弥陀ヶ原,中央に島のある細長い池塘に沿って右へ折れる(鶴岡市),09:44
ここまで湿原南側の木道を西(ないし西南西)に進んできたが,ここからは西側の木道を北北西に向って進む。
全体として湿原を下っていく。
屈曲点の標高がおよそ1460m余。ここから月山八合目駐車場(標高 1390m)まで70mほど下る。
2013年08月の様子(2013.08.22,09:18撮影)。
2012年08月の様子(2012.08.22,10:51撮影)。
2011年07月の様子(2011.07.18,11:23-11:24撮影)。
2010年08月の様子(2010.08.28,11:20撮影)。
2009年08月の様子(2009.8.26,11:04-11:05撮影)。
中央に島のある細長い池塘に沿って右へ折れる(鶴岡市),09:45
弥陀ヶ原の入口にもあった
ミネカエデ(Acer tschonoskii,カエデ科 カエデ属)
中央に島のある細長い池塘に沿って右へ折れる(鶴岡市),09:45
池塘の近くで育つ
ハクサンシャクナゲ(Rhododendron brachycarpum,ツツジ科 ツツジ属)
すでに実ができている(2枚目,望遠撮影)。
弥陀ヶ原,木道を北北西へ向う(鶴岡市),09:46
弥陀ヶ原,右折してほどなくふたたび休憩所が現れる(鶴岡市),09:46-09:47
2013年08月の様子(2013.08.22,09:20撮影)。
弥陀ヶ原,湿原南西端にある休憩所(鶴岡市),09:48-09:49
1枚目:木道脇の水たまり。
2枚目:前回もここで採集したが,今回も
採集(弥陀ヶ原-11)。
3枚目:導電率は 14 μS/cm(20.0℃)。
標高が,若干下がっただけだが,すでに導電率が上がっていた。
やはりこの辺は傾斜しているので,周囲から電解質を含んだ水が流れ込んでいるのだろう。
4枚目:pH は 4.17。
弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ向う(鶴岡市),09:50
両側に池塘がある場所を通過(鶴岡市),09:50-09:51
2枚目;現在地を確認。
2013年08月の様子(2013.08.22,09:23撮影)。
両側に池塘がある場所(鶴岡市),09:52-09:53
1枚目:ここは,原生生物はほとんど期待できないが(以前もそうだった)。
採集しようとしたが,途中で止めた。
#このサンプルは,途中で紛失してしまった(ようだ)。
2枚目:導電率は 11 μS/cm(18.8℃)。やや下がった。
3枚目:pH は 4.03。かなり低い。これはどうしてだろう?
弥陀ヶ原,南側の木道を北北西へ(鶴岡市),09:55
ふたたび両側に池塘がある場所(鶴岡市),09:56
木道際の様子。腐食質はあるが,水垢はほとんどない。
この辺は傾斜しているためか,いつもこうだ。パス。
弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ(鶴岡市),09:56-09:57
左に踏み石のある遊歩道がある。これに関する前回の説明を再掲する。
「
地図にはここから南南西へ西側斜面を下るルートがおよそ 2 kmほど描いている。
ただし,そこから先は何もない。すなわち地図だけを見ると行き止まり?のように見える。
しかし,航空写真には,そこからさらに南南東へ向けて続く道らしきものが写っている。
途中からわからなくなるが・・・。
けっこうな急斜面もある。地図・航空写真いずれを見ても池塘などはないようだが,小さな水たまりがないとはかぎらない。
このルートはまだ一度も歩いていないので,今回は途中まで歩いてみるつもりだった。
が,よりによって今年になって入口にロープ柵が張られていた。
とこの時は思ったが,後で過去の画像をチェックすると,これまでもロープ柵が張られていたことが判明。
思い違いだった。
ここも旧参道(注)や御浜池へ向う遊歩道と同様,自己責任で歩けばよいのだろうか?
こういう場所はどう解釈すればよいのかいつも迷ってしまう。
と思ってあらためて周囲を見渡すと「立入禁止」の案内はない。
ということはやはり自己責任で進入してもよいのかも知れない。う〜む。
」
「
注:既出したように,旧参道の弥陀ケ原側には「←至 月山旧参道,七合目 合清水小屋跡」と書かれた道標があり(正確には,あった),
そこが参道であることを示している。が,そこにはここと同じようにロープが張られている
(参照)。
最初にそこを見た時には参道に入ってよいのか駄目なのかわからずに困惑したことを覚えている。
ただし,後でも出てくるが車道側の入口にはロープもなく,しっかり「至 旧参道」と書かれた案内があるので,
通ってよいのは明白だ。
とはいえ,旧参道はかなり歩きにくく転倒すると怪我をする恐れがある。
そのため,弥陀ケ原を訪れた一般の観光客が安易に立入らないよう警告の意味でロープが張られていると「解釈」できる。
ここもおそらくそうだろう,とは思うのだが・・・。
」
2枚目:ロープ柵が張られた入口に
「植物保護のため 草原に入らないで下さい」
と書かれた真新しそうな案内板があった。これはこれまでは無かった(はず)。
立入禁止と書かれていないところが微妙だ。
筍の採集者など地元の関係者はここを行き来しているので,こう書かれているのだろう。
2013年08月の様子(2013.08.22,09:25-09:26撮影)。
以下も 2013年に書いた説明。
踏み石が並んだ遊歩道を正面からパノラマ撮影
このように形の整った平らな丸石がほぼ等間隔できちんと並べてある。
奥の方はあまりに平らなので,もしかすると平に加工した石,ないし,円柱状のコンクリートブロックを埋めてあるのかも。
これだけのものを造るとなると結構,手間暇&お金もかかったはずだ(注1)。
なので,ここはそうするだけの「歩く価値のある」ルート(だった?),といえる(注2)。
次回は思い切ってここを歩いてみたい。
注1:月山登山道の途中にもこういった円柱状の踏み石が所々に設置してあるらしい。
ということは,登山道を整備する際に,一部をここにも配置した,のだろう。おそらく。
・・・ということは?ここの踏み石はそう古いものではなく今でも現役の可能性が高い。
しかし,ネットには情報がない,ということは?一般の人はここを歩かないのだろう。
にもかかわらずこれだけ整備されている。ということは?修験者の方々が修行のために西補陀落(下記)へ向う道?
とすれば,ネットに情報がないのもうなづける。
注2:昨年も書いたが,ここから南南西に下ったところには雨告山(あまもりやま,標高 1309 m)という場所がある。
雨告山の近くには月山修験道の聖地のひとつ,西補陀落がある。
とあるHPによると,北にある「庄内町放牧場」付近から雨告山まで歩くルートがあるらしいのだが,
もしかすると,ここは弥陀ヶ原を経由して雨告山,そして西補陀落へと向うルートなのかも知れない。
だとすれば,このようにきちんと踏み石を並べて歩きやすくするだけの価値がある,といえる。
東補陀落は御浜池へ向うルートの途中にあるので,そこを訪れた様子を紹介するHPがいくつかあるが,
西補陀落についてはあまり情報がない。とくにここから西補陀落へ向ったという情報はまったくみつからない。
注2の追記:
その後,「西補陀落」で検索したところ,
月山八合目から西補陀落に通じるルートがある,という記述を発見した。おそらくここがその入口だ。
「筍道」というそうだ。
さらに調べたところ・・・
「渡辺幸任著,出羽三山信仰と月山筍,杏林堂漢方薬局,2013」によると,
この先には地元の人が通う「月山筍」(チシマザサ,別名:ネマガリダケの若芽)の採集場があるそうだ。
そのため「筍道」としてよく利用されるらしい。
筍の採集場になっているエリアを筍山といい,
前掲書によると「八合目西側斜面,九合目西側斜面」(p.43)を「筍山」というそうだ。
また,ここから「西補陀落」へ向うルートの他に,
庄内町放牧場の南にある田代谷地から「西補陀落」を経由して湯殿山へ向う古いルートもあるらしい
(そのルート=庄内町放牧場から雨告山まで,を歩いた時の様子を紹介したHPを見たことがある)。
さらには,「西補陀落」から湯殿山スキー場へ降りるルートもあり,その途中も湯殿山側の筍山(筍の採集場)として知られているそうだ。
ただし,湯殿山側から入る場合は入山料を徴収される,とのこと。
2013年08月の様子(2013.08.22,09:26撮影)。
弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ(鶴岡市),09:57
遠くに八合目駐車場に停まっている車がチラチラ見えだした。
見えているのは,白屋根の大型バスだ。
左から4台までが出羽三山神社の「秋の峰入り」で月山登拝にやってきた修験者たちが乗って来たバスのはず。
この後,八合目駐車場へ降りた際に確認した。これは前回(2010.08.28)と同じ。
2013年08月の様子(2013.08.22,09:27撮影)。
2009年08月の様子(2009.8.26,11:14撮影)。
途中で涸沢を渡る,その先は登り坂(鶴岡市),09:59-10:00
今まで(下段)とどこか違うなと思って撮影したが,どこがどう違うかはわからなかった。
2012年の画像と比べると,沢の上にかかる木道が2本ではなく3本に増えていた。
これまでは中央に隙間があったが,そこを板で埋めたようだ。
2012年08月の様子(2012.08.22,10:56撮影)。
弥陀ヶ原,西側の木道を北北西へ(鶴岡市),10:01
前方で左に折れ,木道の分岐に向って斜面を降りて行く。
2013年08月の様子(2013.08.22,09:30撮影)。
2010年08月の様子(2010.08.28,11:34-11:35撮影)。
ここで左に折れる(鶴岡市),10:02
1枚目:前方に見える木道は往路で通った木道だ。あの先に御田原参篭所がある。
木道の分岐まで戻った(鶴岡市),10:03
ここをふたたび左へ。幅広い石段を下る。
Part XV: | 八合目駐車場〜旧参道沿いの湿原 2017.08.28, 10:04 - 10:29 |