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2009.10.11, Part IV

〜男沼

男沼へ,前方に道標が現れた(福島市),09:46

男沼へ,ここはかつて浄土平方面へ向う登山道の分岐があった場所のはず(福島市),09:47
1,2枚目:進行方向〜右手をパノラマ撮影。 案内図等では,ここは直線コースになっているが,どういう訳か右前方に道標がある。 そして,その右側にはなんとなく道があるようにも見える。 しかし,実際は,右側はすぐ先が行き止まりで道はない。 国土地理院の地図では,ここはT字路になっており,右側の分岐の先には,北北東へ進んで吾妻山(浄土平)まで続く登山道が描いてある。 現在は廃道になっているようだ(少なくとも道標は吾妻山方向を示していない)。しかし,・・・。

男沼へ,今はただ男沼と仁田沼の途中にある標識にすぎない,はずだが・・・(福島市),09:47
その道標を正面から撮影。 白いペンキで書かれた案内の下に,手書きで「←吾妻山道」と記してある。 もしかすると,今でも,廃道になっている道を通って吾妻山(浄土平)へ向かう人がいるのかも? そう考えると,画面左の木にオレンジ色で描いてある○印が, 廃道を辿って吾妻山へ向かう人のための目印に思えてきた。 むむ〜〜。

廃道になったと思われる方向を撮影,画面左(福島市),09:48-09:49
1枚目:道標を過ぎてから振り返って道標と元来た方向を撮影。 2枚目:道標の正面から撮影。このように道標の奥に少しだけ裸地が広がっている。 かつて道があった名残りだろう。
道標の隣には,男沼・仁田沼分岐にあったのと同じ「林地崩壊」の案内がある。 この現在は廃道になっているルートの途中でその「林地崩壊」が起きているようだ。 果たして,廃道になったのが先なのか,それとも「林地崩壊」が原因で廃道になったのか, いずれかは今のところ不明。

男沼へ,倒木の下をくぐる(福島市),09:49

男沼へ,ほどなくして再び道標が2つ現れた,ここは男沼の北端にある分岐(福島市),09:49
道は前方と左側に分岐している。 前の道を行くとその途中に「あけぼの湿原」がある。 左の道を下ると仁田沼駐車場に出る。
前回(2005.10.28)は,男沼の後,前方の道へ入って近くにあるあけぼの湿原を訪れた。 この時は仁田沼駐車場にタクシーを待たせてあったので,ここまで戻り, 左の道を通って駐車場へ戻った。

男沼の北端にある分岐(福島市),09:50
まずは手前にある道標を撮影。 1枚目:「仁田沼 0.8 km」とある。反対側の板には・・・。 2枚目:「駐車場 0.7 km」と書かれている。

男沼北端にある分岐(福島市),09:50
1〜3枚目:その道標近くから北〜東〜南をパノラマ撮影。 1枚目:向い側の道標。上述のように,ここを左へ進むと0.7 km先に仁田沼駐車場がある。 2,3枚目:男沼北端とその手前に立つ2つの案内板。

向い側にある別の道標(福島市),09:50
向い側の道標を小沼側から撮影。 「男沼林道 0.3 km」,「仁田沼 0.8 km」,「土湯温泉 2.8 km」とある。
ここで不思議なのは,「男沼林道 0.3 km」という表記。 国土地理院の地図等では,男沼の岸辺を通る林道は沼の西岸沿いを通って南へ向い土湯温泉へ向う遊歩道につながっている。 一方,仁田沼入口にあった散策マップや仁田沼とこの後で撮影した男沼にある「森林セラピーマップ」では, 沼の西岸沿いを通る男沼林道は土湯温泉へ向う遊歩道に通じるだけでなく沼を一周するようにも描いてある。
しかし,ここでは「男沼林道 0.3 km」とあり,それ以上先はないように記してある。 0.3 kmというのはちょうどここから沼の対岸(南岸)までの距離だが, 実際,この後,林道を歩いたところ,南岸まで行くと次第に道がハッキリしなくなり途中で途切れていた。 とすると,この道標が正しいように思えるのだが,見た目では,以下にある「森林セラピーマップ」の方があきらかに新しい。 なんとも不思議。
もしかすると,かつては途中で行き止まりだったのをセラピーマップが設置される際に,いったんマップ通りに道が整備されたものの, あまり歩かれないために次第に元の状態に戻ってしまったのかも知れない。推測だが。。。

男沼方向(南西)とその右脇にある男沼林道の入口(福島市),09:51
1〜3枚目:上の道標のある位置から180°向きを変えて男沼方向をパノラマ撮影。 1,2枚目:「鷲倉山国有林」の案内とベンチと「土湯八景歌碑」と「男沼・女沼・仁田沼 森林セラピーマップ」。 奥に男沼が写っている。 3枚目:沼の北岸〜西岸沿いを通る男沼林道の入口。

男沼北端にある案内図「森林セラピーマップ」(福島市),09:51-09:52
基本的には仁田沼にあったものと同じだ。

男沼に近付く,これまではここを仁田沼と勘違いしていた(福島市),09:52
1,2枚目:男沼に近付いたところでパノラマ撮影。 この時,私の脳の中ではここを仁田沼として過って記憶していたことに気づいた。 前回(2005.10.28)は,記録を見るかぎり,あきらかに仁田沼と男沼,そして「あけぼの湿原」を訪れたはずだが, どういう訳がここからの眺めを仁田沼として記憶していた。 仁田沼をメインの目的地として向ったものの,仁田沼の印象が薄く,替りに男沼のイメージが強く記憶に残ったため, 混同してしまったのだろう。
なお,前回は,仁田沼では採集したが,ここ(男沼)では最初の印象(水底が澄んでいた,草や藻塊・水垢などが見当たらない)から 原生生物は期待できないと判断して採集しなかった(注)。

注:しかし,今回は,後述するように,より沼の様子を詳しく見たところ, 対岸(南岸)は岸辺に草が生えていて湿地になっているのがわかった。 このため,男沼林道を通って対岸まで歩いて採集を行った。

男沼北端からの眺め(福島市),09:53
1,2枚目:さらに沼岸へ近付いて再度パノラマ撮影。 今日は曇っているので景色としては今ひとつ。晴れていれば結構な眺めになるはず。 この北端付近からは沼から水が流れ出している(1枚目)。 近くの沼岸や水底は砂と砂利ばかりで藻塊はおろか水垢もほとんど見当たらない。 上述したように,前回(2005.10.28)は,この様子を見て採集を諦め,早々にここを立ち去った。

男沼とその先(南西)にある栂森(標高918m)(福島市),09:53
今度はカメラを前方の山に向けて撮影。 この時,対岸(南岸)は岸辺が草地というか湿地になっているのに気づいた。 こちら側には原生生物はいそうにないが,対岸ならば多少はいるかも知れない。 ということで男沼林道を通って対岸まで行ってみることにした。

男沼から女沼へ向って流れる沢の起点(福島市),09:53
1,2枚目:上と同じ位置で,左脇にある沢とその上に架かる橋をパノラマ撮影。 案内図では,この橋の先に周回路が続くはずだが,この時は上述のような疑問を持たなかったので,とくに確認はしなかった。

男沼林道に入ってみることにした(福島市),09:54
1,2枚目:パノラマ撮影。 2枚目:周回路側はうす暗いので撮影するとこうなる。濃淡のない全体に白けた画像。

男沼の北岸沿いを西南西へ(福島市),09:55

男沼の北岸沿いを西南西へ(福島市),09:55
2枚目:やがて沼にやや突き出た高台に上がった。

途中やや沼に突き出した高台がある(福島市),09:55-09:56
1,2枚目:上がったところでパノラマ撮影。右に案内板がある。

そこにある「男沼の由来」の案内板(福島市),09:56
男沼の標高は「650m」とある。面積・最高深度は何故か消されている。 その下には男沼は「千数百年前」に起きた山津波で女沼とともにできたと伝えられている,と書かれている。 よくある人造の溜池かと思っていたがそうではなさそうだ。 しかし,「千数百年」という割には,沼には浮島らしきものが見当たらない。 ここは浮島ができにくい環境(草があまり生えない等)なのか, あるいは「千数百年」だとまだ浮島ができるには時間的に短すぎるのかも知れない。

Part V: 男沼〜あけぼの湿原
2009.10.11, 09:56 - 10:13