C O N T E N T S |
Mastigophora 鞭毛虫/鞭毛藻
鞭毛の長さ,本数は様々。細胞内に葉緑体をもつものともたないものがいるが,
葉緑体の多くは細胞内共生に由来する。
注)分類学者が動物系か植物系かによって名前の付け方が異なる。
|
|
Choanoflagellida 襟鞭毛虫目 |
微少で柔軟な細胞。前端部から1本の鞭毛がでる。鞭毛基部は襟状の構造で囲まれる。
襟は珪素質。
|
Bicoecida (Bicosoecida) ビコソエカ綱(or ビコエカ目) |
花瓶状の殻ないしロリカをもつ。襟鞭毛虫に似ているが,ロリカはキチン質。
|
Kinetoplastida キネトプラスト目 |
細胞体のくぼみから1~2本の鞭毛がでる。
キネトプラスト
(鞭毛基部付近にあるフォイルゲン反応 陽性の球状ないし卵形の小体)をもつ。
ボドは自由生活だが,トリパノソーマなど寄生性のものも多い。
|
Cercomonadida ケルコモナス目 |
2本の不等長の鞭毛をもつ。キネトプラストがない。鞭毛の基部が副基体に接している。
|
Rhizomastigida マスチゲラ目 |
様々な「鞭毛をもったアメーバ」類
|
Cryptophyceae クリプト藻綱(or 門) (or カゲヒゲムシ目) |
前端部が斜めになった豆形の細胞。先端部の窪み,
ないし溝の部分から2本の等長の鞭毛が前方に向かって伸びる。クリプトモナスなど。
|
Dinophyceae 渦鞭毛藻綱(or 門) (or オビムシ目) |
2つのうねりのある溝が細胞表面にあり,1本は細胞の赤道上に他方は縦に伸びている。
葉緑体をもつものが多いが,夜光虫など光葉緑体をもたず従属栄養のみのものもいる。
ペリディニウム,ツノモなど。
|
Euglenophyceae ミドリムシ藻綱(or 門) (or ミドリムシ目) |
細胞前端部の消化道から鞭毛が1~3本出ている。葉緑体をもつものともたないものがいる。
ミドリムシ,ウチワヒゲムシ,ペラネマ,エントシフォンなど。
|
|
Opalinata オパリナ
|
Opalinea オパリナ綱 |
繊毛があり多核(ただし大核・小核の区別はない)カエルの腸内に寄生
|
|
Sarcodia 肉質虫
運動・変形・摂食を主に 仮足によって行なう。
生活環の全期間を通じて 鞭毛がない(一部例外あり)。
細胞内外に殻や骨格を形成するものがいる。
|
|
Heliozoea 太陽虫綱 |
放射状の軸足をもつ。大形から中,小形まで様々。
鞭毛虫に変身するものもいる(
キリオフリス)。
|
Lobosea: Gymnamoebia 葉状根足虫綱: 裸性葉状根足虫亜綱 |
葉状の仮足をもつアメーバ類。殻をもたない。大中小様々な大きさのものがいる。
アメーバ・プロテウス,マヨレラなど。
|
Lobosea: Testacealobosia 葉状根足虫綱: 殻性葉状根足虫亜綱 |
葉状の仮足をもつアメーバ類。殻をもつ。アルケラ,ディフルギアなど。
|
Filosea 糸状根足虫綱 |
糸状の仮足をもつアメーバ類。殻をもつものともたないものがいる。
グロミア,バンピィレラ,ユーグリファなど。
|
Granuloreticulosea 顆粒状根足虫綱 |
網状の仮足をもつアメーバ類。殻をもつものともたないものがいる。
Biomyxa,有孔虫など。
|
|
Ciliophora 繊毛虫
繊毛(せんもう)があり,大核(栄養核)・小核(生殖核)の区別がある。
|
|
Karyorelictea 原始大核綱 |
細胞分裂ごとに分裂した小核の一部が大核に分化する。 ロクソデスなど
|
Heterotrichea 異毛綱 |
多くは大形の細胞で収縮性に富むものが多い。ラッパムシ,ブレファリスマなど。
|
Spirotrichea 旋毛綱 |
周口域がよく発達する。ユープロテス,スチロニキアなど
|
Prostomatea 前口綱 |
細胞口が前端部ないしその近傍にある。コレプス,プロロドンなど
|
Litostomatea リトストマ綱 |
細胞口が細胞前端部あるいはその近傍にある。毒胞をもつものともたないものがいる。
ロクソフィルム,ディレプタス,ラクリマリアなど
|
Phyllopharyngea 層状咽頭綱 |
キロドネラ,吸管虫など
|
Nassophorea 梁口綱 |
ゾウリムシ,フロントニアなど
|
Oligohymenophorea 貧膜口綱 |
テトラヒメナ, グラウコマ,ツリガネムシ等々
|
Colpodea コルポダ綱 |
増殖シスト内で細胞分裂をする。コルポダ。
|
|
Heterokonta 不等毛類
|
Chrysophyceae 黄金色藻綱 |
クロロフィルa, cをもつがβ-カロチン,キサントフィルが多いため黄緑色ないし黄褐色を示す。
葉緑体をもたないものいる。サヤツナギ,シヌラなど
|
Xanthophyceae 黄緑色藻綱 |
黄金色植物に似るがフコキサンチンがない。フシナシミドロ
|
Raphidophyceae ラフィド藻綱 |
Gonyostomum, etc.
|
Bacillariophyceae 珪藻綱 |
珪酸化された細胞壁に複雑な模様の孔があいている。
放射相称の中心目,左右相称の羽状目(細胞の中央部に縦溝のあるものとないものがいる)
|
|
Chlorophyta 緑藻植物
鞭毛は2または4本。葉緑体中にクロロフィル a, bを含む。
綱の分類は,細胞分裂や鞭毛などの微細構造の違いによる。
|
|
Chlorophyceae 緑藻綱 |
狭義の緑藻類。 クラミドモナス,ボルボックス,クンショウモ,イカダモ,サヤミドロなど
車軸藻を含める場合と別にする場合とがある。
|
Ulvophyceae アオサ藻綱 |
アオサなど
|
Charophyceae 車軸藻綱 |
Chaetosphaeridium
接合藻を含める場合と別にする場合とがある。
|
Gamophyceae 接合藻綱 または 車軸藻綱ホシミドロ目 |
ヒザオリ,アオミドロ,ミカヅキモ,ツヅミモ,ホシミドロなど
|
Trebouxiophyceae トレボウクシア藻綱
(プレウラストルム藻綱) |
Microthamnion
|
|