千貫石温泉前の水たまり(金ケ崎町西根二枚橋),12:04, 12:05, 12:06
1枚目:水際に近付き,藻塊の間にピペットを差し込んで
採集(千貫石温泉前の水たまり)。
2枚目:導電率を測ってみて驚いた。
なんと,1294 μS/cm(35.2 ℃)もあった。これまでの最高値だ。
高地の湿原にある池塘等の100倍以上もある。
おそらくここは温泉水がたまっているのだろう。水温が高いのもそのためと思われる。
そのために電解質の濃度が非常に高くなっていると推察できる。
それでも,このように藻類がたくさん育っているとは・・・。
(藻類の生育に有害な成分はあまり含まれていないのだろう)
3枚目:pH を2台のpHメーターでチェック。
上の青色の●ラベルが貼ってあるpHメーターは,前回(2017.05.08)から野外で初めて使いだしたものだ。
これまで1年以上使用してきたものは,何度も使用したことで,少し前から測定結果がややおかしくなっていた(値が高めになる,
測定値が安定するまでの時間が長くなった)。
そこで,前回は同時期に購入したものの予備器としてとっておいたもの(青色ラベル)も持参して同時に測定をして比較を行った。
結果,これまで使い続けてきた側は,測定機能が劣化していることがわかったため,今回から使わないことにした。
と同時に,前回の採集後,即日,Amazon で同型器を発注して翌日入手した。それが薄茶色の●ラベルが貼ってある側だ。
今度は1年以上前に購入し予備としてとっておいたものと,新しく手に入れたもので再度比較を試みた次第。
結果,前回も使用した予備器(青色)は,pH 8.25,新規に購入した側は pH 8.53 を示した。
この程度は装置のバラつきとみなすべきかも知れない。
ただし,測定値が安定するまでの時間は,新規に購入した側の方が若干長かった。
こうなると,どの程度までを製品ムラとすべきか,どこからが使いこむことで起こる機能の劣化とみるべきか
わからなくなってくる。いずれにしてもpHメーターは定期的に新しいものと交換した方が良さそうだ。
車道へ戻る(金ケ崎町西根二枚橋),12:07
道路沿いでたくさんの
ヘラオオバコ(Plantago lanceolata,オオバコ科 オオバコ属)
が咲いていた。
隣接する池?(金ケ崎町西根千貫石),12:08
1〜3枚目:パノラマ撮影。
右(2,3枚目)さきほどの温泉水の水たまりの隣にある池だ。水面はたくさんの丸い浮葉で覆われている。
左(1,2枚目)は休耕田?その先(1枚目の左端)には右と同じようなため池?がある。
池に近付いてみる(金ケ崎町西根千貫石),12:08
道路の舗装面と未舗装道の境では
メキシコマンネングサ(Sedum mexicanum,ベンケイソウ科 キリンソウ属)
が育っていた。
水際に近付くと・・・(金ケ崎町西根千貫石),12:08-12:09
丸い浮葉は,おそらく
アサザ(Nymphoides peltata,ミツガシワ科 アサザ属)
か,その仲間。
オオフサモ(Myriophyllum aquaticum,アリノトウグサ科 フサモ属)
の姿も見える。
しかし,このアサザは意図的に栽培しているのだろうか?
ジュンサイ(Brasenia schreberi,スイレン科 ジュンサイ属)
や
ヒシ(Trapa japonica,ヒシ科 ヒシ属)
は食用として栽培しているのをよく見かけるが(下段),アサザも食用になるのだろうか?
それとも自然に増えてしまった?
裏磐梯でみかけたジュンサイの田んぼ(2016.05.29,11:44-11:46撮影)。
アサザ田んぼ?(金ケ崎町西根千貫石),12:10, 12:11, 12:12
1枚目:ここで
採集(アサザ田んぼ)。
2枚目:導電率は 425 μS/cm(29.6℃)。
かなり高いが,隣の温泉水の水たまりがあまりに導電率が高い(1294 μS/cm)ので,その影響だろう。
温度はやや低め。
3枚目:pH は,8.01(青色),ないし, 8.16(薄茶色)。
車道(県道37号 花巻平泉線)へ戻る(金ケ崎町西根千貫石),12:12
ふたたび
ヘラオオバコ(Plantago lanceolata,オオバコ科 オオバコ属)
県道37号 花巻平泉線を南南東へ(金ケ崎町西根千貫石),12:13
1枚目:右に防雪柵が現れた。左前方に見えるのは「千貫石浄水場」。
2枚目:現在地を確認。
この後,浄水場の先にあるY字路を左へ入る。のだが,,。
そのY字路が現れた(金ケ崎町西根千貫石39),12:16
画面右の防雪柵の隣にある土管とその上口に向って先端が曲った管に注目。
突然,後ろでシューッ!という音がした(金ケ崎町西根千貫石),12:16
驚いて,後ろを振り向くと,さきほどの土管から白い湯気が上がっていた。
どうやら,さきほどの千貫石温泉近くにあった水たまりと同様,左のパイプから温水(ないし蒸気のみ?)が噴き出したようだ。
ということは,ここでも地下から温泉が噴き出しているのだろう。
しかし,もともと自然に噴き出している場所なのか,
それとも温泉を探す際に開けた穴が残っていて,そこから温水がときおり噴き出すのか,どちらかは不明。
栗駒山の
名残ヶ原や,
八幡平にある
安比高原の周辺では
道の脇で蒸気が噴き出している場所があちこちにあったが,
もしかすると,この辺もそういった場所なのかも知れない。
千貫石地区を南東へ(金ケ崎町西根千貫石),12:16
これは?
千貫石地区を南東へ(金ケ崎町西根),12:18
1,2枚目:カメラを左〜前へと振ってパノラマ撮影。
1枚目:左前方は「千貫石浄水場」。見た目は新しそうだが,,。
3枚目:航空写真で現在地を確認。
林の中を進む(金ケ崎町西根千貫石),12:18
日陰の中はやや涼しい。
千貫石地区を南東へ,林の中を進む(金ケ崎町西根千貫石/西根吉田沢),12:19-12:20
開花中の
マムシグサ(Arisaema serratum,サトイモ科 テンナンショウ属)
がたくさんあった。花柱はまだ成熟していないが。。
千貫石地区を南東へ,林の中を進む(金ケ崎町西根千貫石/西根吉田沢),12:20-12:21
チゴユリ(Disporum smilacinum,イヌサフラン科 チゴユリ属)
が群生していた。花はほぼ終りかけの状態。
この後,他でもチゴユリの群生を何度かみかけた。この辺では多いようだ。
Part VII: | 吉田沢地区の溜池(1) 2017.05.21, 12:22 - 12:41 |