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2007.05.04, Part III

湯川沼近くまで行って戻る

沢沿いに湯川沼を目指す(西和賀町),12:30-12:32
斜面を登るにつれ,沢はいくつかに分かれて左右に広がるようになった。 そのため,沢沿いを歩くというのが実際には難しくなってきた。

尾根が見えてきたが・・・(西和賀町),12:34-12:45
やがて前方に尾根らしき場所が見えてきた。 後少し・・・。と思いつつ登っていく。

あたり一面が残雪となる(西和賀町),12:46
しかし,尾根が近付くにつれ,あたりは一面が残雪に覆われだした。 もはや沢沿いを辿ることはできない(沢は雪の下に隠れてしまった模様)。 この頃だったと思うが,残雪の下から顔を出していた小枝の脇に足を降ろしたとたん,雪が陥没して右足が雪の中にずっぽりと入り込んだ。そして,その際,右足首を雪の下に隠れていた岩に強く当ててしまった。 この後,しばらくはそれほどの痛みはなかったが,山を降り,駅に戻るころになると徐々に痛みが強まってきた。

スキーの跡?を辿って登る(西和賀町),12:47-12:55
雪解け時期は,樹木の周辺は積雪の下から雪が溶けて雪と地面の間に空洞が出来る。そのため,木々の近くを歩くのが危険なことは理解していた。 しかし,上記のようにわずか4,5cm幅の小枝であっても同じように雪の下に空洞ができるとは想像していなかった。 雪の上を歩く危険をあらためて感じた次第だが,そこでどうやって先へ進もうかと思案したところ, 木と木の間がある程度幅広い場所では中央付近の雪の色が黒ずんでいて何かに踏み固められたように見えた。 これはもしかすると山スキーの跡か?などと勝手に思い込んで(これも勘違いだろう),その上を歩くことにした。 また,この辺は傾斜がかなり急な場所もあり,滑らないように靴先や踵を使って雪を突き固めながら登っていった。
4枚目:シカの糞?

尾根は笹だらけ(西和賀町),12:57-12:58
やっと尾根に辿り着いた(入口からここまで約40分かかった,12:14-12:57)。尾根には雪はない。 予想ではこの辺を尾根コースが通っていると思っていたのだが,,,。 しかし,道らしきものは見当たらない(注)。 ただ深い笹薮があるのみだった。

注:後でわかったが,ここは尾根コースのある尾根の西隣にある別の尾根だった。 湯川沼はここから300m余り南にあったはず。

湯川沼が見えない・・・(西和賀町),13:00
反対側の斜面を見ても湯川沼らしきものはどこにも見えない。 この時は,またとんでもない所に出てしまったのかと,かなり焦ったが, もうここから湯川沼を目指すのは無理なので,あきらめて戻ることにした。 その際,元きたルートを辿って山を降りればまず道に迷わないはずと自分に言い聞かせつつ,尾根に上がってきた場所を探し始めた。

これは沢?(西和賀町),13:01-13:02
1枚目:戻り口を探しだす前に,すぐ近くに一見すると山道の降り口のように見える場所があった。 しかし,よく見ると雪の下が空洞になって水が流れているような音がしていた。 これは道ではなく沢の始まる場所のようだ。

自分の足跡を辿って斜面を降りる(西和賀町),13:05-13:12
なんとか尾根に入った場所まで戻り,斜面についた自分の足跡(2枚目)を探しながら山を下っていった。

階段らしきものが見えた(西和賀町),13:17
しかし,やがて残雪のある場所が減ってきて足跡を辿れなくなった辺で,西側に階段らしきものがあるのが目に入った。

これが沢コースの遊歩道だった(西和賀町),13:18
近付いてみると確かに階段だった。どうやらこれが沢コースらしい。 階段の上を雪解け水が激しく流れている。 1枚目:階段の上を見ると,やはり残雪で覆われて道がわからなくなっていた。 残雪を越えれば,その先にふたたび沢コースが顔を出すところもあるのだろうが,,,。 すでに大分時間が経過しているものの(入口から沢沿いを歩き始めたのは12:13,すでに約1時間が経過している), 今回は時間的余裕は十分とってあるので,今からこの遊歩道を登って,再度,湯川沼を目指すこともできなくはなかった。 しかし,既述したように,途中で右足首を打撲して傷めているし,登る途中でふたたび道に迷わないとも限らないので, 今回はやはり中止することにした。 2,3枚目:階段は水路になっていて歩けないので,その脇を辿って沢コースを降りることにした。

沢コースを下る(西和賀町),13:20

沢コースを下る(西和賀町),13:23

沢が見えてきた(西和賀町),13:24
しばらく降りると右手(東)に沢が見えてきた。

沢コースを下る(西和賀町),13:25
小さな木製の橋を渡る。

近くに咲いていたキクザキイチゲ(西和賀町),13:27
木の根元に キクザキイチゲ(=キクザキイチリンソウ,Anemone pseudo-altaica) が咲いていた。ここでは一輪だけだが,この花は,この後歩いた復路の林道や県道の道端にたくさん咲いていた。 キクザキイチゲの花の色は白〜紫だが,この花がもっとも濃い紫色をしていた。 他のやや低地で日当たりの良い道端に咲いていたものは,薄い紫,ないしは,白色に近いものが多かった。

沢コースを下る(西和賀町),13:27

Part IV: 湯川沼 沢コース入口〜林道中湯川線を下る
2007.05.04, 13:28 - 13:52