくしおれてしまうのかも。 この辺は薄暗いのでピントが合わない。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:14
1,2枚目:ヒカゲノカズラLycopodium clavatum)。 2枚目はピンぼけ。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:15
ショウジョウバカマHeloniopsis orientalis)と ??)。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:16
1枚目:しばらくすると前方に案内板が現れた。 2枚目:近くには打ち捨てられた道標が。 「野?の森まで 166m」,「片倉十字路まで 244m」と書かれている。 片倉山(標高 733.0m)はこの琵琶沼の西にある山だが,,,。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:16-11:17
何かと思えば タチツボスミレViola grypoceras), または, オオタチツボスミレViola kusanoana)。

琵琶沼西岸を北へ,案内板「琵琶沼の生いたちを探る」(山辺町),11:17
案内板には「琵琶沼の地下11mの年代は,約5万年前と推定されました。云々」と書かれている。 琵琶沼は少なくとも5万年以上前からここにあったことになる。 これなら浮島があるのもうなずけるし,原生生物も期待できそうだ。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:17-11:18
いたるところに タチツボスミレViola grypoceras), または, オオタチツボスミレViola kusanoana) が群生。

琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:19
1,2枚目:西岸沿いをさらに北へ進む。 この辺は沼岸からやや離れているが,岸辺沿いには樹木が育ち容易には沼に近付けそうにない。

琵琶沼西岸を北へ,沼岸へ近付けそうな場所があった(山辺町),11:19
沼岸に近付ける・・・かと思ったら,岸辺には潅木があって無理だった。

琵琶沼西岸からの眺め(山辺町),11:20

琵琶沼,沼岸で採集(山辺町),11:21
1枚目:これは・・・ミツガシワMenyanthes trifoliata)? 後で画像が出てくるが,この近くでは ヒメカイウ)の群生もあった。 これもヒメカイウかと思ったが,よくよく見るとミツガシワのようだ。 ここでは花が咲いていないが,この後,訪れる沼の北東側では花がたくさん咲いていた。 2枚目:岸辺で採集(琵琶沼-1)。 肉眼で見るかぎり藻塊はほとんどないが,以下のようにここにはたくさんの原生生物がいた。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), デンドロモナス(Dendromonas), リピドデンドロン(Rhipidodendron), ミドリムシ( Euglena acusE. spirogyra), ウチワヒゲムシ(Phacus torta), キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus), 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella vulgaris), トゲフセツボカムリ( Centropyxis constricta), ディフルギア( Difflugia sp.), アミカムリ(Nebela collaris), トリネマ(Trinema enchelys), コンディロストマ(Condylostoma), リトノタス(Litonotus), プロロドン(Prorodon), ウロトリカ(Urotricha), コレプス( Coleps heteroacanthusC. hirtus), ウロスティラ(Urostyla), スチロニキア(Stylonychia), キロドントプシス(Chilodontopsis), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), ツリガネムシ(Vorticella), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), バキュオラリア(Vacuolaria virescens), オフィオキチウム(Ophiocytium gracillimum, トリボネマ(Tribonema), イカダモ(Scenedesmus), ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium idiosporumC. moniliferumC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium pseudoquinarium), ホシガタモ( Staurastrum connatumS. senariumS. teliferum), アルスロデスムス( Arthrodesmus convergens), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ, イタチムシ, クマムシ, センチュウ,

沼の北西端が近付く(山辺町),11:23
1,2枚目:この辺が「く」の字に折れ曲がる琵琶沼の屈曲点付近。 前方(1枚目)に案内板がある。

沼の北西端付近(山辺町),11:23-11:24
その手前の地面に咲く花々。 1,2枚目:ツボスミレ?Viola verecunda)。 カキドオシGlechoma hederacea var. grandis)。 ヘビイチゴ?Duchesnea chrysantha)。

沼の北西端にある案内板(山辺町),11:24-11:25
1枚目:これまでと同じ「自然学習園『琵琶沼』地図」。 2枚目:「琵琶沼湿原の植生図」。 これによると,沼の南半分(南沼,または南沼湿原)は,かつてミズゴケが採取され,植生がかなり荒れてしまったらしい。 それに対して北側(北沼,または北沼湿原)は従来からの自然が保全され豊かな植生が維持されているとある。 たしかに屈曲点付近からは岸辺近くに植物が見られるようになった。 ただし,この後歩く北岸沿いは,岸辺が切り取られたように落ち込んでいる場所が多かった。

Part III: 北西端〜北東端〜南端〜遊歩道入口 2009.05.10, 25 - 11:33

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