仙北市(旧田沢湖町)
田代平
Part I: 南端〜田代平分岐〜西側の階段
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採集日:2009.06.28 ウオッちず で位置確認

やっと湿原に敷設された木道が現れた(仙北市田沢湖田沢),10:08

この辺から田代平・・・のはず(仙北市田沢湖田沢),10:08
既述したが, 乳頭温泉バス停からここまで92分(08:36-10:08)。 登山口からここまで71分(08:57-10:08)。

田代平(仙北市田沢湖田沢),10:09
1,2枚目:木道に上がってすぐ左にカーブ。 この辺の標高は約1250m。 乳頭温泉バス停付近の標高は約770mなので,480mほど上がってきたことになる。 田代平は登山道の途中に広がる湿原で,西端の標高が1210m,田代平小屋のある東端付近が1280mと標高差がある。 1280-1210=70mだが,実際には途中に+20mほどの小ピークがあるので,累積標高差は約90mになる。 この後,西端〜東端を往復したので,乳頭温泉バス停〜田代平間の実質的な累積標高差は570m(1250-770+90)になる。

田代平,木道脇では様々な植物が花を咲かせていた(仙北市田沢湖田沢),10:09-10:10
1枚目:ハクサンチドリDactylorhiza aristata)と, 2枚目:ウラジロヨウラクMenziesia multiflora),もしくは, ガクウラジロヨウラクMenziesia multiflora var. longicalyx)。

田代平(仙北市田沢湖田沢),10:10
木道を北東に向って進む。

田代平,ウラジロヨウラク(仙北市田沢湖田沢),10:11
1,2枚目:ウラジロヨウラクMenziesia multiflora)と, 3枚目:コバイケイソウVeratrum stamineum)。 ここでは花が咲いていなかったが,後で訪れた空吹湿原ではたくさん花が咲いていた。

田代平,イワイチョウ(仙北市田沢湖田沢),10:11
イワイチョウFauria cristagalli)。

田代平,ヨツバシオガマと果穂になりかけのチングルマ(仙北市田沢湖田沢),10:12-10:13
1枚目:ヨツバシオガマPedicularis chamissonis var. japonica)と, 2枚目:チングルマGeum pentapetalum)。 ヨツバシオガマは,一昨年(2007.8.7),千沼ヶ原を訪れた際にも, 乳頭山の南にある湯森山〜熊見平〜笊森山間で何度も見かけたので,よく覚えている。

前方に田代平分岐が現れた(仙北市田沢湖田沢),10:13

田代平分岐(標高 約1260m,仙北市),10:13-10:14
1〜3枚目:分岐の手前でパノラマ撮影。 ここは田代平山荘から250mほど西の地点。 田代平は,ここから田代平山荘まで(東側,3枚目)と, 大白森・小白森,ないし,蟹場温泉から乳頭山に向う登山道(北北西側,1枚目)沿いに広がっている。 湿原の本体は北北西側で登山道沿いに,途中,潅木地帯を挟んで1 kmほど続いている。

分岐に立つ2本の標柱,どちらが正しい?右?(仙北市田沢湖田沢),10:14
左側には「乳頭山山頂 2.0 km→,大白森方面←」とあるが, 右側には「乳頭山→ 1.4 km,大白森←7.0 km」と書かれていて,山頂までの距離が一致していない。 見た目は右の方が詳しいし,新しそうなので,おそらく右が正しいのだろう。。。。

考察1:右の標柱には,脇に「孫六温泉→2.0 km」とあるが,孫六温泉がある登山口付近の標高は810m。 登山口〜田代平分岐までは距離が2.0 kmで,標高差が450m(1260-810)。移動時間は77分(08:57-10:14)だった。 一方,ここ(田代平分岐)から山頂までは距離が1.4 kmで,標高差が218m(1478-1260)なので, 平均の傾斜は登山口〜田代平分岐の方が急(登山口〜田代平分岐は0.2;田代平分岐〜山頂は0.16)だったことになる。 よって,足の疲れを考慮したとしても,ここから山頂までは1時間ほどで到達できるはず。 往復2時間。 この後,山頂には行かずに田代平だけを往復して登山口に戻ったのが12:00頃で, 当初予定していた復路のバスの発車が15:30(考察2)。とすれば,山頂まで往復しても時間的には十分,復路のバスに間に合ったはず (ただし,空吹湿原には行けなかったかも知れない)。
考察2:16:35発というのもある。往路は45分で駅から乳頭温泉に着いたので, もし,復路も同じだとすると,駅に着くのが17:10。 これでも復路の新幹線(17:28発)に間に合ったはず。 16:35まで歩き回れば,空吹湿原も訪れることができただろう。
ただし,上記はもし膝が痛まなければの話。 もし,山頂&空吹湿原の両方を訪れたとすると,全体の累積標高差は約900m弱になる。 これは2年前に千沼ヶ原を訪れた時とほぼ同じ。 2年前は下山途中で膝が痛みだし,予定より1時間以上かかってしまった。 今回も膝が痛み出せば山頂&空吹湿原の両方を訪れるのは無理だったのは確実。 最近はよく歩いているので足が慣れているとはいえ, 前日(6/27)もかなり歩き回ったので, 山頂まで行くと膝痛が発症した可能性が高い。

田代平分岐から乳頭山山頂方向を撮影(仙北市田沢湖田沢),10:14
地図によるとこちら側にも湿原があるらしいが,メインの部分は反対側なので, こちら側は余裕があれば後で訪れることにする。

大白森方向,まずはこちらへ進む(仙北市田沢湖田沢),10:14
ということでまずは大白森・小白森方面に向った。 方角的には北北西。標高は徐々に下がっていく。 既述したように,現在の標高は1260mだが,国土地理院の地図によると, いったん1230m付近まで下がり,その先で若干(10m程)上がって,最後に1210mまで下がったところで湿原は終っている。 したがって,田代平分岐〜湿原北西端間の累積標高差は50,ないし60mほどになる。
一方,分岐から田代平山荘までの標高差は10m余。よって田代平を東西に往復した場合の累積標高差は,およそ70mになる。
なお,国土地理院の地図では,ここから50mほど進んだ先から250mほどの区間は,岩手県雫石町内を通り, その後,ふたたび秋田県側に戻るように描いてある。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢),10:14
木道周辺は荒れている。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢),10:15
1枚目:チングルマGeum pentapetalum)と, 2,3枚目:??)。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:15-10:16
1枚目:この辺までは平坦だが, 2枚目:徐々に下り始める。
上述のように,この辺か,もう少し先で秋田県を出て岩手県に入るはず。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:16-10:17
1枚目:ハクサンチドリDactylorhiza aristata)と, 2枚目:回復作業中の場所?

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:17
チングルマGeum pentapetalum)の群生。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:17
坂を下った先に大きな池塘が見える,その先が標高1239mの小ピーク。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:17-10:18
1枚目:ヒナザクラPrimula nipponica)と, 2枚目:ウマスギゴケPolytrichum commune)。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:18
イワカガミScizocodon soldanelloides)。 明るすぎてピンクの色がでない。

田代平を北北西へ,階段を降りていく(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:19
1枚目:急な階段が始まる手前で進行方向を撮影。 階段を降りた先にも湿原があり,その中間付近に大きな池塘があるのが見える。 また,後述するが,その池塘の脇から直線的に手前にある木道まで伸びる踏跡がある。 木道はその踏跡を左に迂回する形で敷設されている。 2枚目:太い丸太を組んだ木枠でできた階段を降りる。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:20
イワイチョウFauria crista-galli)。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:20-10:21
1枚目:イワカガミScizocodon soldanelloides)と, 2枚目:ヒナザクラPrimula nipponica)。

田代平を北北西へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町),10:22-10:24
坂を下りわずかな潅木地帯を抜けると・・・。

Part II: 西側の階段〜北西端 2009.06.28, 10:24 - 10:37

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