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2009.02.22, Part XVI

豊野台公園〜十王橋〜善定寺池

豊野台公園,駐車場を通って奥にある調整池へ(大利根町豊野台),15:26

豊野台公園,調整池をパノラマ撮影(大利根町豊野台),15:26
前回(2006.3.4)とやや様子が異なっている。 調整池の東半分はグラウンド,西半分(手前)が湿地になっているが, 前回(下段の3枚)は湿地は葦原で覆い尽くされていた。 しかし,今回は葦が刈取られていて,湿地が顔を出していた。


2006.3.4,12:48撮影
豊野台公園 豊野台公園 豊野台公園

豊野台公園(大利根町豊野台),15:27-15:29
まずは遊歩道近くで採集(豊野台公園-1)。 採集ポイントには,土の表面にわずかに水がある程度(1枚目)。 途中がぬかるんでいるので,カップ付き指示棒を使用(2枚目)。 表面が青々としているのでカップですくおうとすると,必ず下にある泥も一緒に入ってしまう(3枚目)。
ここには非常にたくさんの原生生物がいた。 比較的長期間このような湿地状態が続いていたのかも知れない。 ミカヅキモ(Closterium acerosum) が大発生しており,それを食べる大形の フロントニア(Frontonia sp.)がいた。 後者はおそらく初観察(種名は調査中)。 大型のFrontonia leucas よりずんぐりしている。体型的にはFrontonia vernalisに似ている。 Frontonia leucasはクロロゴニウム(Chlorogonium) を食べるが,これはクロロゴニウムは食べず,同サンプルにいたClosterium acerosumや,実験室で培養している Closterium moniliferumをよく食べる (現在培養中)。なにより収縮胞が2つある(ように見える)のが最大の特徴。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(Euglena viridis), ウチワヒゲムシ(Phacus著しくねじれている), トラケロモナス(Trachelomonas), アニソネマ(Anisonema), ボド(Bodo sp.), サッカメーバ(Saccamoeba), テカメーバ(Thecamoeba sp.)?, ナベカムリ(Arcella sp.), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), トリネマ(Trinema sp.), リトノタス(Litonotus), ロクソデス(Loxodes), スチロニキア(Stylonychia), ウロトリカ(Urotricha), コレプス(Coleps), フロントニア2種(Frontonia), ゾウリムシ(Paramecium caudatum), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), ホシミドロ(Zygnema), ミカヅキモ(C. acerosum), ワムシ, ケンミジンコ, クマムシ, センチュウ,

豊野台公園(大利根町豊野台),15:31-15:34
水路の出入口らしき場所でも採集(豊野台公園-2)。 ここは前回同様,原生生物はあまりいない。
3枚目:これは3年前(2006.3.4,12:48撮影)の様子。水の状態はほぼ同じ。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), ウチワヒゲムシ( Phacus sp.1著しくねじれているPhacus sp.2), マヨレラ(Mayorella)?, コレプス(Coleps),

                豊野台公園

豊野台公園,南側にある前回の採集ポイントへ(大利根町豊野台),15:34

豊野台公園,前回の採集ポイント(大利根町豊野台),15:35-15:36
ここでも採集(豊野台公園-3)。 下段は前回(2006.3.4)の様子。
前回は水が澄んでいたので,水底にたまったヘドロを採集した。 しかし,今回は水面に多量の水垢が浮いていたので,それらを採集した。 その違いだろうか,前回は色々な原生生物がいたが,今回は ミドリムシ(Euglena viridis) が大量にいたものの,原生生物の種数としては少なかった。 水底のサンプルならば多かったかも知れない。条件が異なるので前回と今回は比較できない。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(Euglena viridis)多数, フセツボカムリ( Centropyxis aculeataC. ecornis), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), ケンミジンコ, クマムシ,


2006.3.4,12:51-12:53撮影
豊野台公園 豊野台公園 豊野台公園 豊野台公園

豊野台公園,調整池の南側を通って駐車場から外へ(大利根町豊野台),15:37-15:38

豊野台公園の南縁を東南東へ(大利根町豊野台→間口),15:38-15:40

県道316号 阿佐間幸手線へ出て右折,東へ(大利根町間口→栗橋町高柳),15:41

十王橋を渡る(栗橋町高柳),15:41-15:42

十王排水路(栗橋町高柳),15:42

左折予定ポイントを通り過ぎて,佐間西交差点(国道125号)へ出てしまった(栗橋町高柳→佐間),15:43-15:44
これから向うのは善定寺池というところだが,地図では十王橋と佐間西交差点の間にあるT字路を左折するのが一番の近道だったはず。 1枚目:ここがその左折ポイントだったが,地図を読み違えて,このもう一つ先だろうと思い込んで通り過ぎてしまった。 しかし,実際には十王橋と佐間西交差点の間にあるT字路はここだけだった。 2枚目:佐間西交差点へ出てから間違いに気づいた。 今さら戻るのも何なので,ここで左折して国道125号を北進し,途中で善定寺池へ向うルートに入ることにした。

国道125号を北東へ進み,ここで左折(栗橋町佐間),15:45
1,2枚目:左〜前をパノラマ撮影。 左の道は工事中らしい。もしかすると通行止めや,道の改修などが行なわれて地図通りに進めない恐れがある。 とやや心配しつつ左折。

突き当たって左折(栗橋町佐間),15:46
後で古い地図を見るとこの辺が地図とは異なっていた。

すぐに右折,北進(栗橋町佐間),15:47
路面が新しくなっているので,もしかしたら地図通りには進めないかもと気にしつつも,とりあえずそれらしい方向へ進んでみる。 (ここは古い地図と同じ?)

善定寺池へ(栗橋町佐間→大利根町琴寄),15:47-15:48
するとこのような北へ向う真直ぐな道が現れた。これは地図通り。 3枚目:途中で道幅が狭くなる。おそらくこの辺が栗橋町と大利根町の境(のはず)。

善定寺池へ,右へ(大利根町琴寄),15:49

善定寺池へ(大利根町琴寄),15:49

善定寺池へ,横からくる道路を横断して,そのまま前進(大利根町琴寄),15:50
画面右奥が工事中で通行止めだった。 幸いここは直進するので問題なし。

左に善定寺池が見えてきた(大利根町琴寄),15:50
1,2枚目:見晴らしのよい場所に出た。左(1枚目)に池らしい場所(ここからは葦原にしか見えない)がある。あそこが善定寺池のはず。

善定寺池に到着(大利根町琴寄),15:51
葦原の中に池があった。釣り人も2,3人いる。

善定寺池(大利根町琴寄),15:51
1〜3枚目:池の南東端からパノラマ撮影。 池の西側にはパワーショベルが2台あった。土盛りがある。何をしているか不明。

善定寺池,池の南側から岸辺へ近付いてみる(大利根町琴寄),15:52

善定寺池(大利根町琴寄),15:53
池の南岸で採集(善定寺池)。 残念ながら原生生物はあまりいない。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas), マルロモナス(Mallomonas), 小型珪藻少々, イカダモ( Scenedesmus acuminatusS. quadricauda), ミカヅキモ(Closterium pronum)?, ケンミジンコ,

善定寺池,池の南西端からの眺め(大利根町琴寄),15:54
1〜3枚目:遠くにもパワーショベルがある。 おそらくこの辺はこれから様変わりしていくのだろう。

Part XVII: 国道125号〜佐間東交差点〜栗橋駅
2009.01.17, 15:58 - 16:28